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『カニバルカンフー燃えよ!食人拳』ダークサイド・オブ・ツイ・ハーク

2006-01-12 00:30:49 | 香港映画
カニバルカンフー燃えよ!食人拳
地獄無門 WE'RE GOING TO EAT YOU(1980年香港)
 監督    ツイ・ハーク
 脚本    ロイ・ツェット
 出演    ノーマン・ツイ、 エディ・コウ
        ハン・クオーク・チョウ、デビッド・ウー

 ■ストーリー■
 中国の中央調査局華南秘密情報科の捜査官「999」は、有名な盗賊ローレックスを追って河で遮断された小島の村にやってくる。しかし、この島は村にやってきた者たちを殺し、食料として人肉を喰らう村だったのだ!!

 ■感想■
 ツイ・ハークの描くホラー系アクション映画!
 ホラーと言っても、「怖い」って意味でなく、キャラクターとして「食人族」が出てくる!!っていう意味でホラー映画になっています!!
 分かりやすく言うと、日本で大ヒットしたルジェロ・デオダート監督のイタリア映画のモキュメンタリー『食人族』(1979年)のようなカニバル映画と、香港映画お得意カンフーアクション映画とを組み合わせた作品になっています。
 “食人族”+“カンフー映画”!!

 ツイ・ハーク監督といえば一時期は“香港のスピルバーグ”とまで言われていたのに、長らく未公開のままの作品が今作です!!
 そのツイ・ハークが1980年に撮った作品です!!
 
 最近でも、“武侠映画”を格調高く映画化した『セブンソード』(2005年)を監督して健在ぶりをアピールしてました!でも、1980年には、こういう作品を撮っていたって意味では、すごく興味深い作品です。
 ツイ・ハーク監督の暗黒面が前面に出まくった感じの1本です。
  
 ツイ・ハーク監督といえば、今作の翌年の1981年の『ミッドナイト・エンジェル 暴力の掟』も、ドップリと暗いストーリーと、破壊的な暴力的なアクションシーンで、まさに暗黒面が出まくりでしたもんねぇ~!!
 『ミッドナイト・エンジェル 暴力の掟』も、最近のツイ・ハーク監督の映画ファンが観たら、ちょっとビックリするような作品でした!!ビックリというより、少し「引いちゃう」かも??
 でも、ツイ・ハーク監督のコアなファンは、初期の『ミッドナイト・エンジェル 暴力の掟』や今作を撮っていたのは、もう常識なんですよね。
 
 「食人族」+「カンフー」っていう作品のテーマもそうだし、ビデオ(DVD)パッケージもですけど、今作は余りにもマニアックです。
 今作は、ほとんどストーリーがなくて、最初から最後まで、主人公の999が、食人族の村人から逃げたり戦ったりしてるだけの内容になっています。
 今作は、1980年の作品なんで、今から25年以上前の作品です。当時の日本では、“カンフー”以外の香港映画っていうと特殊なファンしかいなかったのもうなずけるような内容の作品です。
 
 日本でも、メジャー級なカンフー映画しか公開されていませんでしたもんね。でも、その分、TVの映画劇場でも、ゴールデンタイムも、深夜でも色んなカンフー映画が、バンバンと香港映画が放映されてましたけどね!!
 ツイ・ハーク監督も、今作の6年後の1986年には、製作で関わって、大傑作の香港ノワール『男たちの挽歌』を発表するんですけどネ。ホントに今作からは、全然想像できないです!!
 まぁ、カルト作品って意味では価値があると思います!!もう、今作を観れるということにプラス10点で 40点



カニバル・カンフー/燃えよ!食人拳

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『インファナル・デイズ逆転人生』トニー・レオン、アンディ・ラウ

2006-01-11 00:23:07 | 香港映画
インファナル・デイズ逆転人生
中環英雄 DON'T FOOL ME(1991年香港)
 監督    ハーマン・ヤウ
 脚本    ラウ・チウエン
        リコ・チェン
 出演    トニー・レオン、アンディ・ラウ
        アンソニー・ウォン、テレサ・モウ

 ■ストーリー■
 保険会社のやり手のビジネスマン、チョン・ホウキットは忙しすぎてメンテナンス中のエレベーターの穴に落ち7日間意識不明になってしまう。検査の結果、チョンの頭の中には生まれつきの水泡がありいつ死んでもおかしくないことが判明するのだった。一方、チンピラのワー・インホンはちょっとしたトラブル続きで占い師の元へ行くのだが、そこで相談に来たチョンと会うのだった。2人は中学の同級生だったのだ。と、そこへインホンに手切れ金を無理やり徴収され恨みをもつ兄弟が現われるのだった。成り行きでインホンとチョンは一緒に逃げるが、インホンはチョンの仕事をやらせてくれと言い出すのだった…。

 ■感想■
 トニー・レオン、アンディ・ラウ主演の立場入れ替わりコメディです。
 1991年の作品がビデオスルーで公開されました。
 2人とも若い、若い、若い!!なんてたって、今から15年前の作品ですもんネ。
 共演のアンソニー・ウォンも若いです。
 製作は『愛と復讐の挽歌』(92年)のテイラー・ウォン。
 監督は『恋のQピッド』(2001年)のハーマン・ヤウ。
 出演は『インファナル・アフェア』(2002年)のトニー・レオンとアンディ・ラウ。
 まぁ、主演のコンビが『インファナル・アフェア』と同じだから、コメディなのにタイトルが“インファナル・デイズ”なのね…。
 主演の2人どころか、アンソニー・ウォンも出てますしネ。香港映画お得意のコメディでタイトルが“インファナル・~”って、なんか変でしょう。
 “インファナル”って「地獄の」とか「地獄のような」って意味だから、インファナル・デイズで日本語に訳すと「地獄の日々」ってスゴスギ!
 
 でも、まぁ、そうは言ってもビデオのパッケージ見れば今作が香港映画お得意のコメディってことがわかるし、こういうタイトルでも良いかな?て感じです。
 
 2人の立場が入れ替わるっていうから、てっきりマーク・トウェインの童話「王子と乞食」系なのかな??って思ったんですけど、そんな風に思った自分が甘かったです。そんな予定調和的な映画を香港映画が作るわけなかったです。立場が入れ替わるといえばハリウッドでも1983年のジョン・ランディス監督、エディ・マーフィ、ダン・エイクロイド主演の『大逆転』がありました。
 
 細かいギャグやら人物紹介とかでドンドン、ストーリーが進んでいって、あっという間に最後の本格的なアクション映画なみの銃撃戦に!!
 「えーッ、なんで銃撃戦??」と思った映画ファンが、ぜひ鑑賞して下さい。

 ランニングタイムが93分なんで退屈してるヒマもないです。ただ、15年前の作品なんで登場人物のカッコとか髪型とかが、当時の流行って感じなんで少し違和感がありますけど!!!まるで古いアイドル映画を観てるような感覚に襲われそうになりますけど、香港映画ファンは気にしないですよね~♪

 面白いかどうかは別として、まぁ、香港映画のパワーだけは感じられます。それにトニー・レオンとアンディ・ラウの共演作っていうことで+5点オマケで 55点

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トニー・レオン,アンディ・ラウ,フェニー・ユン,テレサ・モウ,アンソニー・ウォン
タキコーポレーション
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『ツインローズ』見習黒薔薇VSポイズン・アイビー

2006-01-10 00:45:57 | 香港映画
ツインローズ
見習黒王攵瑰 PROTGE DE LA ROSE NOIRE(2004年香港)
 監督    ドニー・イェン
        ウォン・チェンチェン
 脚本    ロイ・ツェン
 出演    シャーリーン・チョイ、ジリアン・チョン
        イーキン・チェン、テレサ・モウ
        クリス・イェン

 ■ストーリー■
 大学の心理学科を主席で卒業したロウ・キューと、自分を宇宙人だと信ているサンディは部屋を探していて偶然街で出会うのだった。町の掲示板で“住み込み、報酬優遇!”“職種:見習い”の張り紙を見つけ、その屋敷へと向かうのだった。しかし、その屋敷は正義の味方「黒薔薇」の屋敷だった。職種の見習とは黒薔薇の見習だったのだ。黒薔薇はかつて弟子だったポイズン・アイビー率いるアイビー党を倒そうとしていた。昼間、2人を乗せたタクシー運転手のローも巻き込み3人はアイビー党と戦うことになるのだった。

 ■感想■
 香港の人気ユニット“ツインズ”主演のコメディアクション。
 今作の原題“見習黒王攵瑰”観ただけで興奮しちゃいました!
 この原題で分かるように『黒薔薇VS黒薔薇』(1992年)で、お馴染みの黒薔薇の見習いになったツインズの活躍を描くってことでしょう。
 香港コメディの壮絶なる傑作『黒薔薇VS黒薔薇』系のコメディでしょ、
 
