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『アイス・ハーヴェスト 氷の収穫』未公開ミステリー

2006-10-08 00:30:20 | サスペンス

『アイス・ハーヴェスト 氷の収穫』
THE ICE HARVEST(2005年アメリカ) 
 監督:ハロルド・ライミス
 脚本:リチャード・ルッソ
    ロバート・ベントン
 原作:スコット・フィリップス
 出演:ジョン・キューザック
    ビリー・ボブ・ソーントン
    コニー・ニールセン
    ランディ・クェイド
    オリバー・プラット

 ■ストーリー■
 「完全犯罪などあり得ないと世間の連中は言う。でも、オレはそうは思わない。細心の注意を払って計画し、あらゆる部分で詰めを怠らず、強い意志があれば、途中で何があろうと決して動じなくてすむ。すべて性格の問題だ。でも、もし、オレが立派な性格だったらボスから200万ドル奪おうなんて考えなかった。クリスマスイブはトンだ悪夢となった…」
 マフィアおかかえの弁護士チャーリー・アーグリストは、ビックとボス、ビルの金214万ドルを奪い、カンザスから南の島へ高飛びしようとしていた。しかし、ボスの用心棒ロイが2人を探していることに気づき、チャーリーはストリップパーのレナ―タと逃げ出そうとするが、金を持っているビックが消えてしまうのだった。

 ■感想■
 スコット・フィリップス「氷の収穫」(ハヤカワミステリ文庫)の映画化作品です!
 でも、ビデオ(DVD)スルーになっちゃいました!
 
 原作の「氷の収穫」は2001年の各賞にノミネートされた超有名作品です!
 MWA賞(最優秀処女長篇賞)、CWA(最優秀長篇賞、ジョン・クリーシー賞)、アンソニー賞(最優秀処女長篇賞)、バリー賞(最優秀処女長篇賞)、ハメット賞と英米の文学賞にノミネートされました。
 
 脚本は『トワイライト』(1998年)(脚本)のロバート・ベントンとリチャード・ルッソ。
 ロバート・ベントンも、@KOBAが絶対見ないような普通のドラマ『クレイマー、クレイマー』(1979年)で超メジャーになりましたが、その後『殺意の香り』(1983年)とか撮ってますから、基本的にサスペンス映画が好きなんでしょうか??

 ジョン・キューザック演じるチャーリーは、コニー・ニールセン演じるストリップバーのレナータと逃げ出そうっていうときに
 「お金もないのに、逃げようって言うの??」とか言われてますけど、、、
 
 ”怪しい!”
 ”怪しい”
 ”絶対怪しい!”
 
 こんなこと言う女、信用できない!
 って、彼女はストーリーにあんまり関係ない登場人物かな??って思っていたら、けっこう大きい役の登場人物でした!

 全体的にノホホンとした感じで楽しめる作品になってます。
 本格ミステリーというより、ユーモアミステリー風な感じでしょうか??
 それこそ、ユーモア小説を読んでるような感じで観れますよ~。

 ちょっと、ミステリー系の作品なので人が退場したりするんで、家族みんなでどうぞって、感じじゃないですけど、バイオレンス度はかなり低いので、安心して見られますよ!

 笑えるシーンとしては、金属の大きい箱に閉じ込められた用心棒ロイがジョン・キューザックに「殺してやる」って言ったあと、直後にジョン・キューザックに「出してくれ」ってお願いするシーン!!
 ジョン・キューザックから「『ぶっ殺す』って言われた後に出すバカがいるか??」っていう返事には笑えましたよ!
 確かにあの場面じゃ、助ける人いませんよ~!

 今回、DVDをレンタルして観たんですけど、別エンディングが2種類入ってましたけど、完成版が1番この映画の雰囲気にあってて良いですよ!別バージョンの方も捨てがたいですけどネ~。
 ミステリー的には、別エンディング(2種類とも、どっちも基本的には同じです~)の方がまとまりはありますけどねーー。
 
 後味を考えると、映画の完成版の方が個人的に好きですけど、、、。

 ミステリー度        ★★★★
 ユーモア度         ★★★★
 DVDスルーはもったいない度 ★★★

 

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『ブギーマン』ブギーマンが来るよ!ブギーマンが来るよ!

