『ロング・キス・グッドナイト』
LONG KISS GOODNIGHT(1996年アメリカ)
監督 レニー・ハーリン
脚本 シェーン・ブラック
出演 ジーナ・デイビス、サミュエル・L・ジャクソン
クレイグ・ビアーコ、デビッド・モース
ブライアン・コックス
■ストーリー■
8年前、記憶喪失で浜辺に打ち上げられていたサマンサは小学校の教師をしながら、夫や娘ケイトリンに囲まれ、ごく普通に生活していた。だが、クリスマスイヴに交通事故に遭い、その影響で断片的に記憶が甦ってくる。TVのニュース番組を見てサマンサの存在を知った殺し屋は、退院したサマンサを襲ってくるが、無意識のうちに体が反応したサマンサに返り討ちにあってしまう。サマンサは記憶喪失になっている自分の過去を調査するため私立探偵のミッチを雇い過去を探り始めるのだった。
■感想■
シェーン・ブラック脚本、レニー・ハーリン監督の超ハードアクション映画です。
2006年1月19日の木曜洋画劇場でオンエアされてましたネ。ランニングタイム121分なんで、さすがに2時間枠だと30分近くカットされちゃうんで観ませんでした。時間枠延長しなくても、今作はDVDも出てるし、まぁ、OKでしょう。
記憶喪失になっている平凡な主婦が、実はかつてCIAの凄腕スパイで、記憶を取戻して大暴れするアクション大作です。アクション映画ファンだったら、あらすじ聞いただけで大喜びしそうな映画です。あ、もちろん自分も大喜びのストーリーです!
この作品、観る前からメチャクチャ期待してました。
なんていったって、脚本がシェーン・ブラックですからネ!
シェーン・ブラックといえば
『リーサル・ウェポン』(1987年)
『ラスト・ボーイスカウト』(1991年)
『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)(デビッド・アーノットと共同脚本)
の脚本家ですからね。
アクション映画好きなら。シェーン・ブラックって聞いただけで『リーサル・ウェポン』の脚本家ってことで、期待度1000%になっちゃいますよね!!
『リーサル・ウェポン』と『ラスト・ボーイスカウト』も、刑事アクションや私立探偵を主人公にしたハリウッド映画が、お得意のいつものアクション物なのに、全編で、「これでもか!」「これでもか!」っていう感じで人が死にまくりの超ハードアクション映画ですからね。これってハリウッド作品だっけ??って思っちゃうくらいの面白さです。
『ラスト・アクション・ヒーロー』も世間的には評判悪いですけど、自分的にはけっこう好きです!コメディ調なところはあんまり好きじゃないですけど、これだって暴力とアクションにあふれてますもんね。
で、今作『ロング・キス・グッドナイト』は当時としては、最高額の脚本料400万ドルが話題になりました。シェーン・ブラックは、どんどん脚本書いてもらって映画化して欲しい脚本家の1人です!!
今作も、まさにスーパーバイオレンスなアクション満載!!になってます!
今までのシェーン・ブラックの脚本作の監督は、
『リーサル・ウェポン』がリチャード・ドナー。
『ラスト・ボーイスカウト』がトニー・スコット。
『ラスト・アクション・ヒーロー』がジョン・マクティアナンと、監督にはめぐまれているんですよね。
それぞれの作品が作られた時期が良かったのか、『リーサル・ウェポン』のリチャード・ドナーは初の本格アクション映画ということでかなり力が入ってました。
後半のリーサル・ウェポンシリーズの3作目、4作目のファミリー路線のおふざけ刑事ムービーじゃなくて、まだまだ真剣な刑事アクション映画って感じで良かったです。
『ラスト・ボーイスカウト』のトニー・スコット監督も、最近の訳分からない細かいカット割りやらフラッシュバックの多用なんてこともなく、素直に撮ってて良かったです。脚本の素晴らしさが画面からあふれ出てました!
で、肝心な今作なんですけど、なんでもかんでも爆発させたり、どちらかと言えば大味なアクション映画が得意そうなレニー・ハーリンだったんで、相性が良さそうな気がしてたんですけど、なぜか、特にアクション映画向きで無いリチャード・ドナーやトニー・スコットの方が相性が良かったような気がッ!!
レニー・ハーリン監督も『ダイ・ハード2』(1990年)、『クリフハンガー』(1993年)、『カットスロート・アイランド』(1995年)と、全編、ドッカン!ドッカン!って爆発させちゃうぞ!っていうイメージが強かったんですけど、バイオレンス脚本家×爆発監督で相性良さそうなのにネ!相性は今一だったかも。
今作『ロング・キス・グッドナイト』もアクション映画史に残るようなハデなアクションシーンがいくつもあるのに、ストーリーがちょっとモタモタした感じがするんですよね。
駅のシーンやら、水車を使った拷問シーンから一転反撃するシーンやら、その後も、アクション!爆発!アクション!爆発!アクション!って感じなんですけど、どうも今ひとつ、それぞれのアクションシーンが盛り上がらないんですよね。
アクションシーンそのものは良いのに、アクションシーンに行くまでのストーリー運びの演出が悪い感じがしちゃいます。
それでもアクション映画ファン必見のシーンが目白押しです!!
とにかく、最初の見せ場の、駅でのシーンは、アクション映画史上に残る名シーン!!
サイボーグとアンドロイドの戦いを描くアクションA級、ストーリーC級のアルバート・ピュン監督のSF映画『ネメシス』(1992年)、吸血鬼一族と狼男ライカンとの戦いを描く『アンダーワールド』(2003年)も、真っ青のアクションシーン。
普通のアクション映画で、こんな素晴らしい銃撃戦を描くなんて香港映画も真っ青のデキです。(←最上級のほめ言葉です)
その上、今回は、アクション以外の要素では、“親子の絆”まで描いちゃって、欲張りすぎ!!どちらかと言うと、アクション映画ファン以外の普通の映画好きの人が観て面白い!って感じなのかも??
主人公のジーナ・デイビスとサミュエル・L・ジャクソンの不死身ぶりが少しだけ気になりますけど、こういう作品だし気にしてもしょうがないでしょ。ジェームズ・ボンドの方がよっぽど不死身だし。 95点
LONG KISS GOODNIGHT(1996年アメリカ)
監督 レニー・ハーリン
脚本 シェーン・ブラック
出演 ジーナ・デイビス、サミュエル・L・ジャクソン
クレイグ・ビアーコ、デビッド・モース
ブライアン・コックス
■ストーリー■
8年前、記憶喪失で浜辺に打ち上げられていたサマンサは小学校の教師をしながら、夫や娘ケイトリンに囲まれ、ごく普通に生活していた。だが、クリスマスイヴに交通事故に遭い、その影響で断片的に記憶が甦ってくる。TVのニュース番組を見てサマンサの存在を知った殺し屋は、退院したサマンサを襲ってくるが、無意識のうちに体が反応したサマンサに返り討ちにあってしまう。サマンサは記憶喪失になっている自分の過去を調査するため私立探偵のミッチを雇い過去を探り始めるのだった。
■感想■
シェーン・ブラック脚本、レニー・ハーリン監督の超ハードアクション映画です。
2006年1月19日の木曜洋画劇場でオンエアされてましたネ。ランニングタイム121分なんで、さすがに2時間枠だと30分近くカットされちゃうんで観ませんでした。時間枠延長しなくても、今作はDVDも出てるし、まぁ、OKでしょう。
記憶喪失になっている平凡な主婦が、実はかつてCIAの凄腕スパイで、記憶を取戻して大暴れするアクション大作です。アクション映画ファンだったら、あらすじ聞いただけで大喜びしそうな映画です。あ、もちろん自分も大喜びのストーリーです!
この作品、観る前からメチャクチャ期待してました。
なんていったって、脚本がシェーン・ブラックですからネ!
シェーン・ブラックといえば
『リーサル・ウェポン』(1987年)
『ラスト・ボーイスカウト』(1991年)
『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993年)(デビッド・アーノットと共同脚本)
の脚本家ですからね。
アクション映画好きなら。シェーン・ブラックって聞いただけで『リーサル・ウェポン』の脚本家ってことで、期待度1000%になっちゃいますよね!!
『リーサル・ウェポン』と『ラスト・ボーイスカウト』も、刑事アクションや私立探偵を主人公にしたハリウッド映画が、お得意のいつものアクション物なのに、全編で、「これでもか!」「これでもか!」っていう感じで人が死にまくりの超ハードアクション映画ですからね。これってハリウッド作品だっけ??って思っちゃうくらいの面白さです。
『ラスト・アクション・ヒーロー』も世間的には評判悪いですけど、自分的にはけっこう好きです!コメディ調なところはあんまり好きじゃないですけど、これだって暴力とアクションにあふれてますもんね。
で、今作『ロング・キス・グッドナイト』は当時としては、最高額の脚本料400万ドルが話題になりました。シェーン・ブラックは、どんどん脚本書いてもらって映画化して欲しい脚本家の1人です!!
今作も、まさにスーパーバイオレンスなアクション満載!!になってます!
今までのシェーン・ブラックの脚本作の監督は、
『リーサル・ウェポン』がリチャード・ドナー。
『ラスト・ボーイスカウト』がトニー・スコット。
『ラスト・アクション・ヒーロー』がジョン・マクティアナンと、監督にはめぐまれているんですよね。
それぞれの作品が作られた時期が良かったのか、『リーサル・ウェポン』のリチャード・ドナーは初の本格アクション映画ということでかなり力が入ってました。
後半のリーサル・ウェポンシリーズの3作目、4作目のファミリー路線のおふざけ刑事ムービーじゃなくて、まだまだ真剣な刑事アクション映画って感じで良かったです。
『ラスト・ボーイスカウト』のトニー・スコット監督も、最近の訳分からない細かいカット割りやらフラッシュバックの多用なんてこともなく、素直に撮ってて良かったです。脚本の素晴らしさが画面からあふれ出てました!
で、肝心な今作なんですけど、なんでもかんでも爆発させたり、どちらかと言えば大味なアクション映画が得意そうなレニー・ハーリンだったんで、相性が良さそうな気がしてたんですけど、なぜか、特にアクション映画向きで無いリチャード・ドナーやトニー・スコットの方が相性が良かったような気がッ!!
レニー・ハーリン監督も『ダイ・ハード2』(1990年)、『クリフハンガー』(1993年)、『カットスロート・アイランド』(1995年)と、全編、ドッカン!ドッカン!って爆発させちゃうぞ!っていうイメージが強かったんですけど、バイオレンス脚本家×爆発監督で相性良さそうなのにネ!相性は今一だったかも。
今作『ロング・キス・グッドナイト』もアクション映画史に残るようなハデなアクションシーンがいくつもあるのに、ストーリーがちょっとモタモタした感じがするんですよね。
駅のシーンやら、水車を使った拷問シーンから一転反撃するシーンやら、その後も、アクション!爆発!アクション!爆発!アクション!って感じなんですけど、どうも今ひとつ、それぞれのアクションシーンが盛り上がらないんですよね。
アクションシーンそのものは良いのに、アクションシーンに行くまでのストーリー運びの演出が悪い感じがしちゃいます。
それでもアクション映画ファン必見のシーンが目白押しです!!
とにかく、最初の見せ場の、駅でのシーンは、アクション映画史上に残る名シーン!!
サイボーグとアンドロイドの戦いを描くアクションA級、ストーリーC級のアルバート・ピュン監督のSF映画『ネメシス』(1992年)、吸血鬼一族と狼男ライカンとの戦いを描く『アンダーワールド』(2003年)も、真っ青のアクションシーン。
普通のアクション映画で、こんな素晴らしい銃撃戦を描くなんて香港映画も真っ青のデキです。(←最上級のほめ言葉です)
その上、今回は、アクション以外の要素では、“親子の絆”まで描いちゃって、欲張りすぎ!!どちらかと言うと、アクション映画ファン以外の普通の映画好きの人が観て面白い!って感じなのかも??
主人公のジーナ・デイビスとサミュエル・L・ジャクソンの不死身ぶりが少しだけ気になりますけど、こういう作品だし気にしてもしょうがないでしょ。ジェームズ・ボンドの方がよっぽど不死身だし。 95点
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