 もう期待度1000%でした!
 ビデオ(DVD)パッケージを見ても、なぜかアメコミの「バットマン」の相棒のロビンのコスプレしてるイーキン・チェンがいるし!!!
 もうこれだけでDVDをパッケージ買いしちゃおうかな??って思っちゃいました。
 
 “ツインズ”のシャーリーン・チョイ、ジリアン・チョン以外に、出演者はテレサ・モウ、イーキン・チェン、ドニー・イェンの妹クリス・イェンが出演してます。
 ドニー・イェンが監督しているだけあって、カンフーアクションはスゴイです。香港映画はコメディでもアクションシーンに手を抜かないですからね!

 オバカな設定は今回も健在です。
 フルネーム言われるとなぜか暴れ出すロウ・キュウ(ジリアン・チョン)とか、なぜか自分を宇宙人と思ってる(そのうえ、ホントに少しだけ超能力もある)サンディ(シャーリーン・チョイ)の設定とかがオバカな設定です。
 
 でも、『黒薔薇VS黒薔薇』の登場人物たちの異常ぶりに比べると、どうしてもごくごく普通の人たちに見えてきちゃいます。
 『黒薔薇VS黒薔薇』の登場人物って、ちょっと頭がおかしいのか、わからないくらいどっかに行っちゃってましたもんネ。(←ちょっとじゃなくてかなりでした。)誰1人として普通の人がいないんだから。
 
 キュウのフルネームを言われると暴れ出す設定は少しだけ物語に(あ、もちろん、ギャグにも)からんでますけど、サンディの宇宙人の設定なんか物語上、意味が、まるっきりないんですからネ。途中でその設定がどっかに行っちゃいました。まぁ、細かいギャグで笑いを取りたかったんでしょう。
 
 いつもの香港コメディを想像してもらえれば、OKって感じのデキです。
 でも、今作を観る前に『黒薔薇VS黒薔薇』を観ておいた方がBESTですね。
 どうせなら、『黒薔薇VS黒薔薇』と『ツインローズ』のツインパックでDVDのセットを出せば良かったのにネ。 
 今作は旧正月映画なんでしょうね。最後にみんなで「明けましておめでとう!」って言ってました!旧正月映画だけあってハッピーな感じなんで楽しめます!! 75点


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『スケルトン・キー』アーレン・クルーガー!

2006-01-09 00:02:05 | ホラー
スケルトン・キー
THE SKELETON KEY(2004年アメリカ)
 監督    イアン・ソフトリー 
 脚本    アーレン・クルーガー
 出演    ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ
        ジョン・ハート、ピーター・サースガード

 ■ストーリー■
 大病院での仕事に嫌気がさした看護士のキャロライン・エリスはルイジアナの大きな屋敷で住み込みでベン・デベローという男の看護をすることにするのだった。しかし、その屋敷には鏡が一つもなく、また屋敷裏部屋の奥の小部屋は、マスターキー(スケルトンキー)でも開けることができない不気味な小部屋がある屋敷だった。

□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ゴールディ・ホーンの娘ケイト・ハドソン主演のオカルトホラー。
 全米初登場第2位でも、日本ではDVDスルーになっちゃいました!
 DVDスルーだと、早く観れるのはウレシイんですけど、ケイト・ハドソンが主演でも、全米でヒットしても、劇場公開出来ないんですね。
 ケイト・ハドソンも、日本では人気ないんでしょうかね??

 ところで、今作はキャスティングは、どうなんでしょうね??
 ジーナ・ローランズが悪い人っていう印象持っちゃいます。

 ところで、今作を観て初めて知りました。
 “ブードゥー”と“フードゥー”ってのがあるんですね。
 「え、フードゥー??」って、最初は思いましたけど、アメリカ南部で発展したアフリカ系アメリカ人の間での信仰されてる呪術みたいですね。
 信じてる人間にしか効果が無いんですって!
 ダメダメ!自分だったらすぐ信じちゃいます。TV雑誌の星占いまでじっくり読んじゃうんですから。 
 
 今作なんですけど、最近のハリウッドのメジャー作のわりにストーリー展開が、妙に1970年代チックなオカルト映画です。
 脚本は、アーレン・クルーガー。アーレン・クルーガーだから、1970年代風な展開でも、メジャースタジオの作品っぽくなくても、全然不思議じゃなかったです。
 