2006-10-07 03:23:04 | ホラー
ブギーマン
BOOGEYMAN(2005年アメリカ)
 監督 スティーブン・ケイ
 出演 バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル、スカイ・マッコール=バートシアク

 ■ストーリー■
 幼いころ、クローゼットから化け物が現れ、父親が行方不明になり、トラウマになったティム。恋人ジェシカの家に行っていたティムは母親の死亡の知らせを受け、急遽、葬式のため田舎に帰ることになるのだった。ティムはトラウマを克服するため、実家に行くことにするのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『モッド・スクワッド』(99年)、『追撃者』(00年)のスティーブン・ケイ監督の描く若者向けホラー映画です。
 製作は『ダークマン』(90年)、『クイック&デッド』(95年)「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミ(サム・ライミと数多くの作品で関わっているロバート・タパートと共同で)です。

 あ、タイトルが“ブギーマン”って言っても、ジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」シリーズの2作目『ブギーマン』(81年)とは関係ないですからネ!(もちろん、ユーリ・ロメル監督のスラッシャー風オカルトB級ムービーとも関係ないですからね~!当たり前か)
ハロウィン2

ハピネット・ピクチャーズ

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DVDのタイトルは『ハロウィンⅡ』です。
ハロウィン』(78年)のまさに続編!1作目の最後の続きから始まります!
なのに、日本の劇場公開タイトルは『ブギーマン』!


 
 いわゆる、アメリカでは一般的な、子どもを驚かすモンスターのコトです。今作の場合、アメリカのクローゼットの中の定番中の定番の魔物がテーマのホラーです。でも、今作の主人公のティムの行動ってオカシイですよ!幼いころにあんな怖い思いした家に1人で帰っちゃって!

 自分だったら、絶対に帰りません!っていうより、たとえ帰ったとしても、夜は過ごしませんよ~!

 でも、あのときの幼いときの記憶って、病院で先生たちに
「違うよ~、違うよ~、クローゼットにオバケなんかいないよ!」って洗脳(治療)されたんでしょうねぇ~。

 ランニングタイム90分なんで、決して長くないんですけど、もう少しカットしてもいいかも!10分くらいカットして80分くらいで良いかも!思わせぶりな怖がらせるシーンばかりで、あんまり盛り上がらないし!近くに住んでいる少女フラニーの正体もすぐにわかります。思わせぶりすぎ! 
 アメリカでは、あんなに夜遅くに子どもが1人で出歩かないです!日本じゃないんだから!あとでブランコしてるシーンも出てきますけど、あのシーンもおかしいです。さっさと正体を明かして、ストーリーを進めて下さい!

 でも、ホラー映画をあんまり見ない人には良いかも!ホラー映画ファンより、ホラー映画はちょっとネ!っていう人が見た方が面白く感じるかもしれないですね~。(でも。怖がりの人は注意してね!)
でも、自分もこれは、「ホラームービー」なんじゃなくて、主人公の頭がオカシクなっちゃってる「サイコホラー」なのかな??ってかなり最後の方まで、疑えて見れたんで、それなりには楽しめましたよ!でも“それなり”ですからネ!あんまり期待しちゃダメですからネ!
 最後に、一応ホラー映画になりますけど、ホラー映画になるのが、“遅すぎ!”です。どうせ、ホラー映画にするんなら、もっと前から、ブギーマンを出してホラー全開にして下さい!

 主人公のティムは良いですよ!ティムは!何が起きても自業自得だから良いですけど・・・。でも、ガールフレンドのジェシカやおじさんが!全然関係ないのに!でも、まぁ、ホラー映画なんて、そんなもんですね。でも、可哀相です!
 ところで、本当にジェシカってどうなったんですか??それくらいの顛末は描いて欲しかったです!中途半端な感じです!45点
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『柔道龍虎房』勝負!

