A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

イタリアの反対派ロック~Stormy Six「Macchina Maccheronica」

2008年03月05日 23時25分06秒 | 素晴らしき変態音楽
Stormy Sixは60年代にミラノでサイケ・ポップ・バンドとして結成された。67年にはローリング・ストーンズのイタリア・ツアーのオープニングを務めたという。その後反体制的なフォーク・バンドとなり、70年代半ばにロック化、同郷の前衛ミュージシャンやイギリスのプログレ・バンドHenry Cowと歩調を合わせた活動を行い、イタリアの"反対派ロック(Rock In Opposition)"の代表バンドとなる。ミラノの音楽家たちが非商業音楽をリリースするために設立したL'Orchestraレーベルから1980年に発表された通算7作目となる本作は、前作までのフォーク色を完全に払拭、管楽器を大胆に導入し重厚なチェンバー・ロックを展開している。Henry Cowのチェロ奏者が参加しておりレコメン系バンドとしてのスタイルを完成させた作品である。イタリア語の響きのせいか多分に演劇的な要素を感じさせ、アルバム一枚通してストーリー仕立てになっているように聴こえる。未来派風イラスト入りのブックレットが同封されており、彼らが歌詞のメッセージを大切にしていたことが伺える。当時イタリア語を勉強中の友人に翻訳を頼んだのだが、政治的で難解過ぎて訳せないと匙を投げられた。私はタイトル曲の♪ラッマッキナマッケッローニカ♪というサビが好きでレコードに合わせて口ずさんでいたものだ。イタリア語と日本語の発音の類似については言及する必要もないだろうが、Areaのデメトリオ・ストラトスのような変態唱法ではなく素直な発音のヴォーカルがこの作品を分かり易くしている。アヴァンギャルドだけどポップな作品としてレコメン系の中でもお勧めの一枚である。
この作品の後1982年のリリースされた8作目「Al Volo」ではアヴァンギャルド性が後退してスケールの大きなロック・アルバムとなっており、聴き応え充分、バンドとしての熟成を感じさせる作品だったが、このアルバムで惜しくもバンドは解散。しかし90年代半ばに再結成してライヴ・アルバムもリリースした。
Stormy Six Bio English

イタリアの
レコメン・バンドは
マケロニカ

イタリアン・プログレは歌心を持っているから日本人に受け入れられ易いと思う。
映像はフォーク時代の長い曲だが雰囲気は伝わるかと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする