おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

福島の子に「甲状腺がん」の疑いだそうな

2012年02月26日 | Weblog

午前8時の気温は、マイナス3度、横殴りの雪でござる。きょうはこれから札幌へ買い物に行こうかと思っております。

だけど、どうだろこの天気。峠越えはしんどいかも…

さて、きのう発売の週刊文春によると、「郡山4歳児と7歳児に『甲状腺がん』の疑い!」だそうな。

「ただちに健康被害が出ました」てことらしい。「ただちに健康被害はない」と7回言ったという枝野は、どう責任を取ってくれるのか。

東電問題に関しては、銀行に債権放棄させるといったのも枝野。あっちの責任、こっちの責任、どう取るのか、たいそう楽しみでござります。

同誌によると、札幌に避難している139人の子供のうち、2人の子どもの甲状腺に、しこりがあることが分かったそうな。

「児童にはほとんどないことですが、がん細胞に近い。二次検査が必要です」と地元内科医はつぶやいたそうな。

小児甲状腺がんは、チェルノブイリ原発事故で唯一公的に認められた被ばくによる健康被害だという。

ただし、旧ソ連においても発症が確認され出したのは事故の4年後のこと。

そういう意味では、にわかには信じがたい。

とはいえ、医学的にはありえない、しこりと嚢胞が発見されたのだそうな。

驚くのは、これが判明したのは、札幌でボランティアの医師が検査したため。最もその危険がある福島県では、甲状腺エコー検診を受けても、エコー写真を見せてもらうことすらできないという。

一体全体この国はどうなっておるのか? 情報統制でもしておるのかね? 北朝鮮並みの情報管理がおこなわれておるの?

過日も、フクシマの原発事故についてアメリカ政府は、情報公開法に基づいて、事故発生時に政府内でのやり取りを録音したものを公開しておる。

一方、我がニッポン国では、議事録さえないという。どこが民主主義国家か、どこが「民主」党か。呆れてものが言えませぬ。

また、今回の札幌での甲状腺エコー検査、福島で行なわれておるものと同じ方法で実施されたという。

検査した内科医は、甲状腺の専門医を通じて福島県の「県民健康管理検討委員会」の座長である福島県立医大副学長の山下俊一氏と連絡を取ってエコー検査の手法を確認したそうな。

で、この副学長は「独自の検査は遠慮してください」とのたまったそうな。実際、福島県内ではセカンドオピニオンを仰ぐことすら困難だそうな。

いまやセカンドオピニオンは、どんな病気であろうと、患者の権利として認められておると思っておったけど、福島県では違うらしい。

なんだか怖くはないかね。実際、札幌の内科医は「今まで我々が蓄積した広島や長崎やチェルノブイリの知識からは想像がつかないことが起こっている可能性がある」と話しているそうだ。

ところが、この当該内科医が記者会見を開いて、文春を批判しておる。

おぢのところは光が通っていないゆえ、動画はまことに不自由で、会見内容がよくわかりませんです。

分かる範囲でいえば、どうやら文春というか、取材した「おしどりマコ」という自由報道協会理事の取材方法に問題があったらしい。週刊文春に掲載するということも、この内科医に言ってないという、ありゃりゃな取材方法。

「がんの疑い」という書き方にも問題があるってことらしい。

ただし、子どもたちの甲状腺に異常が出ているのは間違いない。なんだかよくわかりまんせんです。

いずれにせよ、早急な検査、データの集積が必要なのは間違いないけど、政府レベルで検査する気配は丸きりないということだけは現状、事実でござる。

 

いま首都圏では、花粉が飛散しはじめておるそうな。

数週間前、フジテレビが「今年はセシウム花粉が飛散する」と警告しておった。

どういうわけか、その後はTVも新聞も、これについては沈黙したまま。今回の週刊文春のスクープの是非はともかく、TVや新聞はこれを伝えるのか、伝えないのか、セシウム花粉の報道も含めて、たいそう気になるところでござる。

こんなことでいいのか、ニッポンのメディア…