2006-10-05 00:32:24 | 香港映画
柔道龍虎房
THROW DOWN 柔道龍虎榜(2004年香港)
 監督 ジョニー・トゥ
 脚本 ヤウ・ナイホイ、イップ・ティンシン、オー・キンイー
出演 ルイス・クー、アーロン・クォック、チェリー・イン、レオン・カーフェイ、ロー・ホイバン、ジョーダン・チャン

 ■ストーリー■
 柔道界のスター、シト・ポウは、今では酒びたりでバーのバンドマンになっていた。シト・ポウの前にトニーという男がやってきて柔道の勝負を申し込むのだった。トニーは、自分を相手にしないシト・ポウにつきまとうのだった。そんなとき2人と、歌手を目指すシウモンは3人で暮らし始めるのだった。

 ■感想■
 ジョニー・トゥ監督のファンの間で、話題になっていた『柔道龍虎房』がDVDでリリース。劇場公開されたとき見逃していたんで、今回、DVDで鑑賞しました。

 ジョニー・トゥ監督が、黒澤明監督の『姿三四郎』(43年)にオマージュを捧げた作品としても有名な作品でしたけど、自分は『姿三四郎』未見なので、どんな感じでオマージュになってるのかちょっとわからないです…。こんなにたくさん映画見てるのに『姿三四郎』を見てないなんて!(すいません)


 ルイス・クーを取りまく人間たち、みんなカッコ良い!アーロン・クォックも、師匠も、勝負にこだわる裏社会のボスも、みんなです。レオン・カーフェイ演じる柔道家レイ・アコンもカッコ良い!とにかく、みんなカッコ良いです!今作を見て感動しない人なんているのかな??

 男なら、いや、女性も、今作を観て感動の涙を流して欲しいです!

 って感じなんですけど、いかんせん香港映画、ランニングタイムが短い!短い!短い!いくらでも長く出来るストーリーを、わずか95分でやっちゃうんだから!ヘタしたら1クールのTVシリーズくらいの内容なのに、わずか95分!いくら短い映画が好きな@KOBAでも、これは短すぎ!
 泣きたくても、短すぎて、ストーリーを追うので、一杯一杯です!

 大事なシーンでも、映してないシーンは観てる観客にお任せしますよ!状態が最初から最後まで続きますから!
 ルイス・クーがなぜ、2年前、大会に出場せず柔道界から消えたのかとか、事務所から逃げ出したチェリー・インのエピソードやら、勝負にこだわる裏社会のボスのエピソードとか、いくらでも深く描けるのにネ。 
 ほんのちょっとサワリのシーンがあるだけですから!

 最も盛り上がりそうなシーンの1つ、アーロン・クォックとレオン・カーフェイの柔道場での対決シーン自体がありませんから!組んだ次のシーンで、画面が切り替わって、ギプスで腕を吊ったアーロン・クォックの登場シーンですから!
 あ、負けたのね!って分かりますけど…。そんなおいしい場面を描かないで観客の想像に委ねるなんて!さすが、ジョニー・トゥ監督!
 いくらなんでも、想像にまかせるのも、エンターテイメント映画にしては、ちょっとヤリスギ感もありますけどネ!あと、主人公たち3人(と言っても、ヒロインの存在は“花をそえる”レベルですけど)がヘンに恋愛モードにならないのも、良いです!
 そんなシーン描いてる時間なんて、ありえないんですけどね。う~、短すぎ!!!

 でも、さすが香港映画!なんでもかんでも説明しなければならないハリウッドとは大違いです!ハリウッドのメジャー作品だったら、同じ内容だったら120分超えですネ!(別に、ハリウッドの作品が嫌いってわけじゃ、ないですよ!好きです、ハリウッド!

 柔道なんて全然興味ないですけど、感動しました!映画ファンにこそみてもらいたい1本です!70点
柔道龍虎房

デックスエンタテインメント

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『荒野の用心棒』DVD発売!!!!!!!

2006-10-04 06:30:18 | 映画、DVDに関する雑記
 今年は気になるDVDが、年の後半になってかなり発売されますけど、昨日に引き続き気になるDVDの記事です!
うわ~、またまた目玉のDVDが発売になります!

 セルジオ・レオーネ監督のマカロニウエスタンというジャンルの1大ブームを作り上げるきっかけになった、西部劇の最高傑作の1本(@KOBA的には西部劇でも最高傑作が10本くらいあったりして…)、『荒野の用心棒』(64年)のスペシャルエディション版DVDが、ついに発売になります!
 
荒野の用心棒 完全版 スペシャル・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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 発売予定日が12月22日、ジェネオンさんからの発売です!TVの吹き替え音源つきでの発売です。TV音源でも2時間枠でのオンエアの音源使用なら(そうですよね、ジェネオンさん)あんまりカットされてないはずなんで、見てるときに、そんなに、吹き替え→字幕→吹き替え→字幕→吹き替えとかにはならないでしょう!
 ホントは、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントさんから発売された『夕陽のガンマン』のアルティメットコレクションみたいに、TV音源の吹き替えともう1ツ新録での日本語吹替えも付けて欲しかったんですけどネ~。実は、自分的には『夕陽のガンマン』と甲乙つけがたい面白さです!オリジナリティで考えると『夕陽のガンマン』の方が面白いという気もするんですけど、今作『荒野の用心棒』も、ホントに面白い!見だしたら最後まで画面から目が離せない面白さですからネ!

 発売前の今なら定価5985円がAMAZONで25%OFFで4489円!これは安いです!(あ~、もう感覚が完全にマヒしてます!
 ジェネオンさんだから、そんなには廉価版の再発の心配もないし(“定番2500円”とかありそうだけど)、特典ディスクが2枚つきでの廉価版再発は、ほとんど無いと信じて、買っちゃいます!
 
 あと、今般の完全版スペシャル・エディションは、ランニングタイムがオリジナル版の100分版です!
 以前、発売していたのは、96分版でしたからね~。買ってビックリ!
 「エー、そうだったの~!」って思わず泣きましたから!
 だって、買ってパッケージを開けて、中のリーフレットを読んだら、“カット版です”って書いてありましたから。100分版でのソフト化は、初めてです!

 カット版といえば、同じく西部劇の『クイック&デッド』(95年)のDVDも、買って見たら、重要なシーンがまるまるカットされてて驚いた記憶があります!アメリカ公開バージョンの105分版だったんですよネ!(日本公開版は107分版です)ヒロインのシャロン・ストーンとラッセル・クロウがHしちゃうシーンがまるまるカットされてます!ビデオだって、ちゃんと107分版なのに!ビデオのマスターをそのままDVDに出来なかったんですかね??
 PAL版のマスターを使っての早回しでランニングタイム違いとかは、あんまり気にしないですけど、シーンがまるっきり無いのはちょっと困りものです!
 わずか2分ですけど、そのシーンがあるのか無いのかで映画全体のイメージが変わるような重要なシーンなのに!これが、つまらない普通の映画だったら、良いですけど、サム・ライミ監督のマカロニウエスタンにオマージュ捧げた(というより、もう完全なマカロニです)大傑作ウエスタンなのに!

 で、今回『荒野の用心棒』のDVDも完全版での発売です!映画なんて、どちらかといえば短い方が好きな自分ですけど、好きな作品は別です!
 もう、西部劇映画ファンだったら、絶対に買う価値のあるDVDですよね。とにかく、自分は買っちゃいます~!
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007のアルティメット版DVD、単品発売!

2006-10-03 00:12:07 | DVD新譜の記事
 前に、今年、気になるDVDの発売の情報ということで、007のアルティメットコレクションBOXが発売になると記事にしましたけど、BOXでの発売ということで、「少し高いなぁ~」とか思ってたんですけどネ…。
007 アルティメット・コレクション BOX

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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 今、1枚も007の作品のDVDを持ってない人は良いですけど、持ってる人はダブっちゃうし、全作品欲しいかと言われるとね~!(あ、自分の場合はネ。)アタッシュケース欲しい人はBOXでね

 でも、全品、日本語吹き替えが新録された(『ゴルデン・アイ』以降は既発売の吹き替えを流用するみたいです…)アルティメット・エディションが、単品で同じく11月22日に、各作品が発売にされるようです!
 「ウレシィ~!単品発売!
 
