『アイス・ハーヴェスト 氷の収穫』
THE ICE HARVEST(2005年アメリカ)
監督:ハロルド・ライミス
脚本:リチャード・ルッソ
ロバート・ベントン
原作:スコット・フィリップス
出演:ジョン・キューザック
ビリー・ボブ・ソーントン
コニー・ニールセン
ランディ・クェイド
オリバー・プラット
■ストーリー■
「完全犯罪などあり得ないと世間の連中は言う。でも、オレはそうは思わない。細心の注意を払って計画し、あらゆる部分で詰めを怠らず、強い意志があれば、途中で何があろうと決して動じなくてすむ。すべて性格の問題だ。でも、もし、オレが立派な性格だったらボスから200万ドル奪おうなんて考えなかった。クリスマスイブはトンだ悪夢となった…」
マフィアおかかえの弁護士チャーリー・アーグリストは、ビックとボス、ビルの金214万ドルを奪い、カンザスから南の島へ高飛びしようとしていた。しかし、ボスの用心棒ロイが2人を探していることに気づき、チャーリーはストリップパーのレナ―タと逃げ出そうとするが、金を持っているビックが消えてしまうのだった。
■感想■
スコット・フィリップス「氷の収穫」(ハヤカワミステリ文庫)の映画化作品です!
でも、ビデオ(DVD)スルーになっちゃいました!
原作の「氷の収穫」は2001年の各賞にノミネートされた超有名作品です!
MWA賞(最優秀処女長篇賞)、CWA(最優秀長篇賞、ジョン・クリーシー賞)、アンソニー賞(最優秀処女長篇賞)、バリー賞(最優秀処女長篇賞)、ハメット賞と英米の文学賞にノミネートされました。
脚本は『トワイライト』(1998年)(脚本)のロバート・ベントンとリチャード・ルッソ。
ロバート・ベントンも、@KOBAが絶対見ないような普通のドラマ『クレイマー、クレイマー』(1979年)で超メジャーになりましたが、その後『殺意の香り』(1983年)とか撮ってますから、基本的にサスペンス映画が好きなんでしょうか??
ジョン・キューザック演じるチャーリーは、コニー・ニールセン演じるストリップバーのレナータと逃げ出そうっていうときに
「お金もないのに、逃げようって言うの??」とか言われてますけど、、、
”怪しい!”
”怪しい”
”絶対怪しい!”
こんなこと言う女、信用できない!
って、彼女はストーリーにあんまり関係ない登場人物かな??って思っていたら、けっこう大きい役の登場人物でした!
全体的にノホホンとした感じで楽しめる作品になってます。
本格ミステリーというより、ユーモアミステリー風な感じでしょうか??
それこそ、ユーモア小説を読んでるような感じで観れますよ~。
ちょっと、ミステリー系の作品なので人が退場したりするんで、家族みんなでどうぞって、感じじゃないですけど、バイオレンス度はかなり低いので、安心して見られますよ!
笑えるシーンとしては、金属の大きい箱に閉じ込められた用心棒ロイがジョン・キューザックに「殺してやる」って言ったあと、直後にジョン・キューザックに「出してくれ」ってお願いするシーン!!
ジョン・キューザックから「『ぶっ殺す』って言われた後に出すバカがいるか??」っていう返事には笑えましたよ!
確かにあの場面じゃ、助ける人いませんよ~!
今回、DVDをレンタルして観たんですけど、別エンディングが2種類入ってましたけど、完成版が1番この映画の雰囲気にあってて良いですよ!別バージョンの方も捨てがたいですけどネ~。
ミステリー的には、別エンディング(2種類とも、どっちも基本的には同じです~)の方がまとまりはありますけどねーー。
後味を考えると、映画の完成版の方が個人的に好きですけど、、、。
ミステリー度 ★★★★
ユーモア度 ★★★★
DVDスルーはもったいない度 ★★★
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