 なんてたって、アーレン・クルーガーといえば、『隣人は静かに笑う』(1998年)の脚本家ですからね。ハリウッドのメジャー作品で、あういうスリラーの脚本を、書いたんですもんね。
 
 その他のアーレン・クルーガーが脚本を書いた作品を観て気がついたんですけど、アーレン・クルーガーの作品にある共通点を発見しました!今作現在。
 全作ではないので、あくまでもアーレン・クルーガーが多分、好きなテーマということで。
 
 アーレン・クルーガーの主な作品というと 
 
 □『隣人は静かに笑う』(1998年)
   隣に引っ越してきた家族によって引き起こされる恐怖を描くスリラー。
 
 □『レインディア・ゲーム』(2000年)
   刑務所で一緒だった友人のになりすました男が巻き込まれるスリラー。
 
 □『クローン』(2001年)
   エイリアンが作り上げたクローンではないかと疑われた科学者の恐怖。   
 
 □『ザ・リング2』(2005年)
   サマラが、レイチェルの息子エイダンになって甦ろうとする。  
 
 その共通点とは、
 それは誰かが誰かになりすます(なりすまされる。または、なりすまされそうになる)ことによって起こる事件や恐怖
 
が描かれていることが多いってことです。


 『隣人は静かに笑う』では、隣に引っ越してきた謎の家族が主人公を犯人にさせようとする恐怖が描かれてます。
 『レインディア・ゲーム』では、主人公自ら友人になりすまして事件に巻き込まれちゃいます。
 『クローン』では自分がクローンにとって代わられる恐怖を描いてます。
 『ザ・リング2』ではサマラがエイダンにとって代わろうとする恐怖が描かれますもんね。

 ってことは今回も??って思っちゃいました。
 で、かんじんな今作『スケルトン・キー』なんですけど、あまりにもていねいな展開なんで、中盤でネタが割れしちゃいました。
 ちょっと、ていねい過ぎ!あと10~15分短くても良かったのに。ランニングタイム104分ですけど、60分くらい観たところで「もしかしたら…」って思って、80分くらい観たところで完全にストーリー分かっちゃいました。
 最後も多分そうなるんだろうなぁ…。って思ったらまさにその通りの展開!!

 「エーッ、なんのヒネリも無い!!」
 途中でヒント出しすぎです!!
 あの謎のレコードの説明とか!!1970年代ホラーとかを、たくさん観ていたら、誰でもわかっちゃうようなストーリーです。
 『悪魔のワルツ』(1971年)とか『家』(1976年)とかを、観ていたら、当然、想像がつくラスト!!今作もケイト・ハドソンの運命は!!
 ちなみに、今あげた2作品の方が全然面白いです。
 途中でネタが割れちゃって展開も思った通りだったから点数は辛目で 50点

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『暗黒街 若き英雄伝説』金城武版馬永貞!

2006-01-08 07:57:15 | 香港映画
暗黒街 若き英雄伝説
馬永貞 HERO(1997年香港)
 監督    ユン・ケイ
 脚本    ジー・アン
 出演    金城 武、ユン・ピョウ
        ヴァレリー・チョウ、ユエン・タク
        ユン・ワー

 ■ストーリー■
 19世紀末、マー・ウィンジンは仕事を求めて上海にやってくるが、暗黒街の2大ボスの1人タンと知り合い、男気を見込まれて兄弟分になる。タンはイギリス政府が後ろ盾になっていた。一方、もう1人のボス、ヤンは警察を後ろ盾に勢力を伸ばしていた。しかし、ヤン虎視眈々とタンとウィンジンの命を狙っていた…。

 ■感想■
 香港映画ではお馴染み、19世紀に実在した馬永貞の活躍を描くアクション映画。
 1972年のチャン・チェ監督の『上海ドラゴン英雄拳』のリメイクということになります。
 また、最近DVD化されたジミー・ウォングの『ドラゴン覇王拳』(1972年)も馬永貞を主人公にしたアクション映画です。
 
 まぁ、リメイク版の今作では、壮絶なラストになるのかは観てのお楽しみです。
 “ネタばれ”になるのでふせておきます。普通に考えれば、主演が金城武なんで、そんな厳しいラストになりそうな気はしないですけど、香港映画は、何が起きてもおかしくないですからね~!!
 
