ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

リスク―「頭の考えること」と「腹の考えること」

2010-01-12 22:06:40 | 日記・エッセイ・コラム

「リスクにあなたは騙される」(ダン・ガードナー著、早川書房)

脳は二つの思考システムをもっている。システム・ワンとシステム・ツー。

システム・ツーは理性。ゆっくり働く。証拠を調べ、計算を行い、言葉で説明する。システム・ワンは感情。稲妻のごとく早く働き、意識的に認識することなく、即座に判断する。言葉で説明することは難しい。システム・ツーは「頭の考えること」とすると、これは「腹の考えること」(本当は脳が働いているから、頭なんだけれど)。

往々にして、ゆっくり考えることなく「腹の考えること」が「頭の考えること」に勝つ。

科学的思考を鍛えることは難しい。だからこそ大切。持続可能な社会を形成するための教育も、シティズンシップも、結局、「腹の考えること」に負けない「頭の考え」=理性を育てるということか。

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