
カイロ考古学博物館は、1858年創設、所蔵品は20万点。
ピンクの建物の中庭は世界中からの観光客で溢れています。

入ってすぐ、巨大なラムセス2世像が出迎えてくれます。
あちこちの神殿で像を見て来た、あの有名な第19王朝のファラオです。

一階の正面奥には、高さ7メートルの大きな夫婦像が。
ルクソール神殿の礎を建設したという、第18王朝の王アメンホテプ3世とその妻ティイ像です。

この数㎝の小さな像は、あの一番大きなピラミッドを造ったクフ王の像。
巨大ピラミッドを造った人の像がこんな吹けば飛ぶような極小サイズしかないとは、なんとも皮肉。

そして別料金の「ミイラ室」もあります。
ここにはラムセス二世のミイラもありましたが、やはり撮影禁止。
長身でイケメン、この人が7人の王妃、数十人の愛人、200人以上の子供をもうけたのか。
3千年以上も前のものなのに、なんと毛髪や爪まで残っているのです。

お宝だらけで、とても紹介しきれないのですが
私の心に一番残ったのは、実はこの子どものミイラ。
これはミイラ室ではなく、一般展示室にあったので撮影できました。
つまり、それだけ歴史的には値打ちがないのかもしれません。
説明部分を写さなかったので、どういうものなのか今となってはさっぱり分からない。
素性も死因も経緯も分からない、小さな子どものミイラ。
でもその子の親は嘆き悲しみ、祈りを込めて、この小さなミイラを作ったのでしょう。
その気持ちは、三千年前も今も変わらないのだなあと。
#welovegoo