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「「夜と霧」ビクトール・フランクルの言葉(諸富祥彦)」という本はとてもオススメ!

2019年05月17日 01時00分00秒 | 
 

 「「夜と霧」ビクトール・フランクルの言葉」という本は、オーストリアの精神神経科医で心理療法家でもあるビクトール・エミール・フランクル(1905-1997)が残した、我々の魂を鼓舞し続け、生きる支えとなる言葉を紹介したものです♪
 
 フランクフルは、第二次世界大戦の折に、自らがナチスの手によって捕虜として捕らえられた強制収容所における人間観察と、そこでの発見を心理療法家の視点から記述した名著「夜と霧」や、「それでも人生にイエスと言う」などの著者としても知られています。
 
 またフランクルの心理学は「絶望に効く心理学」のようです。
 
 本書を読んで、特に、
・どんな時も人生には意味があり
・苦悩なくしては成長しえない
・人生を意味あるものに変えるのに遅すぎることは決してない
などは勇気づけられましたね♪
 
「「夜と霧」ビクトール・フランクルの言葉」という本は、生きる支えとなる言葉が分かりやすくまとめられていて、魂を揺さぶられ、とてもオススメです!
 
以下はこの本のポイント等です♪
 
・フランクルの思想のエッセンスを私なりに表現すると、次のようになります。
■どんな時も、人生には、意味がある
■なすべきこと、満たすべき意味が与えられている
■この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」があり、あなたを必要とする「誰か」がいる
■そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見され実現されるのを「待って」いる。
■「何か」があなたを待っている。
■「誰か」があなたを待っている。
■私たちは常にこの「何か」「誰か」によって必要とされ「待たれている」存在なのだ。
■だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。
■あなたがすべてを投げ出しさえしなければ、いつの日か、人生に「イエス」と言うことのできる日が必ずやってくるから。
■いいえ、たとえあなたが人生に「イエス」と言えなくても、人生の方からあなたに「イエス」と光を差し込んでくる日がいつか必ずやってくるから。
 
・収容所では未来における内面的な拠り所を失った人が崩壊していった。このことに最も大きな影響を与えたのは、収容所には釈放期限がないこと、つまりいつまで自分が収容所にいなければならないかまったくわからないという事実であった。
 
・1944年の年末、囚人たちの間でクリスマスには家に帰れるだろうという素朴な希望が膨らんでいた。しかしそれがかなえられないことを知ると、失望や落胆が広がり、抵抗力を失って、その直後にはかつてない大量の死亡者が出た。
 
・人間が生きることには常にどんな状況でも意味がある。この存在することの無限の意味には、苦しむことや死ぬこともつまり、苦と死でさえも含まれているのだ。
 
・自分を待っている仕事や、自分を待っている愛する人のことを心に思い描いている人は、決して自分の生命を放棄することはない。なぜならその人は、まさに自分の存在が「何のため」であるか、その理由を知っているし、そのため、ほとんど「いかなる」状況にも耐えることができるからだ。
 
・愛する人が生きているかどうか、そのとき私はまったく知らなかったけれど、私の愛の思い、心の中に思い描いた妻のことを愛し、見つめることが大事だった。
 
・自殺曲線は、強いて変動しているというなら、経済的貧困の時代や政治的危機の時代には、下降しているのが実情です。豊かな社会においてこそ、自殺は増えるのです。
 
・フランクルは苦悩そのものに意味があると言います。苦悩なくして人間は成長しえない、苦悩そのものが人間のなしうる最も人間的な行為だというのです。しかし、あらゆる苦悩を肯定するのではありません。自己愛的な「苦悩のための苦悩」をフランクルは否定します。それは人生を停滞させるだけだからです。「正しく悩み抜かれた苦悩」だけが、人に成長をもたらすのです。
 
・人生を意味あるものに変えるのに遅すぎることは決してない。たとえもしあなたが、明日死刑になる殺人犯だとしても・・・。
 
・ここでは、私が最後に送られ、そこから解放された収容所の所長のことにだけふれておこう。彼は親衛隊員だった。当時は収容所の医師(やはり被収容者だった)しか知らず、解放後に明らかになったことだが、この所長はこっそりポケットマネーからかなりの額を出して、被収容者のために近くの町の薬局から薬品を買って来させていた。これには後日譚がある。解放後、ユダヤ人被収容者たちはこの親衛隊員をアメリカ軍からかばい、その指揮官に、この男の髪の毛一本たりともふれないという条件のもとでしか引き渡さないと申し入れたのだ。
・フランクルの幸福論は逆説的です。「幸福になりたい」「自分は幸せでいたい」という願いを抱き、その願いの実現に向けて「幸福」を追求していくと、人は果てしない欲望ゲームの虜となって、絶えずむなしさ、満たされなさを抱え込んで「永遠の欲求不満状態」に置かれてしまうという幸福の逆説性に着目したからです。古くから哲学者たちは、幸せは追い求めればするりと逃げ去ってしまうということを見抜き、これを「幸福のパラドックス」と呼んで、その罠に陥ることがないようにと戒めてきました。自分の幸せを追い求める人間は、どこまでいってもそれを手に入れることはできないという「幸福のパラドックス」-フランクルも、この幸福の逆説性についての深い洞察に達していたのです。
 
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