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『雨の町』菊池秀行ホラー

2006-10-01 00:32:35 | 日本映画

雨の町
(2006年日本)
 監督          田中 誠
 脚本          田中 誠
 脚本協力        奥寺 佐渡子
 原作          菊池 秀行
 出演          和田 聰宏
             真木 よう子
             成海 瑠子
             武重 勉

 ■ストーリー■
 「不思議エルボウ」というでっちあげの超自然現象や猟奇事件を扱う雑誌のライター、兼石荘太は、身元不明の子どもの水死体の事件を調査するため、ある地方都市へ向かう(車のナンバープレートから、長野でしょ!)。その子どもの死体には一切の内臓がなかったのだ。最初、魚に食い荒らされたに違いないと感じる荘太だったが、病院で、説明を受けているときに、その子どもの死体が起き上がり逃げ出すのを目撃するのだった。少年の死体の遺留品から、少年は30年以上前に、28人の児童が集団で行方不明になったヒノエ村の当時の少年だと思われた。その地方には“季節外れの通り雨のときは、雨に呑まれるから表に出るな”という言い伝えがあった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 

 ■感想■
 菊池秀行の短編ホラーの映画化作品です。
 原作は未読なので、良くわからないですけど、良く出来てます。
 日本の田舎の土着的なホラー映画として、平均点なデキを超えて、すごく面白い作品になってます!

 本当に面白い!!

 日本映画として、十分合格点!!
 世界的に見ても十分誇れる内容の作です!!

 海外に輸出しても、全然OK!っていうより、海外に進んで輸出して欲しいくらいです!

 邦画も、わけのわからない日本人にしか受けないようなアイドル映画や、TVシリーズの映画版やら、つまらない恋愛映画や、感動させよう感動させようっていう動物物なんか作らなくて良いから、こういう作品を、ドンドン作って下さい。
 ホントに観たくない、ケータイ小説原作の恋愛映画や難病物、アイドル映画!
 
 で、今作『雨の町』に話題を戻すと、原作がしっかりしてるからなのか、ホントに面白いです!
 
 “カッコー”の話題になったときはビックリ、イギリス製のホラー映画『死霊懐胎』(1979年)のようなテーマのホラーなの??って思っちゃいました。
 でも、良く考えると、行方不明の子どもたち(のニセモノ)が成長してないから、“カッコー”ネタじゃないですね。
 
 鳥のカッコーがどうやってヒナを育てるか、みなさんご存知ですか??鳥好きな人や動物好きな人や雑学OKな人はすぐわかると思いますけど、他の親鳥に育ててもらうんですよね。
 では、ホントの鳥のヒナは??
 卵を落として捨てちゃって、まるっきり違う親鳥はそれを知らずにカッコーを育てちゃうんですって。

 カッコーの件は、1つの考え方を表わしたエピソードなだけで、今作のメインテーマは“あまのじゃく”でしょうネ!
 最初に、臓器の無い子どもを見せてるんで、あの子どもたちに感情移入できないように出来てます。

 あの子どもたち、怖いですもんねー。
 
 でも、本当の子どもたちは、行方不明のままですけど、多分殺されちゃってますよね!あまんじゃくも、かわいらしいですけどやっぱり怖い!
 そういう怖い描写があるから、最後の方の、少女のあまんじゃくが部屋にやってきたときの、主人公の行動に感情移入できるようになってるんですよネ!自分でも、ああします!同じ立場だったら!

 主人公のルポライターの身寄りの無い設定って必要だったんですか??あんまり必要性を感じないんですけど。
 単に、怪奇現象を扱う雑誌のライターっていう設定だけで十分だった気がします!こういう設定要らないんで、ランニングタイム95分を、あと5分くらいカットした方が良いです!
 
 ところで、主人公も会社辞めちゃって、どうやって生活するの?? 70点

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コメント (3)
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