 クライマックスの対決シーンは、やりすぎ!
 アクション監督のコーリー・ユン、やり過ぎです!
 金城武演じるマー・ウィンジンと、タンとヤンの戦い!何ですか、あれ!
 普通の人間だったら、30回くらい死んでるようなシーンです。思わず、ゾンビだったっけ??って思わず突っ込みたくなるくらいすごいアクションシーンの連続!!
 でも、良いです、良いです、香港映画だから。
 面白ければ、何でもありの香港映画ですからね!

 ところで、今作は、香港映画の良いところも悪いところもすべて入っています。
 アクションシーンあり!
 笑いのシーンあり!
 ロマンスの要素あり!
 陰謀あり!
 とにかく、映画を観てる人を、とにかく、楽しませよう!楽しませよう!と、たっぷりと色んな要素が入りすぎて、かえってまとまりがなくなってしまいました。
 でも、香港映画ファンだったら、大丈夫です!全然気にならないですから。
 
 あと、香港映画には珍しく、エキストラの数がスゴイです。やたらエキストラが出てくるシーンがあるんでビックリです。大作ってことですね。いつも、自分が観る映画はB級の作品が多いから驚いちゃいました。
 金城武主演の青春物アクションとして観れば、十分面白いです。50点

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『フル・スロットル』青春物かーッ??

2006-01-07 00:41:34 | 香港映画
フル・スロットル
飆車之車神傳説 ROARING WHEELS(2000年香港)
 監督    アーマン・チャン
 脚本    キャンディ・チェン
 出演    デーブ・ウォン、カレン・モク
        ラム・シュー、モーゼス・チャン

 ■ストーリー■
 公道でのバイクレースでキングと呼ばれたフェイは身重の妻と生まれてくる子供のためにレースから引退するのだった。しかし、大金のかかった最後のレースとして、怪物と呼ばれるフォンとレースをしてしまうのだった。そのレースは、大金を掛けたレースで、クアンは八百長を仕組んで、フェイのバイクに仕掛けがしてありフェイはレース中、大事故にあってしまうのだった。事故で運ばれた病院で、フェイの妻は息子のサムヨンを生んで死んでしまうのだった。3年後、フェイは海の家で働いていたが、そこへフェイを探してレースを挑もうとしていたフォンが海の家に現われるのだった。

 ■感想■
 2000年の香港映画の青春物。
 2000年の作品が、なぜか今になってDVD化されました。
 ジョニー・トー監督の作品でもなく、チャウ・シンチーが出演しているわけでもない、それこそ香港ノワールでもない、武侠映画でもない、ただ、普通の青春物がなぜ、今、DVD化なんでしょう??
 天才バイカーが、妻との約束を破ってレースをして事故に遭って、偶然、その日に妻が死んで精神的にショックを受けた主人公が立ち直るまで。
 本当に青春物の王道のストーリー!

 こんな普通のドラマ、香港映画でなかったら、観てないです!
 アメリカ映画でも、イタリア映画でも、フランス映画でも、スウェーデン映画でも、絶対に観ないテーマ、ジャンルの作品です。
 青春物なんて、香港映画でも微妙な感じなんですけど、もしかしたら、面白いのかと思い鑑賞しちゃいました。
 
 実は、DVDパッケージのストーリーも読まずにレンタルしちゃいました!
 “香港映画”っていうことで、気づいたときには、もう手にしてました。

 ところで、今作のメインの舞台になる海の家なんですけど、窓ガラスに貼ってある切り文字とか、ポスターとか日本語なんですけど、舞台設定は日本なんでしょうか??
 日本の車のコミックとかが人気ある香港のことだから、バイクのレースとかがテーマになっているんで、多分、舞台は日本なんでしょうねぇ。

 あと、登場人物たちがみんなで、それこそ色んなシーンで、独白しているんですけど、誰がメインなの~??って思っちゃいます。なんで、みんなで、心の中で思ったこと、セリフにしちゃぁダメです!独白させるのは主人公か、狂言回しの人だけにして下さい!
 観客が混乱しちゃうだけです!!
 誰が、この映画の語りのメインなのかがわからないです!!
 次々と、メインの人が変わっていくみたいな印象を受けちゃいます。最後の方まで、主人公が分からない『サンゲリア2』(1998年)みたいな印象です!
 とりあえずは、普通に鑑賞できるんで、青春物が好きな映画ファンはどうぞ!30点

