『レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ』
LESBIAN VAMPIRE KILLERS(2009年イギリス)
監督 フィル・クレイドン
脚本 スチュアート・ウィリアムズ
ポール・ハップフィールド
出演 マシュー・ホーン
ジェームズ・コーデン
ポール・マッガン
マイアンナ・バリング
ルーシー・ガスケル
シルヴィア・コルカ
ヴェラ・フィラトワ
■ストーリー■
数百年前、赤い月の夜が明けるときにある村で惨劇が起きた。地獄の底の燃え盛る炎から甦ったヴァンパイアの女王カーミラの仕業だった。十字軍の遠征より帰った男爵が見たのは、カーミラの毒牙に掛かった美しい妻エヴァの姿であった。男爵は、村を救うため立ち上がった。「死の書」によりヴァンパイアを倒す方法を発見した男爵は、古代バビロニアの魔法をかけた剣を作り上げるのだった。そして、自分の血をかけた剣でカーミラに立ち向かうのだった。剣でカーミラを倒す男爵だったが、トドメをさす前にカーミラに呪いをかけられてしまうのだった。その呪いとは、男爵の子孫と処女の血が混ざったときに、カーミラが甦るというものだった。また、以後、その村では女性達が18歳になるとレズビアンヴァンパイアになるのだった。
そして、現代…、ジミーと、頭の中がHのコトだけのフレッチは親友同士。彼女にふられたジミーと、ピエロの仕事中に生意気な子どもを殴って仕事をクビになったフレッチは、ハイキングに行くことにするのだった。飲みに行ったバーに貼ってあった地図に、ダーツで行く場所を決めるのだった。ダーツが刺さった場所はクラグウィッチという田舎の村だった。
■感想■
イギリス製のオバカ吸血鬼ホラー!
オバカ映画でも、ちゃんと吸血鬼映画の約束は守っています!
「吸血鬼は、招かれないと家の中に入ってこれない!」
「吸血鬼は鏡に映らない!」
さすが、ハマー・プロダクションがあるイギリスのホラー映画!!
こういう吸血鬼物の約束を守るような細かいところが、ホラー映画ファンも納得できるところですよね!
最近の吸血鬼が出てくる映画の中には、カメラに普通に映っちゃたりする吸血鬼とかが平気で出てきちゃったりしますもんね。
もう吸血鬼が、フィルムに映っちゃったりするだけで、興ざめですからね。
それも面白い作品ならまだしも、そういう作品に限って、吸血鬼物として面白くなかったりするコトが多いですからね。
今作の脚本家、スチュアート・ウィリアムズ、ポール・ハプフィールドは、吸血鬼映画のコトがちゃんと、分かっていますよね~!!
今作は、オバカな2人組みが主人公のコメディ系のホラーですけど、コメディ要素を無くしてマジメに作っても、それなりに楽しめる正統派ホラーになったでしょうね。
とにかく、主人公2人、特にフレッチが、吸血鬼を怖がる!怖がる!十字架や、聖水を入れたコンドームを持っていても逃げる!逃げる!実際、吸血鬼がいたら、逃げまくるでしょうけどね。
村の娘は、18歳になるとヴァンパイアになってしまうということで、18歳の誕生日を迎えようとする娘レベッカがいる牧師が、何とか阻止しようとしますが、普通はここで盛り上げるのに、あっと言う間に吸血鬼になって、フレッチの前に現れます!!
そういう映画的な約束の外しで、“笑わそう”ってことでは無いのか、そういうシーンが淡々と描かれていきます!!
また、“吸血鬼は招かれないと家に入れない”ということを知ったジミーが発言する内容とかも、サラリと描かれすぎ!アメリカのコメディだったら、けっこう笑わそうって感じのシーンも、とにかく、淡々と描かれていきます!!
ゲラゲラ笑うというより、“クスッ”って感じの笑いです!!
笑いの下ネタも、セリフくらいなので、過激なシーンもなく健全なレベルの下ネタなので、安心して観れる内容になっています。
「う~ん、でも、今作の脚本家のコンビには、コメディホラーでなく、マジメな吸血鬼物を書いて欲しいかも…」 70点
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