ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

父の残したもの

2012-04-12 10:21:11 | 日記・エッセイ・コラム

私が京都に戻ってすぐ、2009年8月23日に父が亡くなりました。戻ったときには予想もしていなかったことでした。

母が弱ってきて、入院したりするようになり、父ひとりに負担がかかっているのをみて、京都に戻ることを考えました。まさか、父のほうが母より早く逝くとは…。

父が亡くなった後、2ヶ月ほど実家で母と暮らしました。2ヶ月が限度でした。同居は無理と思いました。生活スタイルが違いすぎるということもあるのですが、何より干渉に耐えられない。さらに悪いことには、本人にはそれが干渉になっているとは夢にも思っていない。なので、改善の余地がないのです。

でも、ひとりで放置できない状態の母。昨年8月から実家に離れを建てて暮らしています。そして、初めての春。

工事のために一旦は壊された庭のあちこちに、新芽が顔を出しています。父の丹精を告げるかのように。

父が経験した多くを今はもう知ることはできません。でも、これらの芽からどんな花が咲くのか、楽しみです。

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