 007の作品の中で、自分の1番のお気に入りは前にも記事にしましたけど『007ユア・アイズ・オンリー』(81年)です。
007 ユア・アイズ・オンリー アルティメット・エディション

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 007シリーズの1篇としてでなく、普通のアクション映画として観ても、十分の面白さ!湯気で書いた文字を出させたり、ロシアのKGBのスパイが意外に強敵のモンスター的(大型バイク投げ飛ばしてます)だったり、漁船が実はハイテク船だったり(このネタは後で『007トゥモロー・ネバー・ダイ』(97年)で再利用されてます)、シトロエン2CVのカーチェイスとかとかアクション映画ファンが大満足の見せ場がタップリ!製作年度が81年のためか、70年代の香りがプンプンする面白さです!(超ホメ言葉です~!

 
 
 あとのお気に入り作品は、順不同での紹介です。世界中ではそれなりに評判が良いのが『007オクトパシー』(83年)。自分もけっこう好きです!でも、なぜか、日本では今1の評判なのが今作。
007 オクトパシー アルティメット・エディション

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 アヴァンタイトルのアクションシーンもB級映画のクライマックス並みのデキ!冒頭009が任務に失敗!あれれ、こういう展開好きです!007だって任務に失敗したら、オっ死んじゃうのね!って改めて思い出させてくれました。主人公だから任務に失敗しないんだけどネ。
 007も、関係ないロシアの警備兵の額をぶち抜いてます!(悪い人でもなんでもないのに…。殺しのライセンスを持ってますからね~)。ちょっとした1シーンですけど、こういう描写があるとスパイ映画として作品が引き締まります!
 敵のアジトに総攻撃するシーンは要らない気もしますけどね~。

 
 ティモシー・ダルトンのハードな作品『007リビング・デイライツ』(87年)。新たな007ということで、心機一転、ロジャー・ムーアのユーモアある007から、シリアスな007になりました。
007 リビング・デイライツ アルティメット・エディション

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 クライマックスでの、敵のアジトに攻め込むシーンが、ムダ!あのシーン要らないような気が!ランニングタイム132分が少し長すぎかな??10分くらい長いような気がします!

 
 ショーン・コネリーから、新ボンドに選ばれたジョージ・レーゼンビーが唯一、007作品に出演したシリアス満点の作品『女王陛下の007』(69年)。
007 女王陛下の007 アルティメット・エディション

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 初めて、今作を観たときは、最後の展開はビックリ!最後以外でも、007の映画といえば大作、大作ときていて、秘密兵器やスペクターの殺し屋なんかも奇抜になっていたのに、突然のシリアス路線!
 でも、出来たら、アルティメットと銘打つなら短縮版もDVDに付けて欲しかったです!

 
 シリーズ10作目ということで、今までの作品の良いとこどりみたいな集大成的(当時の“集大成”って意味です!)エンターテイメントの『007私を愛したスパイ』(77年)
007 私を愛したスパイ アルティメット・エディション

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 冒頭のスキーチェイスシーンから迫力満点!シリーズ中最強の殺し屋ジョーズとの列車内での対決や、巨大タンカー、水中基地の登場など全編見せ場の大エンターテイメント!ボンドカーもロータスエスプリに様変わりしました!

 
 久々のボンド映画ということで、あれもこれもと、見せ場を入れたのが『007ゴールデン・アイ』(95年)。
007 ゴールデンアイ アルティメット・エディション

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 ピアース・ブロスナンになり、ハードな感じとユーモアが微妙に混じって、007役としては、1番好きかも…。難点といえば、いつも不死身なボンドですけど、ブロスナンボンドは、不死身度が高い気が…。

 
 今回の敵は、テロリスト!とうとう殺しのライセンスを持った不死身のスパイの敵がテロリストになっちゃったのが『007ワールド・イズ・ノット・イナッフ』(99年)。
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ アルティメット・エディション

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 ボンドガールは、ソフィー・マルソー。とにかくひねくれた作品でした(ホメ言葉です!)。もう1人のボンドガール、デニース・リチャーズが要らなかったような気が!ボンドガールがソフィー・マルソーだけの方がインパクトがあったのに! 後味がかなり悪くなりますけど、それはそれでOKです!
 ここでもボンドは不死身です!もう、ターミネーターより不死身っぽいです!
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『マインドハンター』サスペンス風スラッシャー

2006-10-02 00:51:00 | サスペンス
マインドハンター
MINDHUNTERS(2004年アメリカ)
 監督 レニー・ハーリン
 出演 クリスチャン・スレイター、パトリシア・ヴェラスケス、ヴァル・キルマー、キャスリン・モリス、ジョニー・リー・ミラー、LL・クール・J

 ■ストーリー■
 FBIのプロファイルの最終訓練のため、7名が施設の整った軍事訓練用の孤島につれて来られる。孤島にいる連続殺人鬼をプロファイリングして分析し捕らえるのが試験内容だ。試験のオブザーバーに刑事のゲイブが加わることになっていた。しかし、この島には訓練生を殺そうとしていた殺人鬼がいたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 レニー・ハーリン監督の描くサスペンス映画。FBIのプロファイリングの訓練生が、孤島での訓練中に謎の連続殺人鬼に狙われるというストーリーです。
 出演が、クリスチャン・スレイター、ヴァル・キルマー、LL・クール・J、パトリシア・ヴェラスケス、ジョニー・リー・ミラーとちょっと豪華です!
 ちなみに、パトリシア・ヴェラスケスは『ハムナプトラ』シリーズに、ジョニー・リー・ミラーはイアン・バンクス原作の『サイコ2001』(99年)、『ドラキュリア』(00年)に出演してました。

 最初の連続殺人鬼のアジトに、クリスチャン・スレイターとキャスリン・モリスが踏み込むシーン、どう考えてもテストです!定番中の定番の展開ですネ!見てる観客はみんな、コレが多分訓練シーンなのかな??とかって、もうバレバレですよネ!(多分、そうですよね~
 ランニングタイム101分の作品で、この冒頭のテストシーンが長すぎるような気もしますけど、このシーンが、ヴァル・キルマー演じるハリス教官のマニアックさを出すために必要といえば必要なんですけどネ。あとは、クリスチャン・スレイターとキャスリン・モリスが画面に最初に登場するんで、「この2人が主人公なんだな!」と思わせるミスディレクションなんですよね~!だから、この2人がヒーローとヒロインと思って見てると、超ビックリの展開が待ってます!
 クリスチャン・スレイター演じるJDとデキテルのは、パトリシア・ヴェラスケス演じるニコールなんですよネ~。

 本当のビックリは、このあとの展開なんですけどネ!翌日、町のセットに行ったときに訓練生の中で、最初の被害者が出ます!
 「エーッ!そうなの~??」
 って感じです!これでもう、誰が殺されてもおかしくない展開になります!でも、このキャスティングも、もう少しなんとかならなかったのかな??って思いますけど。クリスチャン・スレイター、ヴァル・キルマー、LL・クール・Jの3名と、残りのメンバーの知名度が違いすぎるような気がするんですよね~。
 あとの訓練生も、もうちょっとだけメジャーな俳優を使ったら、もっともっと盛り上がったような気がするんですけど…。
 
 あとは、まさに「そんなバカな!」って感じの時間指定の予告殺人ですけど、映画だから許しましょう!最初の数人までの、殺人計画は、それなりに“映画としては”しっかりしてましたけど、最後の方は、メタメタになってましたもんね~。
 犯人も、あんまり頭良くなさそう!どうやって島から脱出する計画だったの??誰かに罪をなすりつけて、自分1人生き残ったって言い張る計画だったのかな??
 “犯人は誰??”のようなサスペンス映画風の展開が、最後は、「13金」系のスラッシャームービー風の展開になっちゃいます。犯人の計画のように、後半は違う映画のような展開に!
 最初の犠牲者が出たときは、超オドロキだったのに!

 それにしても、レニー・ハーリン監督も、ドッカ~ン!って爆発する映画ばかり撮ってるイメージありますけど今作を含めて、『ディープ・ブルー』(99年)、『エクソシストビギニング』(04年)と、ごくごく普通のサスペンス系やホラーもなかなか見事に監督してますね~。

 
 ちなみに、犯人は、見てて、すぐわかっちゃいました!「ヴァル・キルマーだ!」って。だって、絶対そうでしょ!
 「あれ、島に誰もいないの??」
 「違うのネ~!」
 
 「わかった!爪の中に皮膚が残っていた○○だ!」動かぬ証拠です。いや、もしかすると血液検査をしたニコールかも…。

 ハハハ、犯人、全然わかりませんでした!!映画の中の登場人物たちと同じ反応しか出来ませんでした。誰もわからないでしょ!本格的なミステリー映画を期待しないで見るには十分面白いですよ!
 でも、ヴェラスケス、そんなにタバコ吸いたいですか??あの状況で、あんな風に置いてあるタバコ吸わないでしょう。(ちなみに自分は吸わないのでわからないです。吸いたい気持ち)68点
マインドハンター

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『雨の町』菊池秀行ホラー

2006-10-01 00:32:35 | 日本映画

雨の町
(2006年日本)
 監督          田中 誠
 脚本          田中 誠
 脚本協力        奥寺 佐渡子
 原作          菊池 秀行
 出演          和田 聰宏
             真木 よう子
             成海 瑠子
             武重 勉

 ■ストーリー■
 「不思議エルボウ」というでっちあげの超自然現象や猟奇事件を扱う雑誌のライター、兼石荘太は、身元不明の子どもの水死体の事件を調査するため、ある地方都市へ向かう(車のナンバープレートから、長野でしょ!)。その子どもの死体には一切の内臓がなかったのだ。最初、魚に食い荒らされたに違いないと感じる荘太だったが、病院で、説明を受けているときに、その子どもの死体が起き上がり逃げ出すのを目撃するのだった。少年の死体の遺留品から、少年は30年以上前に、28人の児童が集団で行方不明になったヒノエ村の当時の少年だと思われた。その地方には“季節外れの通り雨のときは、雨に呑まれるから表に出るな”という言い伝えがあった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 

 ■感想■
 菊池秀行の短編ホラーの映画化作品です。
 原作は未読なので、良くわからないですけど、良く出来てます。
 日本の田舎の土着的なホラー映画として、平均点なデキを超えて、すごく面白い作品になってます!

 本当に面白い!!

 日本映画として、十分合格点!!
 世界的に見ても十分誇れる内容の作です!!

 海外に輸出しても、全然OK!っていうより、海外に進んで輸出して欲しいくらいです!

 邦画も、わけのわからない日本人にしか受けないようなアイドル映画や、TVシリーズの映画版やら、つまらない恋愛映画や、感動させよう感動させようっていう動物物なんか作らなくて良いから、こういう作品を、ドンドン作って下さい。
 ホントに観たくない、ケータイ小説原作の恋愛映画や難病物、アイドル映画!
 
 で、今作『雨の町』に話題を戻すと、原作がしっかりしてるからなのか、ホントに面白いです!
 
 “カッコー”の話題になったときはビックリ、イギリス製のホラー映画『死霊懐胎』(1979年)のようなテーマのホラーなの??って思っちゃいました。
 でも、良く考えると、行方不明の子どもたち(のニセモノ)が成長してないから、“カッコー”ネタじゃないですね。
 
 鳥のカッコーがどうやってヒナを育てるか、みなさんご存知ですか??鳥好きな人や動物好きな人や雑学OKな人はすぐわかると思いますけど、他の親鳥に育ててもらうんですよね。
 では、ホントの鳥のヒナは??
 卵を落として捨てちゃって、まるっきり違う親鳥はそれを知らずにカッコーを育てちゃうんですって。

 カッコーの件は、1つの考え方を表わしたエピソードなだけで、今作のメインテーマは“あまのじゃく”でしょうネ!
 最初に、臓器の無い子どもを見せてるんで、あの子どもたちに感情移入できないように出来てます。

 あの子どもたち、怖いですもんねー。
 
 でも、本当の子どもたちは、行方不明のままですけど、多分殺されちゃってますよね!あまんじゃくも、かわいらしいですけどやっぱり怖い!
 そういう怖い描写があるから、最後の方の、少女のあまんじゃくが部屋にやってきたときの、主人公の行動に感情移入できるようになってるんですよネ!自分でも、ああします!同じ立場だったら!

 主人公のルポライターの身寄りの無い設定って必要だったんですか??あんまり必要性を感じないんですけど。
 単に、怪奇現象を扱う雑誌のライターっていう設定だけで十分だった気がします!こういう設定要らないんで、ランニングタイム95分を、あと5分くらいカットした方が良いです!
 
 ところで、主人公も会社辞めちゃって、どうやって生活するの?? 70点

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