<土曜は株のおはなし>
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の購入はコチラ
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。
私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。
今回は、スターバックス コーヒー ジャパンについて具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。
データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)、ロイター(ホームページ)、MSN(ホームページ)を参考にしました。
1消費者独占力を持っているか?
世界最大のコーヒーチェーンの日本法人で国内エスプレッソ市場で先駆です。価格が少々高いにも関わらず大人気で、消費者独占力を持っていると思います。
2事業内容を理解しているか?
コーヒーストアの経営/コーヒー及び関連商品の販売で、ビバレッジ74%、ペストリー17%、コーヒー豆4%、コーヒー器具等5%、他1%です。
3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
コーヒーについては、今後も陳腐化しないと思います。
4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
コーヒーに特化しているため、コングロマリットではなく良いと思います。
5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
EPS BPS ROE(EPS/BPS)配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
1997,3 -57,323.29 37735.39 -151.9% 0 0.0% 0.00
1998,3 -48,802.24 30871.66 -158.1% 0 0.0% 0.00
1999,3 -54,762.03 35081.65 -156.1% 0 0.0% 0.00
2000,3 -2,672.67 64200.5 -4.2% 0 0.0% 0.00
2001,3 4,860.99 4712.16 103.2% 0 0.0% 0.00
2002,3 563.77 13820.5 4.1% 75 13.3% 57,500 101.99
2003,3 -320.19 13425.32 -2.4% 0 0.0% 12,350 -38.57
2004,3 133.13 13557.43 1.0% 0 0.0% 23,100 173.51
2005,3 826.10 14382.68 5.7% 100 12.1% 27,500 33.29
2006,3 1,250.53 15532.05 8.1% 150 12.0% 55,400 44.30
2007,3 1,766.86 17325.36 10.2% 200 11.3% 54,000 30.56
平均 -30.9% 4.4% 57.51
25.7% (EPS成長率(2002.3~2007.3))
1997.3~2000.3はマイナスでしたが、ここ最近EPSは順調に増加しています。
6安定的に高いROE(平均)をあげているか?
2003,3 -2.4% ←ロイター
2004,3 0.99% ←四季報、ロイター
2005,3 5.91% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,3 8.36% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,3 10.75% ←YAHOO、ロイター
平均ROE 4.7%
ROEは毎年増加しています。平均すると悪いですが、2007.3は10%を超え、今後も良いと思われます。
7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
1.49
この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに1.49年かかる財務となります。負債は少ないと思います。
8自社株買戻しに積極的か
MSN(財務諸表→10年間の概括)で10年間の発行済み株式数のデータあり
2001,3 1.2 (百万)
2002,3 1.4 (百万)
2003,3 1.4 (百万)
2004,3 1.4 (百万)
2005,3 1.4 (百万)
2006,3 1.4 (百万)
2007,3 1.4 (百万)
自社株買いは、まだ積極的ではないようです。
9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
2006年11月に初の値上げを既存店舗の強化や、今後想定される経済環境の変化に伴う原材料・原価や人件費の高騰等を勘案した結果行っており、製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回ることは可能と思われます。
10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
ここ一年ほとんど株価は変わらず、どちらかというと下落場面のようです。
11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
2007.10.26の株価 \54,900
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
3.2%
B:予想EPS成長率
25.7%
A+B 28.9% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
予想EPS成長率が25.7%と高く、国債利回りと比べて、かなり高い期待収益率となっています。
12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
4.5%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
26,939
10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\73,162
今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
2.9%
株式を擬似債券と考えた期待収益率は2.9%とそれほど高くはありません。
13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
25.7%
予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
17,354
10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\998,118
期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
33.6%
過去のEPS成長率をもとに計算した期待収益率は34.2%とかなり高い数値となっています。また10年後の予想株価は998,118円で、これは買いかもしれません。
<まとめ>
スターバックスは、消費者独占力を持ち、20年後もコーヒーはは陳腐化しないと考えられ、コングロマリットではなくコーヒーに特化している良い企業だと思います。また、急激にEPSは増加し、ROEも今後は高いと思われます。また、有利子負債は少なく、インフレ時に値上げもでき、EPS成長率をもとにした収益率と予想株価はかなり高くなっています。また、会社四季報によると、高単価のフラペチーノが好調で、前下期の価格改定が通期寄与し、ドライブスルーなど新規出店90を計画、また朝食メニューも4→14種類と拡大し、増益、増配を予想しているとのことです。スターバックスは”買い”だと思います。
懸念する材料としては、自社株買いがないこと、擬似債券と考えた期待収益率はあまり高くないこと、株価下落の局面ではないことです。また、いずれは国内市場は飽和し、少子化の影響を受ける可能性があると考えられます。
株のお話しまとめ(2006年)
<今日の独り言>
年末調整しました。今年は確定申告はなさそうです。株で儲けて確定申告したいですねぇぇ^_^;)
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「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本では、バフェット流銘柄選択術が示されており、具体的には以下の13の質問を満足できれば、その株式を購入した方が良いというものです。
私はこの本にとても感銘を受け、このブログの左側の方にもオススメな本として紹介している次第であります。
今回は、スターバックス コーヒー ジャパンについて具体的に判断してみたいと思います。株式投資の参考になればと思います。
データは、四季報CD-ROMが主ですが、Yahoo(ホームページ)、ロイター(ホームページ)、MSN(ホームページ)を参考にしました。
1消費者独占力を持っているか?
世界最大のコーヒーチェーンの日本法人で国内エスプレッソ市場で先駆です。価格が少々高いにも関わらず大人気で、消費者独占力を持っていると思います。
2事業内容を理解しているか?
コーヒーストアの経営/コーヒー及び関連商品の販売で、ビバレッジ74%、ペストリー17%、コーヒー豆4%、コーヒー器具等5%、他1%です。
3製品・サービスは20年後も陳腐化していないか?
コーヒーについては、今後も陳腐化しないと思います。
4コングロマリット(直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体)か?
コーヒーに特化しているため、コングロマリットではなく良いと思います。
5 1株当たり利益(EPS)は安定成長しているいか?
EPS BPS ROE(EPS/BPS)配当 配当性向 株価(年末) PER(株価/EPS)
1997,3 -57,323.29 37735.39 -151.9% 0 0.0% 0.00
1998,3 -48,802.24 30871.66 -158.1% 0 0.0% 0.00
1999,3 -54,762.03 35081.65 -156.1% 0 0.0% 0.00
2000,3 -2,672.67 64200.5 -4.2% 0 0.0% 0.00
2001,3 4,860.99 4712.16 103.2% 0 0.0% 0.00
2002,3 563.77 13820.5 4.1% 75 13.3% 57,500 101.99
2003,3 -320.19 13425.32 -2.4% 0 0.0% 12,350 -38.57
2004,3 133.13 13557.43 1.0% 0 0.0% 23,100 173.51
2005,3 826.10 14382.68 5.7% 100 12.1% 27,500 33.29
2006,3 1,250.53 15532.05 8.1% 150 12.0% 55,400 44.30
2007,3 1,766.86 17325.36 10.2% 200 11.3% 54,000 30.56
平均 -30.9% 4.4% 57.51
25.7% (EPS成長率(2002.3~2007.3))
1997.3~2000.3はマイナスでしたが、ここ最近EPSは順調に増加しています。
6安定的に高いROE(平均)をあげているか?
2003,3 -2.4% ←ロイター
2004,3 0.99% ←四季報、ロイター
2005,3 5.91% ←四季報、YAHOO、ロイター
2006,3 8.36% ←四季報、YAHOO、ロイター
2007,3 10.75% ←YAHOO、ロイター
平均ROE 4.7%
ROEは毎年増加しています。平均すると悪いですが、2007.3は10%を超え、今後も良いと思われます。
7強固な財務基盤を有しているか?長期負債/税引利益倍率
1.49
この本では長期負債となっていますが、有利子負債で計算しました。この負債を返済するのに1.49年かかる財務となります。負債は少ないと思います。
8自社株買戻しに積極的か
MSN(財務諸表→10年間の概括)で10年間の発行済み株式数のデータあり
2001,3 1.2 (百万)
2002,3 1.4 (百万)
2003,3 1.4 (百万)
2004,3 1.4 (百万)
2005,3 1.4 (百万)
2006,3 1.4 (百万)
2007,3 1.4 (百万)
自社株買いは、まだ積極的ではないようです。
9製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?
2006年11月に初の値上げを既存店舗の強化や、今後想定される経済環境の変化に伴う原材料・原価や人件費の高騰等を勘案した結果行っており、製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回ることは可能と思われます。
10株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか?
ここ一年ほとんど株価は変わらず、どちらかというと下落場面のようです。
11株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)と利益の予想成長率を計算し、国債利回りと比較せよ
2007.10.26の株価 \54,900
A:株式の益利回り(今期のEPSを現在の株価で割る)
3.2%
B:予想EPS成長率
25.7%
A+B 28.9% :長期投資の期待収益率
国債の利回り
1.723% 10年国債
2.436% 30年国債
米国で当時7%
予想EPS成長率が25.7%と高く、国債利回りと比べて、かなり高い期待収益率となっています。
12株式を擬似債券と考え、期待収益率を計算せよ
株主資本の予想成長率
=ROE(1-配当性向)
4.5%
10年後の予想BPS=直近のBPS×(1+株主資本の予想成長率)^10
26,939
10年後の予想株価=10年後の予想BPS×平均ROE×過去10年間の平均PER
\73,162
今後10年間の期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
2.9%
株式を擬似債券と考えた期待収益率は2.9%とそれほど高くはありません。
13過去のEPS成長率をもとに計算する手法で期待収益率を計算せよ
過去の平均EPS成長率=(直近のEPS/10年前のEPS)^(1/10)-1
25.7%
予想EPS=直近のEPS*(1+過去の平均EPS成長率)^10
17,354
10年後の予想株価=予想EPS×過去10年間の平均PER
\998,118
期待収益率=(10年後の予想株価/現在の株価)^(1/10)-1
33.6%
過去のEPS成長率をもとに計算した期待収益率は34.2%とかなり高い数値となっています。また10年後の予想株価は998,118円で、これは買いかもしれません。
<まとめ>
スターバックスは、消費者独占力を持ち、20年後もコーヒーはは陳腐化しないと考えられ、コングロマリットではなくコーヒーに特化している良い企業だと思います。また、急激にEPSは増加し、ROEも今後は高いと思われます。また、有利子負債は少なく、インフレ時に値上げもでき、EPS成長率をもとにした収益率と予想株価はかなり高くなっています。また、会社四季報によると、高単価のフラペチーノが好調で、前下期の価格改定が通期寄与し、ドライブスルーなど新規出店90を計画、また朝食メニューも4→14種類と拡大し、増益、増配を予想しているとのことです。スターバックスは”買い”だと思います。
懸念する材料としては、自社株買いがないこと、擬似債券と考えた期待収益率はあまり高くないこと、株価下落の局面ではないことです。また、いずれは国内市場は飽和し、少子化の影響を受ける可能性があると考えられます。
株のお話しまとめ(2006年)
<今日の独り言>
年末調整しました。今年は確定申告はなさそうです。株で儲けて確定申告したいですねぇぇ^_^;)