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『スコーピオン・キング』面白い…最初の10分は

2006-01-06 00:22:58 | ファンタジー
スコーピオン・キング
THE SCORPION KING(2002年アメリカ)
 監督    チャック・ラッセル
 脚本    デヴィッド・ヘイター
        ウィリアム・オズボーン
        スティーヴン・ソマーズ
 原案    ジョナサン・ヘイルズ
        スティーヴン・ソマーズ
 出演    ザ・ロック、スティーブン・ブランド
        ケリー・ヒュー、マイケル・クラーク・ダンカン
 
 ■ストーリー■
 古代エジプト、メムノンは預言者カサンドラの力を使い、多くの土地や民族を征服し勢力を広げていた。メムノンに反抗しようとした部族はメムノンの圧倒的な力の源である預言者の暗殺をアッカド人の殺し屋マサイアスに依頼するのだった。だが、マサイアスは暗殺を依頼した王の息子の裏切りにあい捕われてしまうのだった。

 ■感想■
 ヒットしたファンタジー映画『ハムナプトラ2黄金のピラミッド』(2001年)のキャラクターのみ活かしてスピンオフしたファンタジー映画。
 主演は全米のプロレス団体WWEの人気レスラーのザ・ロック。
 
 『ハムナプトラ2黄金のピラミッド』で圧倒的な存在感の悪役キャラだったスコーピオンキングを主人公に、どう映画化するのか楽しみでしたけど、ザ・ロックと、彼が演じるキャラクタースコーピオンキングのキャラクターのみ使った、まるっきりの新作ストーリーの作品でした!!
 ヒット作から、俳優と登場キャラクターのみ使って、まるっきり違う映画を作るなんて!!さすがハリウッド!抜け目無いですね!逆に、そんなにネタ切れなの??って思っちゃいます。

 で、実際に観ると、すごく面白いです!最初からワクワクさせてくれます!剣と魔法物のダークな大傑作『コナン・ザ・グレート』(1982年)とまでは、いきませんが、最近のハリウッドのメジャー作品にしては、けっこうダークな感じで良いです。
 でも、それも最初の10分間くらいまでです…!
 
  ザ・ロックが、メムノンに捕われて殺人アリに殺されそうになって、首を残して砂漠に生き埋めにされるあたりから、なんか、イヤ~な予感が!!
 もう、そこからは、本当にイヤな予感は見事的中!!まさに、ハリウッドのファミリー路線まっしぐら!!
 馬泥棒やら、泥棒少年やら発明好きな老人やらアメリカ人が喜びそうなキャラクターがドンドン出てきます。もちろん、ザ・ロックの仲間になりますヨ~。
 
 監督は『ブロブ宇宙からの不明物体』(1988年)、『イレイザー』(1996年)、『ブレス・ザ・チャイルド』(2000年)のチャック・ラッセル。
 チャック・ラッセルの演出は、それなりには手堅いですけどネ。でも、肝心のストーリーがファミリー向けなんで、自分の好みじゃないです。
 ハムナプトラシリーズのスティーヴン・ソマーズは今回は、原案、脚本、製作にまわってます。スティーブン・ソマーズ監督も『ザ・グリード』(1998年)、ハムナプトラシリーズくらいまでは良かったんですけどね~。
 そのあとの『ヴァン・ヘルシング』(2004年)以降は、万人受け路線なんで、ちょっと自分好みでは無いです。なんか『ヴァン・ヘルシング』も家族そろって観れる感じでしたもんね。毒にもクスリにもならない感じでまさに平均点!って感じだったんで、今作もそんなに期待してはいなかったんですけどネ。
 でも最初の10分間が面白かったんで期待しちゃいました!
 でも、家族そろってコタツで暖まりながら、みかん食べて観るには十分面白いですよ。45

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『ジャックと豆の木あなたの知らない物語』知らなかった

2006-01-05 01:24:54 | ファンタジー
ジャックと豆の木あなたの知らない物語
(ビデオ題:ビーンストークジャックと豆の木)
JACK AND THE BEANSTALK THE REAL STORY(2001年アメリカ)
 監督    ブライアン・ヘンソン
 脚本    ジェームズ・V・ハート
        ブライアン・ヘンソン
        ビル・バレッタ
 出演    マシュー・モディーン、ミア・サラ
        ヴァネッサ・レッドグレーブ、ダリル・ハンナ
        ジョン・ボイト、リチャード・アッテンボロー
        オナー・ブラックマン
 
 ■ストーリー■
 大企業ロビンソンインターナショナルの若手の会長ジャックは、カジノ建設用地から巨大な骨が出たことを知る。そして、そのカジノ建設用地で作業員が2名死亡するのだった。そんなとき謎の美女オンディーンがジャックに接近してくるのだった。ジャックはオンディーンが言った「ジャックの祖先が宝を盗んだ」というセリフが気にかかるのだが…。

 ■感想■
 童話「ジャックと豆の木」を現代を舞台にして、まるっきり新しい解釈で超豪華キャストで描くファンタジー。
 「ジャックと豆の木」の新解釈と、その後のストーリーですネ。
 なんてたって童話の400年後のストーリーがメインですから!
 
 400年前の呪いで、40歳前後で死ぬ運命のロビンソン家の運命!
 ってまるでハーバート・バークホルツの「心を覗くスパイたち」(新潮文庫)、「センシティブ」(扶桑社ミステリー)の超能力者スパイたちみたい!

 2002年のジェラルメル映画祭観客賞受賞もうなずけます。
 ホールマークの作品観たの初めてですけど、TVムービーとは思えない面白さ!!!
 TVムービーと言っても最近のTVムービーって意味ですけど。
 今作は良く出来たファンタジーって感じです。
 キャストを見ただけでも、この豪華さで、製作する方の気合さが伝わってくるようです。

 でも、今作って、ターゲットは誰なんでしょう??
 童話の映画化だから子供向け??ってわけでもないし、家族向けって感じでもないしね。   
 かといって完全なファンタジー映画好きなオタク向きでもないしネ~。

 そういえば、天空の世界って裁判したり、かなり民主的なんですね。それにみんな心優しいし。400年前のジャックってホント、イヤな奴です。
 
 今作は、TV放映版を観たんで(120分)約60分カット版ですけど、オリジナル版も観たくなりました。120分版だと、ちょっとテンポが良すぎですかね??
 「ジャックと豆の木」をそのまんま映像化するんじゃなくて、こういう童話の新解釈の映画化は面白いですネ。
 でも、子供の頃に、今作を観たら、童話を変な風に読んじゃんでしょうね。童話に対してトラウマになりそうです。まぁ、それは、ちょっとオーバーな表現でした!家族みんなで楽しんで、観て下さい。
 展開は、いかにもな感じですけど、発想の勝利でしょうね。
 でも、こういうファンタジー映画を真剣に映画化するアメリカTV界は懐が深いですね~。60点
ビーンストーク/ジャックと豆の木<ノーカット完全版> [DVD]
マシュー・モディーン,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,ダリル・ハンナ
日活
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『ホステージ』良質アクション

2006-01-04 22:35:28 | アクション
ホステージ
HOSTAGE(2004年アメリカ)
 監督    フローラン・エミリオ・シリ 
 脚本    ダグ・リチャードソン
 原作    ロバート・クレイス
 出演    ブルース・ウィリス、ケビン・ポラック
        ベン・フォスター、ミシェル・ホーン
        ルーマー・ウィリス

 ■ストーリー■
 ロサンゼルス市警の交渉人ジェフ・タリーは交渉に失敗し犠牲者を出してしまう。失意の彼は1年後、カリフォルニア州ベンチュラ郡の田舎町ブリストカミーノの警察署長になっていた。
 田舎町ブリストカミーノでは凶悪事件もない日々を過ごしていたが、ある日、小高い丘に建つウォルター・スミスの豪邸に3人組の若者が侵入して家族を人質にとり立てこもる事件が起こるのだった。しかし豪邸の住人ウォルターが、犯罪組織の経理データ作成の担当者であったことから事件は思わぬ方向に進むのだった。組織はジェフの妻ジェーンと娘アマンダを人質に取り、彼らがウォルターの家のDVDに隠されたデータを回収するまで、警察が踏み込まなせないようにしろ!とジェフに要求してくるのだった…。

 ■感想■
 全米ベストセラー、ロバート・クレイスの人質事件を描くミステリー「ホステージ」(講談社文庫)の映画化です。
 原作の「ホステージ」は2001年のAMAZON.COMでベストスリラーに選ばれたそうです。
 
 監督の『スズメバチ』(2002年)のフローラン・エミリオ・シリ。
 『スズメバチ』のときより、断然良くなってます。『スズメバチ』は、ジョン・カーペンター監督の傑作スリラー『要塞警察』(1977年)のパクリ??リメイク??っていう感じの作品でしたけど、今作はちゃんと原作があるおかげか、良質なサスペンス映画になっています!!
 『スズメバチ』同様、今作でも閉じられた空間が舞台でのスリラーになってます。篭城型のストーリーが好きなんでしょうか??だったら、ゾンビ映画でも監督すれば良いのに…。

 製作は『スピード』(1994年)、『レリック』(1997年)マーク・ゴードン。
 ブルース・ウィリスも製作に関わっています。原作が気に入って映画化権を買ったようです。
 わざわざ映画化権を買って、自分が主演したわりには、今一な気が…。
 多分、苦悩する主人公って役に惹かれたんでしょうかね??ダイ・ハードマンばかりやってんのも飽きたんでしょうかね??
 脚本は『ダイ・ハード2』(1990年)、『マネー・トレイン』(1995年)のダグ・リチャードソン。
 
 今作の印象は、“良く出来た超々豪華な、暴力シーン満載のTVムービー”って感じです。
 ラストの展開は、原作よりも、いかにもエンターテイメント映画的で“映画的”には、良かったですけどネ。

 最近のハリウッドメジャーの作品らしく、ごく普通のサスペンス映画の内容でも、ランニングタイム113分も使っています。エンドクレジットの分を考えても本編は、実質107分くらいありますかね?
 凝ったオープニングタイトルもあるんで、本編はもっと短いですかね?そう考えると、そんなに長くは無いですけど、113分と聞いちゃうと、どうしても長い印象を受けちゃいますね!
 107分と短めの作品で、いかにもテレビ向きな内容なんで、テレビでの映画劇場向きっていうコトでしょうね。
 期待しなければ、スゴク面白いです!!
 でも、長篇ベストセラーの映画化で、ブルース・ウィリス主演の作品にしては、こじんまり感が拭えないって印象です。
 ブルース・ウィリスの実の娘ルーマー・ウィリスが、娘アマンダ役で出演してます。
 可も無く不可も無くって感じですけど、TVの映画劇場で放映したら、その度に観ちゃうような作品です。  65点

ホステージ [DVD]
ロバート・クレイス
松竹
ホステージ〈上〉 (講談社文庫)
Robert Crais,村上 和久
講談社
 
ホステージ〈下〉 (講談社文庫)
Robert Crais,村上 和久
講談社
   
コメント (4)
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あけましておめでとうございます。

2006-01-03 20:48:30 | ホントの日記
 2006年、明けましておめでとうございます。
     今年もよろしくお願いします。
 
 って最近、日記系の記事が多いですけど、まぁ、年始の挨拶ということで。
(ってもう1月3日です今、実家(東京)より帰ってきました。

 次回からまた作品評の記事を書いていきます。
でも年末はダラダラとTV見てたんで、ほとんど映画を見てませんヨ~

  ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇   ◇◇◇

 1昔前は(←2昔前かも??)年末とか年始といえば深夜枠でTVで映画をたくさんやっていたのに、今はお笑い番組ばっかりでねぇ。お笑い番組やバラエティ番組もけっこう好きな方なんですけど、これだけ多いとネ。
 あと人気ドラマの再放送!これも多すぎ…。映画をもう少しオンエアして欲しいな。出来るならソフト化されていない作品を吹替えでネ。視聴率のこともあるでしょうからゴールデンタイムに!とは言わないので、深夜でいいです、深夜で。

 深夜といえば今回日本テレビは『刑事コロンボ』放映してましたけど、ついつい見ちゃうんですよねぇ~。やっぱり完成度の高いドラマは何年前の作品でも見ごたえ十分です。中でも傑作と評価も高い『刑事コロンボ二枚のドガの絵』(73年)はさすがに何回見ても面白いです。オリジナルのランニングタイムが80分弱っていうのもあってテンポも良くて最高に面白いです。『刑事コロンボ』って観ているときは気がつきませんけど、後から考えると裁判になったら検察側が証拠不十分で負けちゃうゾみたいなエピソードがありますけど、今作はちゃんと1本取った!って感じですもんネ。(でも、まぁ、コロンボに出てくる犯人て上流階級で潔いからみんな自白しちゃうからいいのか。)
 とにかく『刑事コロンボ二枚のドガの絵』のトリックはさすが。ここでいうトリックはコロンボが犯人を追いつめるためのトリックですヨ。『刑事コロンボ』について
はファンサイトもあるし研究本も出てるんで、自分が記事にしても上っ面になっちゃうんで書きませんけど、面白かったです。

 今年は外国TVシリーズも少しづつ記事にしていきますので、ヨロシク!
コメント (2)
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