3月28日。ひょんなことから、東京で大学時代の同級生とウン十年ぶりに再会することになりました。上野で12時前に出会ってから、南浦和で18時ごろに分かれるまで、お互いがこれまでやってきたことなどを途切れることなく熱く語り合ったのでした。
彼は高校の生物の教師。生徒の視点を大切に、生徒たちとともに、教師をしてきた彼の歩みが見えてきました。
驚いたことには、私が送った「学びの即興劇」の本をみて、早速できそうなことからやってみたというのです。
「読んでも実際に見ないとよく分からない」と言われることが多いのに、「こんな人も居るのだ」と、私のほうがビックリ!
「年度末になって今さらお互いに知り合うようなゲームもどうかと思いながらやったけれど、生徒にはとても好評だった。新年度はぜひ最初からクラスづくりに使ってみたい」などなど。嬉しい話。
それにしても、実際自分が経験したわけでもないのに、本を読んだだけでやってしまうというのは、スゴイ!
私はドラマワークやドラマ教育が万能だとは思っていません。ドラマワークを使わなくても、すばらしい教師はたくさんいます。おそらく彼もそのひとり。
けれど、これは言えるのではないかと思います。生徒主体の体験型学習を心がけている教師は、ドラマワークをうまく使いこなせる。彼のように。
翌29日はジョナサン・ニーランズ氏を迎えての「ドラマワークは教育を変えられるか?」セミナー。ニーランズ氏の講演などを通して、ここでも私はそのことを確信しました。生徒のことを本当に一生懸命考えている教師はまだまだ居る。こういう方法があるということを知れば、多くの教師が使ってくれるに違いない、と。
そういう教師が増えれば、学校の雰囲気は変わっていくことでしょう。「ドラマワークは教育を変えられる」。そう信じて、これからも広げる活動をしていきたいと思っています。
(写真はニチニチソウとノアサガオ。どちらも野生の花。逞しい)