バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

乗せようが乗せまいが…

2011年08月21日 21時35分55秒 | バス運転士

ある上司が、某駅での駆け込み乗車ならぬ“駆け付け乗車”について「バスが4番のりば(または3番のりば)から発車した後に、乗客が“乗せてぇ~!”と来た場合… ターミナルの敷地内ならばともかく、すでに道路へ出て信号待ちをしている時には絶対に乗せてはいけない。苦情になるから!」という話をしていた。私は「それはそうかもしれないけど…」と思いながら、いつかその場所で母子を乗せた記憶を呼び起こしていた。

そこは一応一車線なのだが、すぐ左側にターミナルの“バス停ゾーン(1番のりば&2番のりば)”があり、車線のようになっている。だから、そこにバスが止まっていないと、タクシーやマイカーがよく入ってくるのである。つまり、実際には二車線のようなものであり… しかも、私のバスは“右車線”に止まっていたということになり… そこから歩道へ“追い返す”のは逆に危険だと判断したのである。本当は、そのような“ゴネ得”は大嫌いなのだが… う~む…

「(その母子を)こんなところで乗せるな!」と思った人もいるだろうし、「乗せてあげればいいじゃない」と思った人もいるだろう。つまり、どちらにしても運転士の判断(行動)を疑問視する人が必ずいるのである。それが苦情になるかならないかは、たまたま“その気になった人”がいるかいないかの違いだけである。結局、すべては“運”ということで… 深く考えないことにしよう。何事も、その場の雰囲気で! ハハハ…