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『エイリアンドローム』

2020-11-25 22:25:38 | イタリア映画/SF

エイリアンドローム
CONTAMINATION(1989年イタリア、ドイツ)
 監督:ルイジ・コーツ(ルイジ・コッツィ)
 脚本:ルイジ・コーツ(ルイジ・コッツィ)
    エリック・トメック
 原案:ルイス・コーツ(ルイジ・コッツィ)
 音楽:ゴブリン
 出演:イアン・マッカロック
    ルイーズ・マーロー
    ジークフリート・ラウヒ
    マリノ・マッセ
    ジゼラ・ハーン

 ■ストーリー■ 
 マンハッタンの沖合で連絡がつかず漂流中の貨物船が発見される。検疫で船に入った調査隊は船長を始め、船員たちの死体を発見する。船倉では、聞いたことがないコーヒーのブランドのダンボールに積まれていたが、そのダンボールからはカボチャ大のアボカドのような謎の卵状の物体が出てくるのだった。その中の1個だけこぼれ落ち、熱の通るパイプのそばで熟していた。その謎の物体を触ると爆発、爆発したときに出た液に触れた者も身体が爆発してしまうのだった。
 大統領直属の第5特別師団のステラ・ホームス大佐がこの件の捜査にあたることに。調査の結果、卵状のものは菌の培養液であることが分かる。また熱反応で爆発することが判明するのだった。
 船荷の受取人は、1人生き残った警部補トニー・アラスとともに船荷の受取人の倉庫へ向かうが、倉庫の係は発砲してくるのだった。強行突入すると倉庫の中には、大量の謎の卵が、、、。

 菌の培養学の権威と調査の結果、卵状の物体は珪素からできており、地球上のものでないと分かるのだった。この卵が偶然に地球に飛来したものでなく、種を持ち込んだのではとの結論に。
 倉庫にいた手下がどう見ても人間だったことから、ある宇宙飛行士の言葉を思い出すのだった。

 火星探検に行ったイギリスの宇宙飛行士ハバート中佐は、火星で卵を見たと言ったが誰にも信じてもらえず、異常者だと判断されていたのだ。ハバートがおかしくなったと言った同僚の宇宙飛行士ハミルトンがウソをついていたに違いないということになるが、ハミルトンは6か月前に死んでいた。

 ステラ、アラス、ハバートの3人は荷物が出荷された南米のコーヒー園へと向かうのだったが、、、。

 
 ■感想■  
 ルイジ・コッツィ監督&脚本のSFスリラー映画。
 ルイジ・コッツィ監督は、今作以外にも、『スタークラッシュ』(1978年)、『バガニーニ・ホラー呪いの旋律』(1988年)、『デモンズ6最終戦争』(1990年)等々を監督していましたが、いまはダリオ・アルジェントのショップ、”PROFONDO ROSSO”の店長に。


 今回もストーリーをダラダラ書いたら、けっこう後半くらいまで書いちゃいました。
 実は、アクションの要素はほとんどなく、どちらかというとミステリー、サスペンス映画のノリで進んでいきます。

  主人公は、船に乗り込む刑事(警部補?)と思っていると、いつのまにか途中から出てきた火星探検した宇宙飛行士にバトンタッチしています、、、。
 イタリア映画なんで、こういうところも愛嬌ですんじゃいます。
 良く考えたら、アメリカの危機どころか、地球の危機なのに、大佐と刑事と元宇宙飛行士の3人で怪しそうな場所へ乗り込んでいきます。

 いくらなんでも少なすぎでは??

  エイリアンが弱すぎるとか!
 ストーリーが無いとか!
 エイリアンの目的が不明とか!

 色々ありますが、Sci-Fiホラー映画の雰囲気だけ楽しむ感じの作品です。

 VHSソフトは、「にっかつ」からリリースされていました。
 ルイジ・コッツィ監督は『エイリアン』+「007映画」を目指して今作を作ったらしいでしいです。

 ストーリーは大してないですが、確かに『エイリアン3』よりは、はるかに面白いです。単調になりがちなストーリーに、ところどころスプラッターなゴアシーンを入れて間を持たせています。

 最後はすごくあっけなく終わりますが、結局、エイリアンはあの1匹だけだったんでしょうか??不安をあおるようなホラー映画定番の終わり方で気になっちゃいます。

 イアン・マッカロックは、今作の前後に『サンゲリア』(1979年)、『人間解剖島ドクター・ブッチャー』(1981年)にも出演し、イタリアのホラー映画に出演しまくるのかと思ったら、それ以後は、イギリスに帰ってTVドラマ等に出演しました。
 日本で放映されたドラマでは「特捜班CI★5」の傑作エピソード「ミックスダブルス殺し屋vsボディガード」や「悪魔の異形」に出演したようです。
 出演していたようですと言うのは、昔すぎて、すでに記憶が、、、、。
 
 


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