ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

キジムナー・フェスタに行ったよ

2007-08-16 11:17:19 | 日記・エッセイ・コラム

7月21日から29日にかけて、沖縄市で国際児童青少年演劇祭キジムナーフェスタが開催されました。

私の関心事は、なんと言ってもドラマ教育で、渡部淳先生(日本大学)のセミナー「ドラマ教育と学級経営」、アメリカとイギリスから講師を招いてのDIE(Drama in education)ワークショップを楽しみにしていました。

セミナーは、演劇的表現が学校教育の中でどのように活用できるか、実体験を踏まえての説得力のあるお話。そのなかで、実際にいくつかの方法を体験もしました。1時間ぐらい延長。もう少し体験できるように時間が取れると良かったのかも。

アメリカから来た講師は、ロバート・コービー氏。いつも思うのですが、即興劇のファシリテーターは、誰もが親しみやすく、氏というよりロバートと呼びたい感じ。1日目は主として詩を題材に、二日目は絵本のストーリーを題材に、それぞれ3時間、楽しい二日間でした。とりわけ、絵本を元にした、自然に沿って暮らす緑島としゃかしゃかと働く灰色島のドラマは、応用範囲が広く、とても参考になりました。

イギリスのケネス・テーラー氏のワークショップは体調最悪。残念ながら乗れないまま終わってしまいました。それで、東京のワークショップへ追っかけ。中学生に混ざって、ワークショップに参加させてもらいました。めったにできない経験で、これはとても面白かった。中学生と理解や感性がこれほど違うのか・・・という体験でもありました。

肝心の演劇について、キジムナーフェスタの自称応援団として、チケットを12枚購入したのですが、いろいろあってまともに観たのは8つ。最後のほうは、体力が続かずパスしたものも。観たいものはたくさんあったのに。

一番の感動は、ロシアの「旅立ち、そして出会い」。ほとんどセリフがないので子どもでも分かるだろうと対象は9才以上になっていましたが、これは大人向け。少なくとも思春期以後でないと分からないのではないかと思いました。観る人によってさまざまな感想が出てきそうで、そういう場が設けられていると面白いと思いました。

とにかく、すごいフェスティバルです。

あるお芝居で、沖縄市長自らが一般の人と一緒に並んでおられるのを発見。「市長が並んでいるなんてすごいなあ」と思っていたら、ヨルダン王女も並んでいたと聞いてびっくり。さすが、子どものためのお祭り。大人は権威があっても関係ないのですね。海外から来た出演者がウロウロしているので、思わぬところで国際交流ができるのもこのお祭りの魅力。

来年は、ぜひみなさんもキジムナーフェスタに。私は自分の体力に見合った予定を立てることにしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする