ゆらゆら帝国の今年初めてのライヴはNYの変態バンド、アニマル・コレクティヴの追加公演のサポートとなった。チケットは勿論Sold Out。
まずアニマル~のメンバーの奥さんであるKria Brekkenのケイト・ブッシュかビョークかというようなロリータ・ヴォイスのソロ・パフォーマンスが40分あり、続いてゆら帝の登場。坂本慎太郎はまたも赤のシャツとパンツ姿だ。前半は「空洞です」の曲中心、後半は以前の曲をやって50分。「やさしい動物」「あえて抵抗しない」ではギターを持たずマラカスで歌唱。必然的にドラムとベースの自然に腰が動く強力なグルーヴに焦点があたる。特に今回は亀川氏のベースラインの強力さが印象に残った。腰砕けビートの「空洞です」の曲もグイグイ引き込まれる引力を発しており、ゆら帝がこのアルバムの曲をライヴのラインナップに完全に取り込んだことを実感した。最強のライヴ・バンドの名に恥じぬ出来だった。
トリのアニマル・コレクティヴは"サイケデリックの最新型"とか"自由自在のクリエイティヴ集団"などと評されており、また名前のニュアンスもあって勝手にフォーキーなジャムバンドと思い込んでいたら、全く違うエレクトロ・ユニットだった。写真は4人なのにステージには3人しかいないぞ。陽性でハッピーなミニマル電子音にミスティックなヴォーカルが乗るサウンドは90年代のサイケデリック・トランスと同質の多幸感を持つ。3人だけの演奏だから音はスカスカ、歌唱力も今ひとつ。これが"最新型"なんてちょっと頼りない。オーディエンスの中には一心不乱に踊る姿も結構見られたので、若者にはこれはこれでOKなのかもしれないが、今日のライヴを観る限りでは私の心に刺さるものはなかった。アンコールも含めて殆ど切れ目なしの90分の演奏は苦痛ですらあった。しかしMySpaceやYouTubeで視聴する限り、CDだともっと作り込んでいるようだ。
Animal Collective MySpace
電子音
好きは好きだが
ノリ切れず
日米サイケデリック対決は圧倒的存在感で日本(ゆら帝)の勝ちだった。そもそも勝ち負けを決める必要もないが。
映像は最新作「Peacebone」のPV。ヴィデオの出来は秀逸だ。
まずアニマル~のメンバーの奥さんであるKria Brekkenのケイト・ブッシュかビョークかというようなロリータ・ヴォイスのソロ・パフォーマンスが40分あり、続いてゆら帝の登場。坂本慎太郎はまたも赤のシャツとパンツ姿だ。前半は「空洞です」の曲中心、後半は以前の曲をやって50分。「やさしい動物」「あえて抵抗しない」ではギターを持たずマラカスで歌唱。必然的にドラムとベースの自然に腰が動く強力なグルーヴに焦点があたる。特に今回は亀川氏のベースラインの強力さが印象に残った。腰砕けビートの「空洞です」の曲もグイグイ引き込まれる引力を発しており、ゆら帝がこのアルバムの曲をライヴのラインナップに完全に取り込んだことを実感した。最強のライヴ・バンドの名に恥じぬ出来だった。
トリのアニマル・コレクティヴは"サイケデリックの最新型"とか"自由自在のクリエイティヴ集団"などと評されており、また名前のニュアンスもあって勝手にフォーキーなジャムバンドと思い込んでいたら、全く違うエレクトロ・ユニットだった。写真は4人なのにステージには3人しかいないぞ。陽性でハッピーなミニマル電子音にミスティックなヴォーカルが乗るサウンドは90年代のサイケデリック・トランスと同質の多幸感を持つ。3人だけの演奏だから音はスカスカ、歌唱力も今ひとつ。これが"最新型"なんてちょっと頼りない。オーディエンスの中には一心不乱に踊る姿も結構見られたので、若者にはこれはこれでOKなのかもしれないが、今日のライヴを観る限りでは私の心に刺さるものはなかった。アンコールも含めて殆ど切れ目なしの90分の演奏は苦痛ですらあった。しかしMySpaceやYouTubeで視聴する限り、CDだともっと作り込んでいるようだ。
Animal Collective MySpace
電子音
好きは好きだが
ノリ切れず
日米サイケデリック対決は圧倒的存在感で日本(ゆら帝)の勝ちだった。そもそも勝ち負けを決める必要もないが。
映像は最新作「Peacebone」のPV。ヴィデオの出来は秀逸だ。