今期の授業は少人数。先日は6人というこじんまりした人数で、環境問題の本を読んできて紹介するという授業をしました。
まず、事前にそれぞれが本を読んで、ブックレポートを書きました。本の要約、分かったこと・感じたこと、疑問点・もっと知りたいことを書いてもらいました。
それをもとに、カメラマンの技法を使ってそれぞれが読んできた本を表現しました。カメラマンが本のレポーターに「本の名前」「本の内容」「特に印象に残ったこと」「疑問に思ったことやみんなに考えてほしいこと」などをインタビューします。それを私を含め他の5人を使って表現するのです。
表現されたのは
①環境に良いこととは本当はどんなことなのか、疑問をもって自分で調べなきゃ(太陽、電気の請求書を見ている人、新聞で調べている人、新聞)
②同じ地球上にいながら不公平(絶滅しかかっている動物、それをみているだけの人、満腹の人、腹ペコの人)
③環境問題に複雑に絡む経済問題。発展途上国ででた環境汚染でも先進国にも責任がある(汚染に悩む発展途上国の人、雨の日でも楽しげな先進国の人、先進国からのお金を発展途上国の人に差し出している人)
④食べ物がどのように作られ私たちに届いているか知ろう(バナナ、バナナが高いという日本の子ども、バナナについて調べる子ども)
⑤汚染は循環する(死んだ魚、釣られる魚、釣る人、食べる人、台所で洗いものをして合成洗剤を流している人)
⑥「私は私のできることをしているだけ」(山火事、水を運ぶハチドリ、それを笑う動物たち)
学生たちの感想は、「ただ聴くだけより、表現することで印象に残った」「インタビューされて自分が読みこなせてなかったことが良く分かった」「表現しようと思うと核心を掴まないといけなし、インタビューをしてその人の言いたいことを的確に掴むことの難しさを知った」などなど。
難しいと言いつつも、とても楽しく印象に残る写真ができあがりました。今期は少人数の上に、女性ばかりのせいか、始めからとても動きが活発です。