おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「危機は本質をあぶり出す」

2021年01月14日 | Weblog

午前5時40分です。

気温はマイナス3度と暖かですが、天気は荒れ模様だ。

写真はついさきほど除雪した我が家のデッキ。

10センチに満たない積雪でしたが、気温が高いので重くてしんどかった。

予報によると、きょうは雪時々曇りのお天気で、ふぶくところや雷を伴うところもあるという。

最高気温もマイナス2度に止まる。

交通障害の危険もあるようですが、今日は出かけなければなりませぬ。

コロナに加えて厳しい冬、一筋縄ではいかない今日この頃でござる。

さて、

文春オンラインに、ストンと落ちる記事が載ってましたのでご紹介だ。

まずは安倍前総理の辞任だ。

「健康上の理由」とされてますけど、慶應義塾大学教授で政治学者の片山杜秀さんはこういう。

「安倍政権末期の一連の経緯を見ていると、結局のところ、コロナ危機を前にして、それまでのやり方が手詰まりになった。いわば“政権を放り出した”と思えてならないのです」というのだ。

手詰まりになった「それまでのやり方」とはこうだ。

「それほどの危機でないような時に、Jアラート(ミサイル発射などに対する全国瞬時警報システム)を鳴らして“危機”を煽ってみたり、東京五輪や大阪万博を誘致して、未来に何か良いことがあるかのように見せる。それは一種の幻影にすぎません。しかし、そう疑われても、また次の幻影を見せればいい。安倍政権は、こういう演出を一生懸命にやって延命してきました」

「ところが、コロナ危機で、安倍政権は“本物の非常時”に直面することになります。こうして“見せかけの危機”を演出して長期政権を維持してきた安倍政権は、コロナという“本物の危機”に直面することで迷走し始めました」

「『官邸主導』は何よりも危機に対処するためだったはずなのに、コロナという本物の危機に、あまりに無力だったからです」

おぢはその通り!! と思ったね。

加えてアベノミクスもほぼ成果なし。

唯一成功したのは、海外からの旅行客が爆発的に増えたことぐらい。

デフレと円安により、世界の先進国に比べ「安い国」になり下がったのがその理由だ。

これまで工業国として貿易で栄えてきたニッポン国は、「観光立国」へ舵を切った。

このコロナ禍ではその観光が成り立たなくなってしまった。

安倍さんは、次の一手をどうしていいかわからずに「政権を投げ出した」のが実情だというのだ。

「危機は本質をあぶり出す」のだと、しみじみした。