『アヴリルと奇妙な世界』
AVRIL ET LE MONDE TRUQUE(2015年フランス、ベルギー、カナダ)
監督:クリスティアン・デマール
フランク・エキンジ
脚本:フランク・エキンジ
ベンジャミン・ルグラン
原案:ベンジャミン・ルグラン
原作:タルディ(ジャック・タルディ)
出演:マリオン・コティアール
フィリップ・カトリーヌ
ジャン・ロシュフォール
■ストーリー■
1870年7月18日普仏戦争開戦前夜、フランス皇帝ナポレオン3世とバゼーヌ元帥は、若き化学者ギュスターヴを極秘に訪ねる。兵器開発のため不死身になる兵士を作るための血清の開発を開発していたが、実験動物のトカゲ2匹が言葉を話すようになるだけだった。トカゲを銃撃したバゼーヌ元帥が放った銃弾が研究室の薬剤を破壊、薬剤が混ざり研究室は大爆発を起こす。研究室にいた者は死亡。ナポレオンの息子ルイがナポレオン4世となり、プロイセンと平和条約を結び、普仏戦争は起きず、歴史が変わった。ナポレオン家がフランスを統治した。しかし、その数年後、ブランリー、アインシュタイン、ノーベル、パスツールといった化学者たちが行方不明となる事件が続出。科学の発展が止まり、ラジオやテレビも発明されなかった。石油や原子力もなく石炭に依存することになる。石炭が無くなると木炭が必要になりヨーロッパ中の木が伐採された。新たな資源としてカナダの森林をめぐりフランス帝国とアメリカ同盟で戦争が起きる。科学者は国家への協力を強制されていた。
1931年、ギュスターヴの息子プロスペールと孫のポールとその妻アネットは世間から隠れ秘かに不死身になる血清の研究を重ねていた。ギュスターヴが研究していた血清は完成するものの、秘かに研究をおこなっていたため帝国保安局はプロスペール、ポールたちを逮捕しようとやってくる。プロスペールは1人で逃走。
ポールとアネットの娘アヴリルは、保安局から飛行艇で逃走するも、保安局に追いつかれたアネットはスノウドームに血清を隠しアヴリルに渡し脱出艇に乗せるのだった。保安局のガスパルもアヴリルの脱出艇にしがみつき脱出するが飛行艇は雷雲の落雷に遭い爆発してしまうのだった。
■感想■
フランスのスチームパンクのアニメーションSci-Fi映画。
原作者は『アデル ファラオと復活の秘薬』(2010年)のマンガ家タルディ(ジャック・タルディ)。
いろんな映画祭で評判になり、映画賞を受賞、ノミネートされました。
【アヌシー国際アニメーション映画祭】第39回2015年
映画祭長編部門グランプリ(クリスタル賞)受賞
【アニー賞】2017年
アニメ部門 ノミネート
【セザール賞】(フランス)2016年
最優秀アニメーション映画 ノミネート
【INOCA(国際オンラインシネマアワード)】2016年
ベストアニメーション映画賞 ノミネート
【サンディエゴ映画批評家協会賞】
ベストアニメ映画賞 ノミネート
【セントルイス映画批評家協会賞】2016年
最優秀アニメ映画賞 ノミネート
【東京アニメアワード】2017年
フェスティバル 出品
【ファロ島映画祭】2015年
最優秀美術賞(ゴールデンアニメーショントレイン賞) 受賞
最優秀アニメーション長編映画賞(ゴールデンアニメーショントレイン賞) ノミネート
主人公のヒロインが子どものファミリー向けの作品かと思ったら、ヒロインは大人の一般向けの作品でした。
設定がスチームパンクの歴史改変Sci-Fiで、なぜか後半には、トカゲのような知的生命体が出てきます!!
上記のストーリー以降もストーリーが進んでいき、Sci-Fiが好きな映画ファンは面白く観れるかと、、。
アニメファンも必見かも??
科学者がいなくなったのもちゃんと理由があって、あまりの展開にビックリ!!
ランニングタイム106分、ギュッとつまったストーリーが展開していきます。こんな作品が公開されていたなんて知りませんでした、、。
カリテファンタスティック!シネマコレクション2019にて公開されたあとDVDスルーですが、、、。