A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

日野日出志 vs JOJO広重 トーク地獄変!@新宿 Naked Loft 2013.6.29(sat)  

2013年06月30日 00時22分40秒 | 素晴らしき変態音楽


日野日出志 vs JOJO広重 トーク地獄変!
非常階段『極悪の教典・完全盤~日野日出志 vs 非常階段~』発売記念トーク・ライブ&サイン会


出演:日野日出志(漫画家)、JOJO広重(非常階段)
MC:椎名宗之(Rooftop編集局長)

泣く子も黙る世界初のノイズ・バンド、非常階段の規格外BOXセット『極悪の教典・完全盤~日野日出志 vs 非常階段~』の発売を記念して開催される規格外のトーク・ライブ!
ホラー漫画界の重鎮である日野日出志と非常階段のブレインであるJOJO広重が門外不出のエピソードの数々を縦横無尽に披露!
当日は『極悪の教典』BOX購入対象者にサイン会もあり!



世紀の極悪バンド、マル非のレア・アイテムをメジャー・レコード会社から再発するに当たって大阪商人・JOJO広重がとった戦略は、思い切り豪華な装丁で純真なファンのコレクター心をくすぐるという悪魔の囁き作戦だった。今まで何度も広重の物欲作戦に泣かされ、増々加速するボックス攻撃に何とか耐性が出来たと思ったが、日野日出志の漫画の原画をあしらった毒々しいアートワークには抵抗出来なかった。オマケを餌にCDを購入させる方法は悪名高きAKB商法と同じだが、この日のトークの随所でアイドル界への興味を表明した広重だけに、そのうち握手券やチェキ券付CDをリリースするかもしれない。ボックス収録CDを聴きながら書いているが、誰かが言ったように「青春の垂れ流し」の禍々しくも痛々しい音の洪水に、何度ストップボタンを押そうとしたか分からない。ここに収められたのは11時間に亘る生々し過ぎるドキュメントであり、本来なら地下深く葬られて二度と陽の目を見るべきではない黒歴史である。CDとして再び地上へ甦ったゾンビ音響に襲われて、文章を書く気力が失われていく。。。。

罰当たりなフランケンシュタイン役を演じた広重と日野日出志のトークショーは昨年11月渋谷アップリンクでの「蔵六の奇病30周年記念トークショー」に続き2回目。前回と被る内容も多いが、さらに踏み込んでお互いの活動背景やプライベートな面にも話が及んだ。

以下メモ箇条書き:
・日野の原点はレイ・ブラッドベリとつげ義春。広重にとっては頭脳警察。
・マル非が30余年経っても「過激」「おしっこ」と言われるのは演歌歌手のヒット曲のようなもの。日野にとっては「蔵六」「地獄変」がそれにあたる。
・日野が幻覚に襲われながら無理解な世間すべてに「死ね」と呪詛して描いたのが「地獄変」。それにインスパイアされたのが広重のソロ『みんな死んでしまえばいいのに』。
・今思うと自分が「地獄変」を描いたとは信じられないし、描こうと思っても無理(日野)。広重の『極悪の教典』の演奏に対する想いも同じ。
・『極悪の教典』はスロッビング・グリッスルの24本組カセットにインスパイアされた(広重)。
・『蔵六の奇病』の原画が郵便で届いた時の感動は一生忘れない。その気持ちを今の若いアーティストに返してやりたい(広重)。
・才能ある若い学生を育てて自分の老後に備えている(日野)。
・日野は字が綺麗で家が近い女性のファンレターを、広重は主催イベントで綺麗な女性のアンケート用紙を、それぞれチェックしてナンパしたのが今の奥さん。

驚くほどふたりの境遇・考え方が似ていることが判明し興味深かった。日野は自分の漫画とマル非のノイズに関係があるとは思えないと言うが、表現者としての立ち位置と思考回路が兄弟のようにそっくりなのが面白い。




約束通りサインを貰ってホクホク。


漫画と音楽
まんだらけと
どらっぐすとうあ

★6月30日深夜に何やらマル非のビッグニュースが発表されるらしい。要注目!





コメント
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