A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

JOJO広重@渋谷UPLINK 2013.3.21 (thu)+妄想企画書

2013年03月23日 01時58分43秒 | 素晴らしき変態音楽


JOJO広重『生きている価値なしBOX』リリース記念ライブ&トークショー
ライブ&トーク:JOJO広重
トーク聞き手:岡村詩野(音楽ライター)

「Incapacitants/アルケミー箱愚か」「THE原爆オナニーズ/素晴らしきthe原爆オナニーズの世界」「赤痢/赤痢匣」と株式会社ユースから次々とBOXセット攻勢をかけるJOJO広重が満を持して自らのソロ作品の集大成「JOJO広重/生きている価値なしBOX」8CD+2DVDを投下。その発売記念イベントがノイズ大学ゆかりのUPLINK FACTORYにて開催された。非常階段の作品にはプログレやハードロックのレコードジャケットの引用が多いしアルケミーレコードには「愛欲人民~」や「Gold Rock Series」等のパロディ意匠があり広重の音楽体験や幼少時の記憶への拘りが伺えるので、BOXセットも例えば「クラシック名曲全集10枚組」や「懐かしの映画音楽カセット10本組」など新聞雑誌の通信販売商品へのトリビュートという意味があるのかと思い広重に確認したら「いやそれはユースの事情だ」とのこと。深読みしてしまったがそれも無理はなかろう。リスナーとしてはBOX攻撃は兎に角悩ましい。いずれも廃盤カタログに未発表音源をプラスした内容なのでコアなファンは大部分オリジナルCDで所有しており2~3枚のレア音源集の為に5桁のお金を払うのはかなり厳しい。追い打ちをかけるようにアルケミー通販のみオリジナル特典CDR2枚付という情け容赦ない物欲刺激作戦。広重は輸入ビデオやスポーツカード販売でコレクター/マニア心理を理解し尽くしている故にたちが悪い。最近はほのぼのネタツイートにより「仏の広重」を装っているがT.美川や山本精一など古くからの友人達が言う通り本当は極悪人なのかもしれない。


この日は第一部ソロライヴ、第二部はBOXのライナーノーツを執筆した音楽ライターの岡村詩野とのトーク。
最近CDリリースはないが広重は弾き語りライヴを精力的に行っている。早川義夫、山本精一、穂高亜希子等との共演も弾き語りである。早川&ジャックス、三上寛、森田童子、レナード・コーエンなどカバーのレパートリーは山本精一と似ているが演奏スタイルはかなり異なる。山本が基本的にオリジナルに忠実なカバーの中に自分の世界を忍び込ませるのに対して、広重は楽曲を咀嚼し自己のエッセンスを注入した解釈を聴かせる。1992年にエンジェリン・ヘヴィ・シロップの板倉ミネコとサバート・ブレイズの藤原弘昭とで結成したスラップ・ハッピー・ハンフリーで「ノイズの中で森田童子を演奏する」という広重の長年のアイデアを具体化したのが歌+ノイズの始まり。その後過酷なイタリア・ツアーの最終日に「ひとりで好き勝手やらしてもらう」と宣言して演奏したのが弾き語りソロの最初だったという。それが思いのほかうまくいったので帰国後構想を固めソロによる「君が死ねって言えば死ぬから」(1997)「みんな死んでしまえばいいのに」(1999)「このまま死んでしまいたい」(2000)の「死の三部作」、バンド編成の「怒鳴り散らすぼくの声はあまりにも小さい」(2003)「ぼくはもう歌わないだろう」(2004)の計5作のアルバムに加え佐井好子とのコラボ作とライヴDVDをリリース。


2000年代前半広重ソロに浸った時期があった。精神的にヤヴァな時に「死んだほうがまし」「生きている価値なし」という直截的な言葉と脳天に突き刺さるギター、そして何よりもひとりきり(バンド編成であっても)で怒鳴りながらギターを掻き毟る広重の立ち姿に希望のひかりを見出した。灰野敬二とJOJO広重の二人がいれば他には何もいらないと思っていた。今まで何度か触れたが最も印象深い広重の姿は2005年11月26日東京大学駒場キャンパスに於ける学園祭でのステージである。多感な時期を過ごした母校(あ!!秘密暴露)でのライヴという感慨もあるが、その舞台が10年前地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教さらに遡ること5年前にサークルを装い占拠し麻原彰晃のビデオ上映会を開いた大教室の真ん前で同じ時その隣の建物で灰野敬二ライヴが開催されていたという事実を知る人はいないだろう。録音した広重の東大ライヴを何度も聴いた。模擬店の並ぶ平和なキャンパスで華やかなヒップホップダンスの次に登場した凶悪ノイズの非日常感、「学園祭は納得いかないことが多い」と語り鬼の形相で空間を引き裂いたギターと怒号ヴォーカル、「いいぞジョーッ!」と叫びながら踊っていた浦邊雅祥の姿が鮮明に瞼に浮かぶ。この企画は二人の学生が自腹を切って実現させたものでシリーズ化を画策していたが翌年以降開催された形跡はない。二人の夢を乗せた一度きりの打ち上げ花火。演奏のテンションも高い奇蹟のライヴだったと思う。音源を広重に託したのでいつか陽の目を見るかもしれない。



UPLINKでの演奏は7年前に比べれば随分丸くなった印象。オリジナルアルバムには聴き手を突き放す邪悪な厭世感が脈打っているが同じノイズ弾き語りでもこの日の演奏には悟りを開き達観したオーラがあり分厚いノイズやフィードバックの中に広重ならではの優しさと愛が込められているように感じた。ノイズは誰でも出来ると広重は語るが30年以上続けてきた強い意志と覚悟は超えることのできない壁であり長い旅路を経て辿り着いた境地は何人も立ち入れない禁断の園である。だからこそJAZZ非常階段、BiS階段、初音階段など一見悪ノリ的試みがファンを含め誰にも文句を言わせない広重風に言えば「やったもん勝ち」の説得力を持つのだろう。BOX攻撃は4月の「第五列BOX」に続く。広重は以前ブログで別のBOXリリースの可能性を仄めかしていたし行方不明だったほぶらきん「ホームラン」のマスターテープが発見されたともいう。いずれにせよアングラ/ノイズアヴァンギャルド好きは今から昼飯代を浮かしてお金を貯めておくべし。

非常階段としてもJAZZ非常階段、初音階段を含め多くのライヴが予定されている。初音階段でヲタクの祭典同人即売会への出演も。詳細はアルケミーHPにて。

(写真・動画の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。)

アイドルとの共演は朝早起きした広重の思いつき(notひらめき)に端を発して実現に至ったとのこと。では今朝5時半頃半分寝ぼけた私の頭に浮かんだ思いつきを広重&非常階段(マル非)へのリクエストとして提案させていただこう。

【非常階段ファン・イベント】
アイドル共演やコミケ出演する世界唯一の「会いに行けるノイズ」非常階段はファンとの交流を大切にすべきである。今や握手会やチェキ会、ハグ会やハイタッチ会は当たり前、二階から目薬会といった意味不明のイベントでファンサービスに励むアイドルに負けない非常階段ならではのファン・イベントを提案したい。

●JOJO広重「なでなで会」 スペシャルゲスト:坂田明

アイドルのなでなで会はファンがアイドルに頭を撫でてもらうが、全日本形のいい頭選手権第3位のJOJO広重はファンが広重の頭を撫でるという趣向。同ランキング第2位の坂田明も特別参加。二人の頭を思う存分なでなでできるナチュラルスキンヘッド(=は○)マニアには堪らない企画。とげぬき地蔵のようにご利益がありそうだからお年寄りの参加も望める。

●JUNKO「カラオケOFF会」

日本一脳天に響く美声の持ち主ノイズ界の眠り姫(Sleeping Beauty)JUNKOと二人きりでカラオケボックスで6時間過ごせるというプレミア間違いなしの特別企画。ただし参加者はマイクを持つことは禁止。歌っていいのはJUNKOだけ。6時間ひたすらJUNKOのスクリームを大音量で楽しめるM男(マゾンナ含)昇天モノ企画。

●T.美川「飲み会」

飲めば飲むほど冴えわたるノイズ界の酒呑童子ことT.美川と一晩飲み明かすことができる権利。場所は新橋高架下の安飲み屋、スーツにネクタイ着用のこと。美川を上司役に会社や仕事や家庭の愚痴を思う存分相談しよう。夜が更けるにつれ美川の説教の比重が増え立場逆転参加者は聞き役に。参加者がもし先に潰れなければ、酔いつぶれた美川をタクシーで自宅まで送れるという超ラブラブな交流が期待できる。アッシー君で終わるか送りオオカミになれるかは参加者の意志とテクニック次第。オプションとして夜明けのノイズ演奏あり。

●コサカイフミオ「ダイブ会」

ライヴ終盤に降ってきて前列の客に被害/歓びを与えるコサカイの巨体ミサイルをしっかり抱き留めることができる企画。参加者の体格と真摯な受け止め姿勢が潰れるかどうかの分かれ目。ただしライヴ現場における「来るか来るか・・・キタ--------------------------ッ!!!」というドキドキ感に満ちたスリルが味わえないのがダイブヲタには不満かもしれない。そういう方はピットイン右側三列目でライヴ観戦なさることをおススメする。

●岡野太「岡野太のドラム教室☆体罰可」

正直この方をいぢるのは勇気がいるのは事実だがいざとなれば広重の仲裁に望みをかけ提案。ステージを離れた素顔は存じ上げないが演奏態度から察するにドラムに命を賭ける決意と正義感は誰よりも強いと思われる。一見怖いが実は面倒見のいい先輩というイメージでドラム教室をお願いしたい。ドラム道は地獄道なので柔道界を含め教育関係者がおよび腰な「体罰」は当然のごとく容認いや推奨されるので留意されたい。
中坊の時「蔵六の奇病」にぶっ飛ばされたとういうこの方も呟いている。

(岡野は最近新幹線で広重にコーヒーを奢ったという優しい面もあるので怒らないと思うが・・・・。)


【BOX企画「JUNKOと行く日本全国小さな旅BOX」】

JOJO広重BOXだけでは奥方がご不満だと思うのでJUNKOさんBOXのご提案。
ドライブ好きのJUNKOさんの運転で日本各地のカラオケ屋を訪ねその場でライヴ・レコーディングした音源をCD BOX化、旅の模様をビデオ収録したドキュメンタリーDVD付。東京編・大阪編・名古屋編・札幌編・福岡編の各10枚組5巻セット。今やどこのカラオケ屋にも録音機器があるのでレコーディングコストは不要だがそれは隠してファンの同行者を募り制作費と称して高額の参加費を取ってはどうだろうか。宣伝チラシ封入してカラオケ屋から広告費を徴収しさらに各地の観光協会からも協賛金を集めれば商品は1セット限定盤でも十分利益が出るので鬼畜のベニスの商人も納得。続編として「T.美川と行く全日本安飲み屋巡りBOX」「コサカイフミオと行くこんにちは!ローカルプロレスBOX」「岡野太全国道場破り修行紀行BOX」も予定。

いぢっても
許されるのは
マル非だけ

って調子に乗るとジャズ非でぼこぼこにしばかれるかも((((;゜Д゜)))))))
少なくともコサカイ原爆の攻撃目標になる覚悟はしておこう。・゜・(ノД`)・゜・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする