
ルクソールを出て4日目、クルーズ船はアスワンに到着。
ここはナイル川の河口から900㎞、今回我々が訪れたエジプトの最南部であり、
気温も41℃でした。
そして高さ111m、全長3,600mの巨大なアスワン・ハイ・ダムがあります。
1960年代、当時のナセル大統領が、ソ連の支援を受けて10年余りかけて造ったという
巨大ダムですが、そのままではアブシンベル神殿などが水没することに。
ユネスコが中心となって世界中に呼び掛けて資金を集め、
それらの遺跡を移動させて、水没を免れたのだそうです。

約3300年前にラムセス2世が建設した、エジプト国内でも最大の石像が立ち並ぶアブシンベル大神殿と、
王妃ネフェルタリのために建立した小神殿。
とにかく、でかい。

石灰岩の岩盤を削って作られた大神殿は幅38m、高さ33m、奥行き63m。
ラムセス2世は、7人の王妃と数十人の愛人の間に200人以上の子供をもうけたと言われていますが、
その生涯も、立像も、神殿も、何もかもがでかい。

そしてここは今、重要な防衛拠点として軍が駐留して厳しい警備が行われているのだそうです。
神殿の手前の砂漠の中に、いきなり銃先が突き出された監視哨が現れた時には驚きました。
エジプトでは、よく見られる光景でしたが…

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