@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています!

『姑獲鳥の夏』日本ミステリー映画はこんなもん?

2006-02-11 22:35:13 | 日本映画
姑獲鳥の夏』(05年日本)
 監督 実相寺 昭雄
 出演 堤 真一、永瀬 正敏、原田 知世、阿部 寛、田中 麗奈

 ■ストーリー■
 昭和20年代、小説家、関口は探偵事務所にいるときに、久遠寺医院の娘、涼子から妹、梗子が20ヶ月も身籠もったままであり、梗子の夫の牧朗が1年半前、密室から失踪したという事件を捜査して欲しいと依頼されるのだった。関口は古本屋の主人京極堂や不思議な力を持つ探偵榎木津と事件の捜査を始めるのだった。
 
 ネタバレあり!今作のファンも読まないように
 ■感想■
 多くのファンを持つ京極夏彦の大ベストセラー「姑獲鳥の夏」(講談社)の映画化です。原作は未読なので良く知らないんですけど、映画版は原作とずいぶん違うんですかネ??
 
 主人公の堤真一やら阿部寛演じる私立探偵の榎木津は最初からというか、途中から事件の真相わかってたんでしょ。2人が劇中で何回か言ってるけど「もう事件は終了してる」って、その通りじゃないですか!!!!!これじゃミステリーにならないよ!

 ところで、この内容で、ランニングタイム123分って何ッ?????
 長すぎ!!いつも長すぎ、長すぎ!ってヨク映画を批評してますけど、今回も超長すぎ!あと50分カットして!!
 っていうかフジTVの「世にも奇妙な物語」の1篇くらいの内容でしたけど・・・。
 原作って新書版でけっこう厚くありませんでした??原作とよっぽど違うのか、映像化向きでない作品なんでしょうね。
 
 でも、今作、映画版『姑獲鳥の夏』ってレンタルビデオで観てなかったら最後まで観てないです!TVの映画枠で放映してたら、チャンネルをザッピングして観ちゃうかもネ。
 
 京極夏彦の京極堂シリーズって、こんなものなんですかネ??原作も「姑獲鳥の夏」が第1作目だったから、映画化するのも、今作にしたんですかネ。イヤ~、上にも書きましたけど、いかにも映画化(映像化)向きの作品じゃないですネ。
 TVのサスペンス劇場の方が、まだハデで映像向きでしょ。あたりまえか、TVムービーがTV向きじゃなかったら困りますカラネ

 京極堂シリーズの中でも、もっと映画化向きの作品ってなかったんですかねェ~??原作知らないんで、何にも言えないですけど、もうこの映画版観ただけで原作読みたくなくなりました。最初から読む気無かったですけどネ

 ところで、今作はミステリー映画になってないです。観終わって1発目の感想は
だから、何なんだ!!って感じです。
 いやいや、期待してなかったのに、それよりつまらなかったとは!!
 
 これじゃ、日本映画ってつまらないって思われちゃいますよ。映画の1番大事な要素のストーリーが、全然盛り上がらないです。たいして起伏も無いし。いくら昭和20年代の雰囲気出そうと頑張ったり、色んな小物や衣装にこだわっても、このストーリーじゃダメでしょ。(ファンの方、怒らないでネ)
 
 でも、梗子の夫、牧朗が密室からの失踪した事件のタネ明かしにはミステリー映画としては思わず「ビックリ!!!」
 それって、ミステリーになって無いじゃん!!もしかすると、反則ワザにもなって無いかも!!
 映画が始まって、すぐのあたりで、阿部寛が血痕をカーペットで発見して、牧朗が自分で密室に入ったって気付いた時点で、牧朗が自分で中からカギかけて密室にしちゃったんじゃないの??どうせ密室の中にいるんでしょ??とか思ったら「まさか!!!!!!

 というより、今作が元ネタで同じようなネタのミステリーが書かれたり、映像化されたりしたことってあるんですか??このネタ、妙なデジャヴュに襲われたんで全然驚かなかったんですけど・・・。、
 
 でも、出演陣でいうと、阿部寛っていいですね!知的な感じで!田中麗奈もカワイクて良いです!
 堤真一って、探偵役がどうも、似合わないような気がするんですけど。どちらかといえば肉体派のイメージがあるでしょ、彼は!真田広之ほどの肉体派じゃないですけど。
 じゃ、誰が良いんだ!って言われちゃいそうですけど、原作知らないんで良くわからないですけど、もう少し知的なイメージの俳優さんの方が良かったかも。別に堤真一でも良いですけどネ。

 事件は20ヶ月の妊娠とか、赤ん坊失踪事件とか、大作のミステリー映画にしては、少し事件がしょぼいでしょ。あと、今作の1番大事な“謎”の部分ですけど、中学生並みのアイディア!!ファンの人怒らないでネ、映画版の感想ですからネ。

 映画版なんですけど、梗子がどうなったのか、良くわからないんですけど…。原作ファン以外観ちゃいけないの??あれ、これって『亡国のイージス』(05年)と同じ手法か!!こういう義務感を与えるようなメディアミックスは止めて!!
 「映画版が面白かったから、原作を読んでみよう」って思わせるようなのが、ホントのメディアミックスでしょ!!
 と言うより、実は原作読んでから今作のスタッフは、脚本書いたり、撮ったりしたんでしょ。映画版を始めて観る観客の気持ちとか考えてくれなきゃ!!
 
 外見がそっくりな姉妹が登場するってコトで、大体、普通のミステリー映画好きだったら、ネタが1個か2個はスグに思いついちゃうでしょ。
 
 例えば、
 ①姉妹が入れ替わって事件を起こすとか、
 ②姉妹のことを勘違いして、誰かが取り違えてしまったため事件が複雑になるとか、
 ③姉妹の意識が、何かをキッカケに入れ替わっちゃうとか、
 ④姉妹は2人でなく、最初から1人しかいなかったとか、
 ⑤姉妹のうち、1人はすでに死亡していて、生き残っている方が1人2役だったとか、
 ⑥姉妹は2人じゃなく、もう1人そっくりな姉(妹)がいて事件をおこしていたとか

 あれ、1個か2個どころか6個も思いついちゃいました!!!

 宣伝コピーによると、その独特な世界観のため映像化は不可能とされてきた作品らしいですけど“映像化するには映画の題材として不向きで映像化不可能”って意味じゃないですよネ??

 ま、本格ミステリー映画としてじゃなくて、昭和20年代を舞台にした少しオカルトチックな雰囲気の映画を楽しめ!っていうんなら、これはこれでいいですけどネ。自分の好みではなかったかな??

 ミステリー映画に凝った映像は要りません!!!まずストーリーを練って下さい!!
 
 今作のスタッフは(っていっても原作があるから、しょうがないのかもしれないですけど)、ミステリーの題材として原作選びの段階から失敗でしょ!!
 ミステリーでなくサスペンス映画として撮るならデ・パルマの『悪魔のシスター』(73年)を10回くらい観てから作って欲しかったです!!15点
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『潜入黒社会』ノワール

2006-02-10 01:02:38 | 香港映画
潜入黒社会』知法犯法 COP ON A MISSION(01年香港)
 監督 マルコ・マク
 出演 ダニエル・ウー、エリック・ツァン、クワン・サウメイ、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 警察官のマイクは偶然、銃撃戦の現場に居合わせ銃撃戦に巻き込まれてしまう。事なかれ主義の警察署で目立つなと父親の親友だったチャン警部に忠告されるのだった。停職処分になったマイクは潜入捜査を命じられ、マフィアの大ボス、ティンに近づくのだが…。

 □■超ネタバレあり!未見の人は読まないように□■□
 ■感想■
 ダニエル・ウー主演の香港ノワール(もう死語なのかな??)です。共演はエリック・ツァン。
 監督はトム・クルーズがリメイク化権を手に入れた傑作アクション『ブラック・シティ黒白森林』(03年)の監督マルコ・マクなんで期待しちゃいましたけど、パッケージ買いは危険と思いレンタルビデオ(DVD)で鑑賞しました。ちなみに『ブラック・シティ黒白森林』はバリー・ウォンと共同監督だったですしネ。

 イヤ~、暗いドラマでした。マフィアに潜入した捜査官が、マフィアの世界でのし上がっていくっていう、香港映画に良くありがちなテーマのノワール作品ですけど、特色を出そうとしたのか今作の特徴は「暗さ」です。
 自分は、ノワール物でも『ベルベット・レイン』(04年)とか暗いの苦手なんですよネ。でも、『ベルベット・レイン』くらいの完成されてれば、それはそれで又、別の魅力がありますけど、今作はストーリーもごくごく普通で、どうっていう今作独自の特色も無いですしね。主演のダニエル・ウーのこともあまり好きでも無いし。(あ、キライでも無いですけど)

 潜入捜査官が、潜入している間に、マフィアに同化していくなんていうのも新味じゃないですしね。今作ならではの魅力は何??って感じです。
 大体、ボスの奥さんのポーリーンに手を出しちゃダメです!!絶対殺される運命でしょ。ボスの奥さんや愛人に手を出して生き残れるわけないでしょ、ダニエル・ウーって考えが甘すぎ!!でも、まぁ、もともとポーリーンに興味あったみたいですけどネ。

 ボスの奥さんと出来ちゃうとか、そういうテーマの描写は『ザ・ミッション非常の掟』(99年)でもサラッと描かれてましたけどネ。マイクとポーリーンの浮気の描写の時点で、アクション映画ファンは「あ~あ、やっちゃった…」って感じになっちゃうでしょ。これでマイクの運命は・・・って感じですモンネ。
 
 でも、香港アクション映画の初心者にはいいかもネ。変な笑いのシーンもないしネ。ハリウッド的じゃないラストもいいし。笑いのシーン的な意味ではラム・シューの登場シーンは少しおかしいですけど、それでも特に笑わせるためのシーンじゃないですしネ。ところで、ラム。シューってビルの4階から飛び降りてもケガしかしてなかったけど、香港のビルって低いの??普通死んじゃうでしょ、4階だと。
 
 香港映画=ジャッキー・チェンとか思っている映画ファンには観てもらってもいいかも。香港映画って観る人はバリバリ観るけど、観ない人は全然観ないもんネ。って、自分も韓流映画なんて3本くらいしか観たことないから、観ずキライって意味では同じなんですけどネ。55点
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ツイン・ショット』ツイン、ツイン、ツイン

2006-02-09 23:11:27 | 香港映画
ツイン・ショット』LEAVE ME ALONE 阿子子有難(04年香港)
 監督 ダニー・パン
 出演 イーキン・チェン、シャーリーン・チョイ、ケニー・ビー

 ■ストーリー■
 両親の離婚で別々に暮していた双子のユー・ジョンギとジョンマンの双子の兄弟。ある日、弟のジョンマンに金を借りにタイから兄のジョンギが香港にやってくるのだが、兄のジョンギはジョンマンの車を借り交通事故を起こしてしまうのだった。免許を貸して入れ替わって事故を起こしたので、ジョンギはジョンマンと思われてしまう。ジョンマンはヤバイ金を借りたジョンギに代わりタイへとむかうのだが…。

 ■感想■
 「古惑仔」のイーキン・チェンとTWINSのシャーリーン・チョイ主演のライトアクション映画です。
TWINSのシャーリーン・チョイが出演してるからタイトルが『ツイン・ショット』なのネ。イヤ、イーキン・チェンはTWINSとのツインズ・エフェクト』(02年)にも共演してたから、“ツインズ・エフェクト”つながりなのネ。

監督は『レイン』(00年)、『the EYEアイ』(02年)のダニー・パンです。今回、双子のお兄さんオキサイド・パンは製作で参加してます。

 イヤ~、軽い、軽い。アクションコメディとまではいかないけど、ライト感覚で一杯です。イーキンファンは、双子役で1人2役で大活躍のイーキンが見れます。今回はなんとゲイ役にも挑戦してます。
 
 ノホホンとした普通のドラマなのかなぁ??なんて思って観てると、双子のイーキンのお兄さんが仕事で借金したところが怖かったところだったことから起こるアクション風ドラマになっていきます。
 コメディ調のドラマでも、やはり突然、始まる銃撃戦は超ハデです!さすが香港映画です。でも、コメディ調ドラマに、このハデな銃撃戦やカーチェイスは超違和感ありすぎです!!
 月9のドラマに、突然、セガールが出てきて暴れ回るような感じですかね??恋愛系なのか、ドラマ系なのか、アクション映画なのか良くわからないなぁ
 でも、良いです、良いです、香港映画だから!
「観客が喜びそうなものは何でも入れちゃえ!」って感じ。
 
 でも、内容がアクション映画じゃなかったら、自分は観てないですけどネ。やっぱり、アクション映画にして成功か??
 こうやって、@KOBAも、つい観てるしネ。

 終盤、タイに帰ってきたジョンギが「たかが借金だろ、金を返せばいいだろ」みたいなこと言うけど、ホントにそんな感じです。借りたものはかえしましょう!

 でも、観ているうちに、借金騒動がドンドン大きくなって、中盤から最後にかけては、ちゃんとアクション映画になってます。それどころか、金借りといて、殺してます!!
 ホントにイーキンもシャーリーンも人殺しでしょ。正当防衛なのかな??激しいカーチェイスの末、バンバン拳銃撃ちまくってたし!!どう考えても正当防衛の範ちゅう超えてる気が…。
 まぁ、香港映画だし、気にしてもしょうがないかな??
 シャーリーン・チョイが、相変わらずかわいいからプラス5点で55点
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『黒い警察』イタリアン警察物ファン必見!

2006-02-08 23:24:41 | イタリア映画

黒い警察
LA POLIZIA RINGRAZIA(1971年イタリア)
 監督          ステファーノ・ヴァンツィーナ
 脚本          ステファーノ・ヴァンツェーナ
              ルチオ・デカーロ
 出演          エンリコ・マリア・サレルノ
              マリアンジェラ・メラート
              マリオ・アドルフ
              シリル・キューザック
 
 ■ストーリー■
 イタリアで多発する凶悪犯罪、しかし多くの事件は証拠不十分で犯人たちは釈放されていた。ベルトーネ警部はそんな法律に憤りを感じていたのだが、ある日、商店に押し入り2人を殺した若者の強盗が何者かにファシスト式処刑で殺される事件が発生するのだった。しかし、それは事件の始まりに過ぎなかった、町で犯罪者たちが次々と殺され始めるのだった…。


 ■感想■
 B級アクション映画ってイメージが強いイタリアンアクションムービーですけど、今作の内容はマジメです!
 マジメ!
 マジメ!
 超マジメ!!
 同時期に同じテーマで作られたクリント・イーストウッド主演のハリウッドの刑事アクション『ダーティハリー2』(1973年)と良く比較される今作ですけど、今作の方が製作が早いんですよね。
 
 「イヤ~、重たいです!!」
 
 アクション映画なのに観終わっても「スカッ!」って全然しません。でも、まぁ、マジメではありますけど、思っていたより全然エンターテイメント作品でした。もっと、ドキュメンタリーチックな重たい映画を想像してたんで。
 
 監督、脚本のステーノは政治的で重厚なテーマを、ちゃんとエンターテイメント作品にしてにしてます!今作を製作した当時、イタリアで台頭していたファシストによる死刑復活論の危険性を訴えてるとも言われる今作ですけど、30年以上経った今観ても十分面白い作品になってます!

 ファシストによる死刑復活論って、怖いですよね!『ダーティハリー2』の中で、主人公のハリー・キャラハンが殺し屋グループのデビッド・ソールたちに、ちょこっと言ってましたけどネ。そのうち、道端につばを吐いただけで私刑に遭うとかって。でも、デビッド・ソールじゃなくても、おいおい、1作目の『ダーティハリー』(1971年)じゃ、さそりを法律無視して殺してたじゃん!あんたが処刑人じゃん!!って突っ込みたくなります!
 
 まぁ、法律が裁けない犯罪者たちを何者か(またはグループ)が殺していくテーマってのは、刑事アクション映画の定番のテーマですけど、今作がオリジナルのようなものですよね。なんでもかんでもパクリの得意なイタリア映画ってイメージですけど、このテーマは今作がオリジナル!
 
 でもパクリ!パクリ!って言われるイタリア映画ですけど、観客を喜ばせようっていう姿勢は、パクられるオリジナル以上に頑張ってますからネ。
 自分なんか映画のジャンルで西部劇っていえば、真っ先に思いつくのは、アメリカの西部劇じゃなくて、イタリアのマカロニウエスタンですもんね。でも、実際、そう思う人って多いと思うんですけど

 影の組織が犯罪者を制裁していくことを作品のテーマにしている作品といえば
 『ダーティハリー2』以外にも『復讐のビッグガン』(1986年)、『アラン・ドロン私刑警察』(1988年)、『必殺処刑コップ』(1985年)等々、ちょっと思いつくだけでもこれだけたくさんあります。

 今作は、ストーリーが法律の矛盾点やら、ファシズムの台頭の危険性を暗示させるような政治色が強くて、エンターテイメント性がちょこっと少ないですけど、1970年代初めの作品なんで、こういう展開も普通だったんでしょうか??

 といいつつ、イタリア映画なんで、ちゃんとエンターテイメント性を損なわないように、バイクから人質が振り落とされるシーンとか入れてます。やっぱりイタリア映画は最高です!
 まぁ、イタリア映画の警察物を知る上で定番の1本ということで、イタリアンポリスアクション映画ファン必見! 75点


黒い警察 [DVD]
エンリコ・マリア・サレルノ,シリル・キューザック,マリオ・アドルフ
キングレコード

 

追跡 DVD BOX
エンリコ・マリア・サレルノ,フランコ・ネロ,ファビオ・テスティ
キングレコード


映画パンフレット 「黒い警察」 監督 ステファン・バンツィーナ 出演 エンリコ・マリア・サレルノ/シリル・キューザック/マリオ・アドルフ/マリアンジェラ・メラート
アットワンダー
アットワンダー


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『亡国のイージス』40分カットしたら傑作!

2006-02-06 23:42:45 | 日本映画
亡国のイージス』(05年日本)
 監督 阪本 順冶
 出演 真田 広之、中井 貴一、佐藤 浩市、寺尾 聡、勝地 涼

 ■ストーリー■
 海上自衛隊のイージス艦「いそかぜ」が某国のテロリストに訓練航海中に乗っ取られてしまう。関係の無い乗組員たちは降ろされるが、先任伍長の仙石は1人「いそかぜ」に戻り、艦の奪回を図るのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 福井晴敏の同名ベストセラー小説の映画化です。『戦国自衛隊1549』(05年)の原作の人でしょ。全然期待してなかったんで、面白かったです!!映画を観る時、事前に期待していないかっていうのは、スゴク大事ですネ。

 イヤ~、それにしても長い、長い、長い!127分って何!!!始まってから20分たってから観はじめても全然大丈夫です!!ホントです!!!

 映画の撮り方、知らないのか!!って思っちゃいました。ドッカーン、ドッカーン映画の代表作と多くの映画ファンから思われてる『ダイ・ハード』(89年)の第1作目とか見習って欲しいです。映画が始まってから事件が起きるまでのテキパキとした展開とか見習ってください。人物紹介から事件発端まで一切ムダが無いですからネ。

 あと40分カットしたら、スゴク面白くなったのに!!惜しいです。でもカットするだけではダメですよ!!!!モチロン!
 カットしたためにつながらなくなったシーン撮り直しをして、脚本を少しだけ手直して編集して、40分カットして!って意味ですからネ。

 でも、ホント、40分カットして、出だしの数分撮りなおして、面白くなるなら、スゴイでしょ、日本映画だし。織田裕二のダムを舞台にしたアクション映画『ホワイトアウト』(00年)なんて、129分全部撮りなおさなきゃダメだもんね(あ、『ホワイトアウト』のファンの方すいません!!)

 ところで、某国の女性テロリストと日本のエージェントの如月と、なぜキスしたの??ちゃんと観てればわかったのかな??見方に真剣さが足りませんでした、すいません
 というより原作読んでないとダメなの??
 あのチェ・ミンソが演じるテロリストって、映画だと必要ないキャラクターでしたネ。ストーリーに全然からんでないし。
 
 不要らないシーンは、映画の出だしの地上での若手自衛官が問題起こして真田広之が警官に謝るシーンとか、あそこも全然いりません!!あのシーンで真田広之やら、勝地涼のキャラクターの人物描写が掘り下げられているわけでもないし。
 あれで、真田広之の人間性を描写したつもりなんですかネ??
 そういうムダなシーンがあるかと思いきや、敵キャラのテロリストの中井貴一の描写は全然無いんで、単なる威張ってるオヤジにしか見えないです。
 結局、ちょっと運動能力の高い伍長がいたから失敗しちゃったんですもんね。あとはもう1人日本側のエージェントもいましたけど…。

 これが、イージス艦「いそかぜ」にコックとしてケイシー・ライバックが乗ってたとかいったら、テロリストも全滅させられてもしょうがないですけど。
 
 あ~、でも、そういう映画の方が良かったなぁ。
  
  如月   「お前は誰?」
  ライバック「コック。単なるコック」みたいな。

 タイトルも「沈黙のイージス」とか言って・・・。
 
 戦艦が舞台だし、完全にストーリーが、だぶっちゃうか??

 でも、この映画の製作者たちはアクション映画あと500本くらい観てから、作り直して欲しいです。
 イヤイヤ、ある程度面白かったから文句言ってるんで、これが『ホワイトアウト』だったら、何も言わずに「観るな!」で終わっちゃいますからネ。
 ホントに惜しい作品です。もっともっと面白くなりそうな雰囲気がたくさんあったのに。
 でも脚本家のコンビの長谷川康夫と飯田健三郎って『ホワイトアウト』のコンビなんですけどネ。『ホワイトアウト』より全然面白いですヨ。この違いは編集のウィリアム・M・アンダーソンが関わってるからなんですかネ??それとも原作の違いなんですかネ??
 
 まるっきり期待してなかったので、なんだかんだ言っても、自分的には、けっこう良かったです。今作、評判、あんまり良くないですけど、日本映画のアクション大作映画なんてこんなもんでしょ。(あれ、結局、ぜんぜんほめてないや!いつものことか)45点
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『エルフ サンタの国からやって来た』なんで未公開?

2006-02-05 02:24:55 | コメデイ

エルフ サンタの国からやって来た
ELF(2003年アメリカ)
 監督          ジョン・ファブロー
 脚本          デヴィッド・バレンバウム
 出演          ウィル・フェレル
              ジェームズ・カーン
              ズーイー・デシャネル
              エドワード・ワズナー
              メアリー・スティンバーゲン

 ■ストーリー
 30年前、プレゼントを届けに施設にやってきた来たサンタクロースの袋にまぎれこんだ赤ん坊のバディは北極に連れてこられてしまう。
 バディは北極でエルフとして育てられるのだが、ある日、自分がエルフでなく人間であることを知ってしまうのだった。バディはニューヨークにいるという父親ウォルター・ホブスに会いに行くことにするのだが、ウォルターはサンタクロースのブラックリストに載っている人物だった。

 ■感想■
 『奥様は魔女』(2005年)『プロデューサーズ』(2005年)『ペナルティ・パパ』(2005年)のウィル・フェレル主演の全米大ヒットのコメディ。
 
 コメディは受けないと言われてる日本だけに、やはりというか当然のようにビデオ(DVD)スルーになっちゃいました。
 まぁ、日本では、クリスマスは、家族で祝う習慣はメインでないですもんね。若いカップルがイチャイチャする日ですからネ。
 
 デパートで店員さんからフレグランスを「フルーツの香りですよ」って言われて、香りを試すシーンとか、やたらおかしかったです。思わず大笑いしちゃいました。こんな単純なギャグでなのに、ついウッカリ大笑い。
 あとデパートでの売り場での、ここが北極かどうかのやりとりのシーンとかもおかしかった~。
 
 「あ~、いつものアメリカンコメディかぁ~」って観てたんですけど、余りの面白さに画面につい引き込まれちゃいました。
 ホントは最初のバディの育ての親のエルフが話し出すオープニングから画面に引き込まれたんですけどネ。うまいオープニングです。
 とにかくこの作品の感想は
 
「なんで、DVDスルーなの~!!こんなに面白いのにッ!!」
 
 基本的にこういう、ファミリー向けのコメディに弱いんですよネ~。
 アクション映画やホラー映画も好きですが、こういうファミリー映画もけっこう好きなんですよね!
 観てるうちに、感情移入しすぎて最後の方はもうホロリホロリ状態でした。

 ベン・スティーラーの映画に良く出演してるウィル・フェレルが主演なんで、下品なオバカ映画なのかな??とか思ってたんですけど、上品なハートウォーミングな作品でした。

 「う~、クリスマスの時期に観たかった~!」とにかく面白かったです。 90点

エルフ~サンタの国からやってきた~ [DVD]
デヴィット・バレンバウム
タキコーポレーション

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『エレクトラ』デアデビル、スピンオフ

2006-02-04 01:03:48 | SF

エレクトラ
ELEKTRA(2005年カナダ、アメリカ)
 監督          ロブ・ボウマン
 脚本          ザック・ペン
              スチュ・ジッカーマン
              レイヴン・メッツナー
 キャラクター創造    フランク・ミラー
 キャラクター創造(映画)マーク・スティーヴン・ジョンソン
 出演          ジェニファー・ガーナー
              テレンス・スタンプ
              ケイリー=ヒロユキ・タガワ
              ゴラン・ヴィシュニック
              ウィル・ユン・リー

 ■ストーリー■
 かつて戦いの中で死んだエレクトラは、盲目の武術の達人スティックの不思議な力により生き返る。スティックは「キマグレ」という武術の達人だった。
 厳しい修行の末、悟りの境地に達せず、破門されたエレクトラは殺し屋として生計をたてるが、ある日、暗殺の標的であるマーク・ミラーとその娘アビーを救ったことから、スティックと悪の暗殺集団ザ・ハンドとの戦いに巻き込まれるのだった。

 ■感想■
 アメリカンコミックの映画化作品『デアデビル』(2003年)のヒロイン、エレクトラを主人公にスピンオフしたアクションムービー。
 主演は『デアデビル』で同じ役を演じたジェニファー・ガーナー。
 共演はイギリスから来た男テレンス・スタンプ。
 ケイリー=ヒロユキ・タガワ。ボブ・サップも殺し屋役で出演してます。
 
 監督は人気TVシリーズ「Xファイル」や『Xファイル・ザ・ムービー』(1998年)『サラマンダー』(2002年)ののロブ・ボウマン。
 ロブ・ボウマンなんで微妙な期待感だったんですけど、悪い意味で期待通りというか、微妙な感じの作品でした。
 
 大体、今作って『デアデビル』と同じ世界なの??それともエレクトラのキャラクターだけスピンオフした別物なの??
 多分、後者でしょうねぇ。
 
 『デアデビル』は、現実離れしたキャラクターは主人公のデアデビルとコリン・ファレルが演じたブルズアイくらいでしたが、ブルズアイはアクション映画の悪役としてはギリギリ、セーフって感じでした。
 それが今作になったら、訳のわからない力“キマグレ”が出てきちゃうのはまだしも、死んだ人間が生き返ったり!登場人物も武術の達人スティックって目が不自由なのにあんなに強くて、あれじゃ、デアデビルより強いよ!!
 それに「キマグレ」って何??日本語の「気まぐれ」ってことなのかな??いわゆる水の上走ったりする“シナンジュ”の同じようなカテゴリーの“力”なのかな??
 シナンジュって『レモ第1の挑戦』(1985年)に出てくる力です。日本語吹替えつきでDVD発売して欲しいなぁ! 

 それに、エレクトラもいくら「キマグレ」の厳しい特訓したからって、強くなりすぎでしょ。やっぱりデアデビルより強くなってる!!
 あと、「ザ・ハンド」の殺し屋5人組は何??全員ミュータントか怪物以外何者でもないでしょ。1人だけ、カッコがハデなだけで普通のカンフー使いみたいな殺し屋もいましたけどね。
 ボブ・サップですが、やられ方が情けないです!ショットガンで撃たれても大丈夫なのに、木がぶつかったからやられちゃうなんて。ショットガンの方が強そうなんだけど…。
 
 やっぱり『デアデビル』の世界とは別に考えた方が面白いですネ。
 
 女性のアクションシーンを撮る事が大好きな監督チン・シウトンが、今作を監督すれば良かったのに!!!
 
まぁ、今作は可も無く、不可も無く、普通の娯楽作って感じでした。う~ん、期待しすぎなければ面白いんでしょうか??
  
 自分的には「『デアデビル』のスピンオフだーッ!!」って期待しちゃったんで、今いち、ダメでした。『デアデビル』は、自分はけっこう好きなんですよね~! 50点

エレクトラ [DVD]
ジェニファー・ガーナー,テレンス・スタンプ,カーステン・プラウト,ゴラン・ヴィシュニック,ボブ・サップ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
エレクトラ [Blu-ray]
ジェニファー・ガーナー,テレンス・スタンプ,カーステン・プラウト,ゴラン・ヴィシュニック,ボブ・サップ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『逃亡者木島丈一郎』どこまで続くスピンオフ

2006-02-03 00:01:12 | 日本映画

逃亡者木島丈一郎
(2005年日本) 
 監督         波多野貴文
 脚本         十川 誠志
 出演         寺島 進
             段田 安則
             森口 瑶子
             篠田拓馬
             ユースケ・サンタマリア

 ■ストーリー■
 2004年10月30日、東京は台東区のアパートで人質事件が発生する。S.I.T.の木島警視の活躍で人質の少年は無事確保されるのだった。離婚した母親は迎えに来ず、父親は出張中だという。少年、吉村遼を警視庁捜査一課の刑事たちが現れ稲垣管理官のもとへ連れて行こうとするが、木島は何かを感じ、自ら警察署へ連れて行こうとする。とそこへ、木島に少年はある事件の重要参考人だから保護するよう連絡が入るのだった。警察内部に犯人がいる可能性があり、木島は少年を連れて警察からも逃げるハメになるのだった。

 ■感想■
 前日の『交渉人真下正義』(2005年)からの関連で今日は『交渉人真下正義』からのスピンオフ作『逃亡者木島丈一郎』の記事です。
 TVシリーズ「踊る大捜査線」からのスピンオフのスピンオフですネ!
 今作は『交渉人真下正義』の中で強烈な印象を残した寺島進演じるS.I.T.の木島警視を主人公にドラマスペシャルとして2005年12月10日に放映されたTVムービーです。 
 スピンオフのスピンオフです!なんていったって『交渉人真下正義』は観客動員300万人、興行収入42億円ですもんね。

 みんな「踊る大捜査線」のこと好きなのね。TVドラマを観るために劇場に行くのってもったいなくないんでしょうねぇ。 
 同じく「踊る大捜査線」のスピンオフの劇場作品『容疑者室井慎次』(2005年)からも同じくスピンオフ作品“弁護士灰島秀樹”が作られるみたいですネ。もう観たくないなぁ。

 今作『逃亡者木島丈一郎』は『交渉人真下正義』の前日談になるんですネ。主人公が死んじゃって前日談を描くなんていうことは良くありますけど、こんな形で前日談なんてどういうこと??
 思ったとおり、「踊る大捜査線」ファンが喜ぶように『交渉人真下正義』にリンクするようになってます。ユースケ・サンタマリアと寺島進の関係とか、寺島進が着てるドカジャンとかね。本作のラストが『交渉人真下正義』につながるようになってます。
 
 こういう作品は面白いかどうかより「踊る大捜査線」のファンへのサービスみたいな作品ですよね。実際、TVムービーとしては普通のデキです。
 「踊る大捜査線」ファンだけ観れば十分って感じですね。 30点

踊る大捜査線 スピンオフドラマ Blu-ray BOX (数量限定)
寺島進,八嶋智人,高橋克実
ポニーキャニオン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『交渉人真下正義』地下鉄パニック

2006-02-02 00:02:00 | 日本映画
交渉人真下正義』(05年日本)
 監督 本広 克行
 出演 ユースケ・サンタマリア、寺島 進、柳葉 敏郎

 ■ストーリー■
 2004年12月24日、警視庁交渉課準備室課長、真下は雪乃とデートの約束していたが、そんなとき、地下鉄の最新鋭車両を使った事件が発生し、呼び出されるのだった。レールの幅に合わせ、地下内を自由に走れるゲージフリーの最新車両クモを使った犯人の目的は、交渉人真下への挑戦だった。

 □■□「踊る大捜査線」ファンの方は読まないでネ。ネタバレもあり!□■□ 
 ■感想■
 フジテレビの人気ドラマ「踊る大捜査線」(97年1月~3月)からのスピンオフの映画版です。「踊る大捜査線」のキャラクター、ユースケ・サンタマリア扮する真下正義を主人公に、地下鉄のフリーゲージ車両クモを使ってパニックに陥れる犯人との対決を描いています。
 『踊る大捜査線THE MOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03年)では全然交渉人の仕事してなかった真下正義ですけど、今回はちゃんと交渉人らしき仕事してます。イヤ~、面白い!面白い!あと30分短かったら…。劇場映画だけあって、かなりお金もかかってるし、それなりに面白いんですけど、この内容でランニングタイム128分はいくら何でも長すぎ!当然劇場に足を運んだ多くの人は「踊る大捜査線」のファンの方なんでしょうけど。まぁ、限られたファン向けの作品ってことなんでしょうけど、1本の映画として観るとどうしても面白みに欠けますネ。
実は地下鉄を舞台にしてるんで名作サスペンス『サブウェイ・パニック』(74年)みたいな感じなのかな??な~んて、少し期待しちゃったじゃない!
 ただ、『サブウェイ・パニック』はジョン・ゴーディの原作を映画化したサスペンス映画だから、今作と比べるのはちょっと違うけどネ。『サブウェイ・パニック』は98年に『サブウェイ・パニック1:23PM』としてTVムービーとしてリメイクされてるくらいですもんネ。いかんいかん、比べようとする方が間違ってます。今作はあくまでも“踊るワールド”のファン向け作品なんだから。
 
 でも、そんなには退屈もしないし良くは出来てるんですけど、どうしてもTVのスペシャルドラマ!!って感じが拭いきれないんですよね。「踊る大走査線」ファンの人には良いでしょうけど、ファン以外にはちょっとだけ長い印象です。あ~、ホント、30分とは言わなくても25分くらい短かったら良かったのにネ。こういうエンターテイメント作品としてはよっぽどストーリーを練りこまないと100分を越えると厳しいでしょ。別に退屈はしませんでしたけど、「128分のランニングタイムを必要とする作品ですか??」って聞かれたら、「ノー!」って答えざるを得ませんもんね。25分くらいカットした方がテンポが良くなるのにネ。

 でも、TVシリーズのファンが観たら喜びそうなリンクネタが今回も出てきます。スタートレックのかっこしたおじさんとか、お馴染みカエル急便とか。そんなスペシャルドラマなノリ作品のくせに、なぜか犯人の正体もはっきりしないあたり、なんでそこだけダークなの??って感じです。どうせならダークな感じでバリバリやってくれたら良かったのに!ってそれじゃ、「踊る大捜査線」ファンが離れちゃうか
 
 この犯人、なぜか探偵レミントン・スティールよろしく映画好きです。『ジャガーノート』(74年)に『愛と哀しみのボレロ』(81年)とかって、ちょっと古過ぎ??でも、爆発物扱った作品といえば、やっぱり『ジャガーノート』ですもんね。それにボレロを使った映画も『愛と哀しみのボレロ』と『テン』(79年)くらいしか思いつかないや。いくらなんでも『テン』じゃね~。そんな映画好きが警視庁にいる設定も変だしネ。
 主人公のユースケ・サンタマリアより、犯人とか寺島進演じるS.I.T.の木島警視のインパクトが強くて印象的です。実際、今作の前日談にあたるTVスペシャル『逃亡者木島丈一郎』(05年)(05年12月10日フジテレビで放映)では今作のサブキャラクターの木島丈一郎が主人公です。スピンオフのスピンオフですネ
 それにTV向きの設定なのか『逃亡者木島丈一郎』の方がこじんまりとして、今作より面白かったです。まぁ、短かったし、TVで、ただで観れたし…

 いや、でも今作『交渉人真下正義』もTVスペシャルだったら十分面白かったんですけどネ。そしたら128分でも良かったかも。CMも入って、息抜きできるし、それにTVスペシャルだったら、もう少し笑いのシーンとかが入るだろうしネ。でも、肝心なクモに爆発物が仕掛けられてるのか無いのか、ユースケが気付くシーンは説得力なさすぎ!勘だ、勘!って、映画的には少しいいかげんじゃないのかなぁ??
 
 でも、今作観たら『ジャガーノート』観たくなりましたyo。でも『ジャガーノート』のDVDって日本語吹替え付いてないんですよね~。日本語吹替え付けてDVD再発してくれないかなぁ??TV音源だと、カットされてるから、新録して下さいネ。あれ、今回も違う映画のこと書いてる。35点
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『デッドポイント黒社会捜査線』とうとう観れた。

2006-02-01 01:03:22 | 香港映画
デッドポイント黒社会捜査線』非情突然(98年香港)
 監督 パトリック・ヤウ
 出演 ラウ・チンワン、サイモン・ヤム、ヨーヨー・モン、ルビー・ウォン、ホイ・シウホン、レイモンド・ウォン、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 真昼間、通りに面した宝石店が3人組の強盗に襲われる。エアガンしか持っていなかったその強盗団は、警察がやってきて逃走するのだった。3人のうち1人は近くのビルに逃げ込むのだが、そのアパートには別の武装強盗団がいたのだった…。
 
 ■感想■
 ジョニー・トゥが製作に関わったノワール作品。
 長らく、ホントに長らく日本未公開で、
 「もう観れないんだろうなぁ…」な~んて、なかばあきらめてた作品が、2005年11月4日にDVDでリリースされました。あれ、ビデオも??
 スゴク楽しみにしてたんですが、とうとう観れました。ありがとうございます!!

 楽しみにしていたのに、期待負けすることなく十分面白かったです!!
 
 ジョニー・トゥが製作した『ロンゲストナイト』(97年)、『ヒーロー・ネバー・ダイ』(98年)(←これはジョニー・トゥが監督もしてます)と今作の3作でダークトリロジーとか言われてますけど、ジョニー・トゥはこの言われ方キライみたいです。確か、前にどこかで否定していた気がします。そんなこと言ってない。みたいな感じで。
 
 監督は『ロンゲストナイト』のパトリック・ヤウ。出演は『ロンゲストナイト』、『ヒーロー・ネバー・ダイ』のラウ・チンワン。『PTU』(03年)のサイモン・ヤム。『ヒーロー・ネバー・ダイ』、『暗戦デッドエンド』(99年)のヨーヨー・モン。『デッドエンド暗戦リターンズ』(99年)のルビー・ウォン。ジョニー・トゥ関連作でお馴染みの俳優さんが出演してます。

 ストーリーは香港映画に良くある特捜課の6人の刑事と武装強盗団との徹底した戦いが描かれてます。銃撃戦は最初の銃撃戦から、かなりハデです。
「エーッ、そんな!」みたいに撃ちまくりです。別の強盗団も超荒っぽいしネ。ハリウッドの映画だったら、今作の犯人は超極悪犯になっちゃいます。
 
 実は、ラストの展開とかが、スゴクこの映画を魅力的にしてるんですけど、ネタバレになるんで、今回は書きません。
 アクション映画好きなみなさんは、ぜひとも必見なので観て下さい。自分的には『ロンゲストナイト』のまるっきりスキのない完成されたノワール物の方が衝撃的でしたけど、今作もかなりのモノです。原題の「非常突然」もそういう意味ですよネ、多分。

 最後もスゴイですけど、事件と事件の合間の特捜課の刑事たちの日常の描写もかなり楽しめます。刑事たちだって恋愛もすれば、恋愛もすれば、恋愛もすれば、恋愛もする!!(って恋愛ばっかりじゃん!)。って楽しそう!って。

 ノホホンとした日常の描写がホノボノとしている対比で、次のシーンで起きる激しいアクションシーンや銃撃戦のシーンの迫力が倍増です!!中盤、主人公たちは強盗にショットガンで撃たれちゃいますもんね。サイモン・ヤムもラウ・チンワンも防弾チョッキ(チョッキっていうより金属のヨロイみたいですけど)のおかげで命拾いしますけど。命がけだなぁ~、香港の刑事!

 最初の宝石店強盗のシーンから銃撃戦まで、とにかく映画が始まってからスグ掴みはOK!みたいな感じで思わず最初から画面に引き込まれちゃいます。そうした迫力ある緊張感あるアクションシーンを描きながら、アクションシーンとアクションシーンの合間に刑事たちの日常シーンでホッとさせてくれます。でも、最後のクライマックスには思わずビックリ!! 
 
 ランニングタイムも90分だし、退屈しようも無い長さですけどネ。今作はジョニー・トゥ監督の『PTU』を映画の中の時間を数日にして、笑いのシーンを無くしたような作品です!!あれ、この説明じゃ、わかりずらいかな?? 90点
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする