「退化的進化(De-Evolution)」の略語を名前にしたディーヴォ(DEVO)の1978年のデビュー・アルバム『頽廃的美学論 (Q:Are We Not Men? A:We Are DEVO!)』に収録された「モンゴロイド(Mongoloid)」には「アジア系人種」のほかに「精紳遅滞者(ダウン症患者)」という意味がある。退化人種が遅れた人種を歌うシュールな曲だった。
そんな退化系モンゴロイドにおススメの電気羊ならぬ機械ネコが開発された。暴れネコ(Wild Cat)と名付けられた4足歩行ロボ。軍事機器開発メーカーBoston Dynamicsが米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)のM3プログラムから開発したという新世代軍事兵器である。
あらゆる地形を速く走るために作られたロボで、ギャロップ走法やバウンディングによる走りは、平らなところで秒速7.2メートル(=時速約26キロメートル)ほどの速さになる。紹介動画ではグラウンドを馬のように走る姿を披露。コーナリングも体を傾けて華麗にクリア。どこがネコ(Cat)かはともかく、YouTubeのコメント欄には性能を「クール」とたたえる声がある一方、「向かってこられるとめちゃくちゃビクビクするとおもう」「怖いよ」など気味悪がる意見も目立つ。エンジンがかかってから動き始めた瞬間が衝撃的。
四つ足の
退化ニャンコが
走ってく
10数年後、戦場にはこんな奇怪な機械が行き交い闘うのだろうか。その修羅場を我々モンゴロイドの末裔は生き残ることが出来るのだろうか。悪夢は寝ている間だけにして欲しい。