バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

午後のお爺さん、夕方の男性、夜の男性

2019年03月09日 19時23分58秒 | バス運転士
先日の午後、あるバス停で乗ったお婆さんがフリーパスをタッチ… 続いて乗ったお爺さんもフリーパスをタッチ… その時、お爺さんが「このバスは××停に行く?」と言ったので、私は「えっ!? 行きませんよ」と答えた。すると、お爺さんが「えっ!? 行かんの? ▲▲停は?」と言ったので、私は「▲▲停も行きませんよ」と答えたのだが… お爺さんは「◆◆の方なんだけど… 本当に行かんの? おかしいなぁ~」と言いながら降り、お婆さんも続いて降りたのだった… いやいや、おかしいのは…

夕方には… 突然、車内から「グゥ~ガァ~グゥ~ガァ~…」という激しいイビキが聞こえてきたので、私は「どこで降りるんだろう? それまでに起きるかなぁ?」と心配になったのだが、「そんなに気にすることもないか… イビキをかかずに寝ている人もいるんだし…」と思った。さらに、「ただ寝ているだけならばいいけれど、もしも脳卒中だったら… いや、そんなことを言い出したら、イビキ以外でも対応しなければならなくなり… バスが進まなくなっちゃうよなぁ~」などと考える私であった…

夜遅くには… あるバス停で降りた男性が「夜分遅く、ありがとうございましたぁ~」と言いながら席を立ったので、思わず「いえいえ、どういたしまして…」と口から出そうになったけれどストップ… 2~3秒後、普通に「ありがとうございましたぁ~」と返事をした私である。う~む… 男、男、男の話ばっかり… きっと、読者の方々も私と同じ感想を持っているに違いない。よし、明日はマラソンお姉さんの応援に… あ、駄目だ。明日の午前中は町内会の避難訓練だった! グスン… はぁ~ 人工呼吸&AED練習のために、綺麗なお姉さんが横たわって…(ないない! オマエなんか、電気ウナギでも抱いてろ!)


まさかの強烈な香り

2019年03月07日 21時19分18秒 | バス運転士
午後4時20分頃、某地区(街中)巡回バスでA駅へ向かっていた時のこと… 突然、ウィスキーの香りが漂ってきたので驚いた。それも“ほんのり”なんてものではなく、酒瓶の口を鼻先に当てられたような… それくらい強烈な香りだったので、「おいおい… これじゃあ、飲んでないのに酒気帯び運転になっちゃうぞぉ~」と思った。

その時の乗客は、普通のお婆さんと普通のおばさんと… ウィスキーが似合いそうなシュッとした奥さんの3人だったので、私は「さすがに車内で飲もうとする人なんていないよなぁ… ひょっとして、風邪を引いている人が“卵酒”のウィスキーバージョンを飲んだのかな? まさか“ウィスキーの香水”なんてないよなぁ~」と思った。

幸い、その香りは数分で匂わなくなり、そのまま終点A駅に到着したのだが… 私が車内チェックをしようと立ち上がった時、先程と同じウィスキーの香りが一瞬だけ鼻を突いたのだが、すぐに消えたのだった… う~む… 一体、何なんだ!? まさか、私の加齢臭がウィスキーの香りだなんてことは…(ないない! ウィスキーのような色をした液体が“下の蛇口から”漏れている可能性はあるけどな。ハハハ…)


怪しいおっさん、怪しいお爺さん

2019年03月06日 19時26分50秒 | バス運転士
昨日のお昼前、営業所前ターミナルに到着した時のこと… 乗客が次々と降りて行く中、中扉付近にいた一人のおっさんが通路を最後部まで歩いて行ったので、「ん? 何をやっとるんだ? 怪しいおっさん… まさか、他人の忘れ物を盗もうとしているのか!?」と思っていたら…

そのおっさんが「忘れ物、オッケーでぇす!」と言ったので驚いた。そこでおっさんの顔をジッと見てみたら… なんと、ウチの運転士さんだったのだ。途中から乗ったらしいのだが… 私服にマスクにニット帽… 全く気が付かなかった。失礼しましたぁ~

夜、あるバス停で20人くらいの制服男女を中心とした乗客が待っていた。まずは先頭の制服乙女が無言で乗り… 二番目のお爺さんが「それじゃあ、頑張ってね」と、先頭の制服乙女に声を掛けながら乗った。しかし、制服乙女は素っ気なく最後部座席へ… お爺さんは迷って迷って助手席に座ったのだが…

バスが到着するまで、二人の間でどのような会話がされていたのだろうか? 怪しいお爺さん… もう私は気になって気になって… 降車ボタンが押されていないのに「ご乗車ありがとう~(以下略)」と言いながら止まってしまいましたとさ。ハハハ…(いつものことだろ!)



黄色い落とし物

2019年03月05日 18時00分52秒 | バス運転士
片側一車線の道路で4~5台のマイカーが信号待ちをしているところへ接近… その時、最後尾のマイカーの左後部ドアが開き、「赤信号のうちに!」という感じで一人の女の子が慌ただしく降り、ドアはちゃんと閉めたのだが… その直前に“大きな黄色い布(膝掛け?)”がスルリと路面に落ちてしまった。

しかし、女の子もドライバーも気が付いていないようだったので、私は「誤解されるかなぁ… そしてゴッツイ強面のお父さんが“なんじゃこらぁ~!”と怒鳴りながら降りて来るのかなぁ…」と思いながらも、「ビッビッ!」と軽くクラクションを鳴らし「パカパカパカッ!」とパッシングした。

ところが、女の子は振り向くことなく歩いて行き、マイカーは発進したのだが… まだ赤信号だったので、すぐに止まった。一瞬、私は「分かってもらえなかったということは、このまま放置して…」と思ったのだが、「いや、お気に入りのキャラクターが描かれた大切な膝掛けに違いない。強面でも何でも出てこいや!」と思い直した。

そこで、もう一度「ビッビッ、パカパカパカッ」とやってみたけれど反応なし… 「信号が変わっちゃうよぉ~!」と思いながら、もう一度「ビッビッ、パカパカパカッ」と… 「駄目か…」と諦めかけた時、運転席のドアが開いたので、私は「誤解されてませんように!」と祈りながら、落ちている布を必死こいて指差した。

すると、出てきた強面の… 否、可愛らしいお母さんは、マイカーを降りる前にミラーで布を確認していたのか、照れ笑いを浮かべていた。そして、私にペコペコと頭を下げながら黄色い布を拾い上げて戻って行ったのだった… くぅ~! お母さんかぁ~ もしもお姉さんだったら…(だったら何? 養子縁組でもするのか? ハハハ…)



交差点内で止まるな!

2019年03月04日 19時11分24秒 | バス運転士
一昨日、土曜日の午後1時半過ぎ… 私はA駅ターミナルの待機場所に止めたバスの中でジッとしていた。同じ4番乗り場から“私の4分前”に発車する某住宅地行きのバスが、B駅からやって来るのを待っていたのである。そのバスは2分ほど遅れて到着… 4番乗り場で乗車客扱いをしてから発進… しかし、A駅ターミナルの出入口にある交差点の信号が赤だったので、ちょっと前進しただけで止まっていた。

実は、その時… 私は“右折してA駅ターミナルへ入ろうとしているバスPが交差点内で止まっている”ことに気が付いていたのだが… その交差点の信号が変わり、某住宅地行きのバスが出て行ったにもかかわらず、バスPは交差点内で止まったままだったのである。なぜならば、その交差点では… いつもいつもいつもいつも… バスPから見た“対向直進車”が… 交差点の先が詰まっているのに突っ込んで来て… その時も、バスPが被害に遭ってしまったからである。

某住宅地行きのバスが発車した後、私は4番乗り場に着けて乗車客扱いをしてから信号待ち… 「さっき右折できなかったバスPは、“二度目の青信号”でこちらへ入って来られるだろう」と思いながら見ていたのだが… な、な、なんと! またしても対向直進車に強引な突っ込みをされて… 右折不可能になってしまったのである。交差点の真ん中で、すぐ右横に止まられてしまっては… その後ろの車との間隔が普通車1台分だけ空いていたとしても… バスはどうしようもないのである。

それから間もなく信号が変わり… 私が「あれじゃあ右折できないか… それならば、私が先に出るしかないよなぁ〜」と思った時、バスPの後ろで待っていたと思われる別のバスQが、ブォ〜ンと交差点内で大回り… バスPを追い越して普通車1台分の間を抜けて来たので驚いた。その後、私は「動けないバスを置き去りにして、動けるバスだけでも先に行く… “俺にかまうな! お前だけでも先に行け!”というドラマや漫画でよくある場面みたいでカッコイイなぁ〜」と思いながら発進… バスPの運転士さんに「ゴメンね、お先に…」と手を挙げて交差点内を通過… 市内中心部へ向かったのだった。

ちょっと前に… “善良な市民”から「(☆☆駅の直前で)左折するバスが強引に突っ込んで交差点内で止まっている」という苦情があったようで、「今後、そのような状況を発見したら検挙する」と警察から言われているらしいのだが… 私は「☆☆駅の場合は、信号が変われば“みんな同じ方向へ流れる”ので大きな問題ではない」と… 「それよりも、直進車が強引に突っ込んで来るA駅ターミナル前の方が問題だろう」と思っている。

しかし、警察はA駅前の交差点で指導する気はないようだし… 右折矢印信号を付ける気もないようだし… 結局、警察は“善良な市民”と一緒になってバスを… そんなにイジメたいならば、「某総合駅前も交差点内で止まるな!」と言ってくれればいいのに… そうしたら、私はずーーーーーーーーーーっと某総合駅の方から表通りへ出て来ませんよぉ〜 基本的には、私も“言われたことは守りたい人間”なので! ハハハ…(はぁ? 誰が……… 人間だって!? ハハハ…)