ノー天気に朝のルーティン書いてる場合ではなかった。
すっかり忘れてましたけど、きょうは旧日本海軍が米国ハワイの真珠湾を奇襲攻撃した日だ。
…ってことで追加の一言。
80年前のきょう、宣戦布告が米政府に届かぬまま戦争に突入した。
同時にアメリカの憎しみをかった日でもある。
一説には米政府はこの奇襲攻撃を事前に知っていたともされるけど、真偽のほどは定かではありません。
いずれにせよ、訓練に訓練を重ね、準備に準備を重ねた作戦でしたから、成功するのは当たり前だった。
しかし「データで見る太平洋戦争」(毎日新聞社刊)によると、戦前のニッポンの主な貿易相手国は米国、イギリス、オランダでもあった。
ようは敵と定めた「連合国」が貿易相手だったのだ。
外貨獲得は、おもな輸出品である生糸(96%1930年)で支えられておりました。
なので女性の靴下に困ったアメリカは、戦時中にナイロンを開発した。
ナイロンは日本の「農林」を逆に読んでつけたとされる名称だ。
話は戻って、
生糸の利益でニッポンは綿花を輸入して木綿の織物を輸出した。
この利益を機械類、鉄鋼などの原料の輸入に使った。
戦争には兵器がいるけど、その材料はほぼ輸入だった。
そもそも戦争は消耗戦ですから、これでは戦争が成り立たない。
おもな貿易相手国に戦争仕掛けるってことも、「客観的におかしいだろ」って話なのだ。
そんなことで戦争物資の不足は戦争前からわかっていたわけ。
無謀な戦争とはよく言ったものです。
なので「政治の未熟が招いた」とされるのが真珠湾攻撃だった。
そしていま、ニッポン国は中国を敵視している。
おぢも好きな国かと聞かれれば、「中国はNoだ」と答える。
アメリカも北京五輪に「外交ボイコット」を言ってます。
だけど、アメリカとは違う事情がニッポンにはある。
ニッポンは部品を中国に輸出しておるし、中国は完成品をニッポンに輸出する相互貿易の関係だ。
もっと早くから、親日国のベトナムなんかにシフトしておればよかったものの、中国との関係はいまもあまりにも密接なのだ。
ニッポン経済がこれ以上ややこしいことにならんよう、威勢のいい「政治の未熟」だけは勘弁してほしいと思う、真珠湾攻撃の朝でした。
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