A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

山下洋輔ニューヨーク・トリオ@新橋ヤクルトホール 2008.11.8 (sat)

2008年11月10日 00時19分12秒 | 素晴らしき変態音楽
山下洋輔。セシル・マクビー(b)、フェローン・アクラフ(ds)からなる山下洋輔ニューヨーク・トリオの結成20周年記念ライヴ。
年配の往年のファンが多いが若い人の姿もちらほら。満席にはならなかったがいいお客さんが付いている。
第一部は20周年記念アルバム「トリプル・キャッツ」を曲順通りに演奏。特に一曲目の「Diverse Cosmos」はかつてのフリージャズの香り漂うアブストラクトな演奏。流石20年も一緒にやっているだけあり阿吽の呼吸は見事だ。
第2部ではフェローン、セシルの曲も演奏。フェローンの曲は2ビートの速いテンポで如何にもドラマーが作ったらしい変態な曲。セシルの曲は60年代キース・ジャレット、ジャック・デジョネットと一緒にやっていた頃作ったというスローバラード。
ニューヨークで大駱駝館の麿赤児氏が白塗りに赤い長襦袢で飛び入り参加して滅茶苦茶やったというエピソードを交えて演奏されたラヴェルの「ボレロ」が圧巻だった。洋輔さんのフリーなプレイが爆発する完全な山下流ボレロになっていた。
20年もやっていれば様々な出来事があっただろう。その一端を垣間みることの出来たコンサートだった。

お互いに
20歳取る
ハズだわさ

私もあなたも20歳年を重ねて来た訳だ。




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北欧のアノラック・ガールズ、ゾーズ・ダンシング・デイズ

2008年11月09日 00時36分35秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
先週金曜日InterFMを聴いていたら昼過ぎにThose Dancing Daysというスウェーデン出身の5人組ロック・バンドがゲストで出演していた。ガレージ・ロック、80'sギター・ロック、アノラック・サウンドなど懐かしいサウンドを聴かせてくれて一発でファンになってしまった。
MySpaceのバイオグラフィーによると2005年にストックホルム近郊のナッカという街で高校生の頃結成された。現在のメンバーはリネア(vo)、レベッカ(g)、シッシ(ds)、リサ(key)、ミンミ(b)、平均年齢18歳という若さだ。MySpaceから火が付き、スウェーデンの有力インディー・レーベルと契約、2007年にはEPをリリース。今年デビュー・アルバムを発表した。今回の来日はプロモーションも兼ねて1回だけショーケース・ライヴも行ったとのこと。
Dolly Mixture、Talurah Gosh、Heavenly等を髣髴させる極上のメロディー、特にキーボードの音が哀愁があっていい。バンド名はレッド・ツェッペリンの曲から取ったそうだが、特にツェッペリンのファンではないという。
Those Dancing Days MySpace

北欧の
5人娘が
ロックする

こういう良質なバンドが最近英米以外から登場することが多い。それを知ることが出来るのもMySpaceなどSNSの進歩のおかげだ。



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最高のロック・パフォーマンス~映画ザ・フー「ライヴ・アット・キルバーン」

2008年11月08日 01時28分48秒 | ロッケンロール万歳!
ザ・フーが1977年12月15日に映画「ザ・キッズ・アー・オールライト」用に1年ぶりにキルバーンで行なったライヴは、一部が映画に使われただけで全貌は30年間封印されていた。それがこの度コンサート完全収録で公開されることになった。
Inter FM主催の試写会に当選し一足先に観てきた。場所は虎ノ門のポニーキャニオン。DVDのプロジェクターによる上映だったが大画面で観るパフォーマンスは物凄く迫力があった。
ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼンド、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンのオリジナル・メンバーによる最後のステージ・パフォーマンスだ。
「I Can't Explain」に始まり1時間強、ピートは風車プレイやジャンプやりまくり、キースも滅茶苦茶に叩きまくり、ロジャーのヴォーカルもジョンのベースも唸りまくりの驚愕のライヴである。1977年といえばキースの死の1年前、メンバーもまだ30代前半の脂ののった頃である。ジョン作の「My Wife」が異常に盛り上がったり、「Behind Blue Eyes」の前半にキースが楽屋へ引っ込んでしまったり、キースのリクエストで即興で「Fiddle About」をやったり、まだ未完成の「Who Are You?」をやったり、見所が多い。当時決して派手なイメージのなかった彼らが、ハードロックもパンクも超越した孤高の存在だったことが実感出来る映画である。こんなにカッコいいバンドが日本で無視されていたことは理解出来ない。

キルバーン
燃えるザ・フーの
ロック魂

来週からの来日公演に続いて、11月下旬には様々なアーティストがザ・フーに付いて語ったドキュメンタリー「ザ・フー:アメイジング・ジャーニー」も劇場公開される。いい時代になったものだ。



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MO'SOME TONEBENDER@赤坂ブリッツ 2008.11.6 (wed)

2008年11月07日 00時30分03秒 | ロッケンロール万歳!
モーサムの「世直し中毒ツアー」と題した秋のツアーのファイナル。
9月の終わりから全国12箇所を廻るツアーで、ニュー・アルバム「SING!」のレコ発でもある。
赤坂ブリッツへ行ったのは久しぶりだったが昔と殆ど変わっていなくて安心できるホールだ。男女半々くらいの観客で満員。
百々氏は赤いツアーTシャツ、武井氏は黒の上下、藤田氏はピンクのTシャツで10分押しで「奇跡の歌」からスタート。ところどころに「SING!」の曲を挿入したセットリスト。「SING!」の曲はやっぱりポップだ。私にとってモーサムの魅力はブルドーザーのようにヘヴィーなサウンドに甲高いヴォーカルが叫ぶところにあると思うのが、そこにポップ感が加わることで新たな個性を獲得している。途中でルー・リードの曲をやったり、百々氏が歌詞を忘れたりして面白かった。
後半の「ロッキン・ルーラ」あたりからハードな曲の連発になる。毎度御馴染み武井氏のライトセーバーも登場。それにしても武井氏の踊りは何か変である。どこが変かは表現し辛いのだが・・・。フリクションの「BIG-S」をモーサム・ヴァージョンで聴けたのは嬉しかった。
2度のアンコールを含め正味2時間モーサムの世界に浸った。

モーサムよ
ハードに飛ばせ
星空へ

モーサムのファンは行儀がとても良いのが意外だ。



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音速ライン、GOGO7188、曽我部恵一バンド@渋谷O-East 2008.11.4(tue)

2008年11月06日 00時22分11秒 | ロッケンロール万歳!
"音速ライン presents ビール☆ナイト"というイベント。
出演はいわき兄弟、GOGO7188、曽我部恵一バンド、音速ラインの4組。
観客は7割が女性。背が低いので後からでもステージがよく見渡せる。SEが美空ひばり、橋幸夫、都はるみなどの歌謡曲でビール祭りを盛り上げる。
いわき兄弟は福島県いわき市出身のアコースティック・トリオで地元いわきに因んだ歌をコミカルに披露する。リア・ディゾンが婚約&妊娠を発表したのが、ここOn-Air Eastだという話も。メンバーがリア・ディゾンのタオルを持っていてウケた。
てっきり2番手は曽我部恵一バンドだと思い込んでいたら、GOGO7188の3人が登場して虚を撞かれた。新曲「ふたしかたしか」を含む全6曲。30分強。"ビール・ナイト"といってもユウとアッコはお酒が飲めないという。「未成年だから」と無理な言い訳をしていた。彼等を観るのは1年ぶり2度目だが、女性とは思えないパワフルなステージだった。
3番手に曽我部恵一バンド。サニーデイ・サービス以来だから観るのは7年ぶりくらい?ギター2本の4人編成で音は荒削りなアメリカン・ロックを想わせるが、ヴォーカルとメロディーにサニーデイ以来の青臭さが漂っていて懐かしかった。先日バンドとして初のアルバムをリリースし、それが嬉しいのか、それとも単に酔っ払っていただけなのか、何度もメンバー紹介をしていた。サニーデイ時代の「青春狂走曲」もやってくれて感激。全8曲45分。熱いライヴだった。
トリが今日の主催者、音速ライン。最近結構気に入っている若手バンドだ。正式メンバーはヴォーカル&ギターとベースの二人なのだが、もう一人ギターとドラムスが加わる。結構ハードなUKロック風の演奏だが♪悲しくて、恋しくて、切なくて、愛しくて、涙が溢れる♪というようなロマンティックな歌詞と泣きのメロディーが素晴らしい。カリスマ性と決定打が一曲あればスピッツやミスチル、レミオロメンになる可能性があると思う(そのカリスマ性が難しいんだけどね)。8曲45分。
最後は出演者全員ステージに登場して乾杯&記念撮影。
季節外れのビール祭りはなかなか楽しかった。
音速ライン HP

ビール飲み
盛り上がろうぜ
ロッケンロール

音速ラインもニュー・アルバム「風恋花凛」を10月末にリリースしたばかり。コレがまた泣けるのだ。要注目!



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千円均一

2008年11月05日 00時48分14秒 | 妄想狂の独り言
高速道路の料金を一律1000円にしようという動きがある。コレは大英断だがみんなが喜ぶ良いことだ。
それならタバコ代も1000円にして欲しい。一時期議論が盛り上がったがどうなったんだろう。タスポとかいう中途半端な方法で良しとされてしまったのだろうか。
歩きタバコ、これは迷惑千万。本人は屋外だからいいじゃないか、という気でいるのだろうが、煙の拡散範囲は何十メートルにもなる。タバコが嫌いな他の歩行者のことなど想像もしていないのだろう。想像力の欠如。人間のクズと呼びたい。かくいう私もかつてはかなり悪質なクズ人間だったから愛煙家の気持ちは判る。しかし時代は変わった。何のために自治体が喫煙所を設けているのかよく考えてもらいたいものだ。

高速と
タバコの値段は
同じでいい

それからいい加減マリファナを解禁して欲しい。ロシア力士も一安心だろう。



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MySpaceフレンド

2008年11月04日 15時42分00秒 | インターネットの世界
暫く放っておいたらMySpaceのフレンド・リクエストが随分溜まってしまった。
私は基本的に音を聴いたりプロフィールを見たりしてから承認をするので時間がかかって仕様がない。でもそれが楽しいんだよね。今回も国際色豊かでフランス、イタリア、ロシア、中国など英語圏以外の国のアーティストからのリクエストが多かった。
中でも気に入ったのがチュニジア共和国の0.Lastnameというアーティスト。チュニジアってどこだ?調べてみたら北アフリカだった。エスニックなメロディーがチープな機材の上に浮遊する"なんちゃってエレクトロニカ"が味わい深い。こういうアーティストに出会えるからMySpaceはやめられないのだ。
O.Lastname MySpace

MySpace
世界の皆が
友達だ

音楽に国境なし。

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空中浮遊音響~ナスノミツル「離場有浮」

2008年11月03日 00時28分01秒 | 灰野敬二さんのこと
このCDはトリオではなくナスノミツル名義である。帯には"コレが21世紀からのブライアン・イーノに対する回答なのか!?"という一見的外れに見えるコピーが書かれている。
しかし内容は間違いなくナスノミツル、灰野敬二、石橋英子のトリオによる演奏であり、ベーシストのソロ・アルバムという感じではない。今まで見た限りではこのトリオでのライヴの中心は灰野さんだが、本CDでは三者対等の演奏になっている。よって灰野さんもライヴでの過激なギターではなく、アブストラクトな響きの抑えたプレイをしている。灰野ファンには物足りないかもしれない。そういう意味ではこれはナスノさんが主催したセッション・アルバムなのだ。
全編静謐な雰囲気に包まれた演奏で、爆発することはない。ブライアン・イーノまで行かなくても一種のアンビエント・ミュージックといえよう。灰野さん関係の作品では「慈み」や「やらないが できないことに なっていく」に通じる静寂に支配されたアルバムだ。石橋さんが演奏するフルートやピアノの響きを味わうのも一興か。全編インストである。
アルバム・タイトルは「リバーブ」と読む。作品の内容を見事に表している。

空間に
三者の音が
浮遊する

このCDの一般発売は11月6日だが、ナスノさんや灰野さんのライヴの物販で既に販売されている。

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ライヴへ行かず雌伏の一週間。

2008年11月02日 01時09分27秒 | ありきたりな日常
先週一週間はライヴへ行かなかった。
これは私にとっては珍しいことなのである。灰野さんがフランスへ行っていることもあるが、他にめぼしいライヴがなかったということもある。
その分CDはたくさん買った。
10月25日ヤフオクで落札したJOJO広重の2ndソロ「みんな死んでしまえばいいのに」が届く。先日ライヴで観たときよりも数段強烈なノイズギターを弾いている。
10月26日boidより月刊ヘア・スタイリスティックスのVol.7が届く。これについては近いうちに書こうと思う。
10月29日渋谷タワーレコードで「スペース・シアター/EXPO'70 鉄鋼館の記録」を購入。これは武満徹、高橋悠治、クセナキスの大阪万博のために書かれた作品を集めた貴重な記録。毎号愛読している雑誌G-Modern Vol.28も買う。工藤礼子さんのロングインタビューが読み応えがある。
10月31日吉祥寺Disk Unionで映画「GSワンダーランド」の主題歌ザ・タイツメン「海岸線のホテル」CDSを購入。特典にバッジ3個+試写会入場券が付いてきた。絶対観たいと思っていた映画だからラッキー。Disk Unionでは中古CD10%offセールをやっていて衝動に駆られて何枚も買ってしまった。ザ・シロップ「ザ・シロップの世界」、ドゥーピーズ「ドゥーピータイム」、40 Americans「Wonder」、Sonic Youth「Made In USA」。家へ帰って聴いてみたらザ・シロップは既に持っているCDだった。衝動買いの時によくやる初歩的なミス。失敗失敗(汗)。

生演奏
聴かない代わりに
CDを

三連休明けはライヴを始めイベント目白押しだ。

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エマージング・ディレクターズ・アートフェア 「ウルトラ001」@青山SPIRAL GARDEN

2008年11月01日 00時18分42秒 | アート!アート!アート!
10/23~11/3青山スパイラル・ビルの1Fホールでにて各地のギャラリーのディレクター25人によるセレクションのアートフェアが開催されている。ユニークなのはディレクターの年齢を40歳以下に限定したことだ。若手ディレクターが選んだ将来有望な若手作家の作品が展示されているわけだ。
時間がなくてゆっくり観られなかったのだが、美大の芸術祭を思わせる新鮮な息吹を感じさせる空間だった。ペインティングや写真、オブジェなどがギャラリー毎に展示されている。何となく感じたのは時代の閉塞感を打ち破ろうとする意志の力の発露だった。
この3連休、時間があったらぜひ観に行くことをお勧めする。
SPIRAL HP


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