Zooey's Diary

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命を捨てて命を救った殉職者たち

2011年04月02日 | 社会
週刊新潮の最新号の特集。
”「自粛自粛自粛」で日本が滅ばないか!
電車内から中吊り広告が消え、デパートは薄暗く閑古鳥の巣。
花見は中止、繁華街からは人影が消えた。日本中に回った自粛という名の毒薬。”

これ以上、日本が元気をなくしてどうするのだ?と思うのですが…
自粛という言葉は確かにある意味、怖い毒薬なのかもしれない。
東京都の石原慎太郎知事は29日の記者会見で
被災者に配慮して今春の花見は自粛すべきだとの考えを示したのだそうです。
「桜が咲いたからといって、一杯飲んで歓談するような状況じゃない」と。
そりゃそうなのでしょうが…
我々はもう精一杯、自粛しているのではないか。
節電して募金して、息をひそめるようにして。
それを、上に立つ人からまた言われたくないと思うのです。

それよりも”命を捨てて命を救った「殉職者たち」の物語”という特集に
胸を打たれました。

・拡声器のマイクを握ったままだった消防団の遺体。
・衛星電話を同僚に渡した直後に流された病院事務局長。
・避難誘導で交差点に仁王立ちした警官は迫る津波に動ぜず、
・還暦前の消防団員は、呑まれることを覚悟して半鐘を打ち続けた。

そのうちの一つ目と四つ目だけ、ネットで詳細が見つかったので
ご紹介します。

「高台へ逃げてください」。地震発生の日、住民に拡声器で声を振り絞った
消防団員は津波にのまれた。宮城県名取市の桜井歩さん(46)の最後のアナウンス。
流された消防車は無残に押しつぶされ、団員3人は遺体で見つかったが、
助手席の桜井さんは右手にマイクを握りしめたままだった。
http://unkar.org/r/liveplus/1300689724

東日本大震災で1000人を超える死者・行方不明者を出した岩手県大槌町で、
大槌町消防団第2分団(越田弘分団長、28人)の団員たちは、防潮堤の門扉を閉じ、
住民を避難させようと最後まで海辺にとどまった。
任務を果たした結果、4人が死亡し、7人が行方不明。その中の一人、越田冨士夫さん(57)
は団の象徴である「半鐘」を鳴らし続け、津波にのみ込まれた。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000e040075000c.html


人の為に命を落としてまで自分の仕事を全うする。
この方々の最後の行為が多くの人を救った事、この方々の事を残された私達は
決して忘れてはいけないと思うのです。


コメント (2)
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