伊豆大島、ホテル椿園の一万坪の広い敷地の一角に、築78年になる古い建物があります。
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かつてはホテルの大宴会場としても機能していたといわれる椿亭。
老朽化して倉庫となっていた建物を、関東関西6大学の建築科の学生さんたちが再生したのが昨年の夏のことでした。(その時の様子は、以下のページをご覧ください)
http://www.oshima-navi.com/natsuzemi/
学生さん達の取り組みによって、生まれ変わった素敵な建物の中で、先週の土曜日に島の食材を使った交流イベントが行われました。
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題して「みんなの夕べ」http://www.oshima-navi.com/prism/prism_no8.html
私はこのイベントの中で30分間、ジオパークの話をする機会をいただきました。
集まったのは、椿亭の再生に関わった学生さん達と、島在住の30~40代の方々(たぶん・笑)
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椿の柱が梁を支える、まさに「椿亭」
なんだか良い雰囲気です。
今回の話しはこんな流れで進めました。
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自己紹介、私が「三原山はスゴイ!」と思う風景の数々、そして森にも海にも人の暮らしも全てがジオであること…
「どこにでもジオがある」ということで、クイズも出してみました。
先日、中学生の修学旅行用に作ったクイズです。
正解と思われるものに手を上げてもらいました。
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1と答えた人は少数でしたが2と3は、半々ぐらいでした。
どれも起きそうな出来事で、悩みますよね~。
そして、この日の料理の食材にもジオがあること、大島の椿もジオと関わりがあることをお話ししました。
さらに…
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学生さん達は、椿亭の梁を磨き、棚を作り、写真を飾って「記憶と記録」を残し、みんなが思い出を共有しながら交流できる場所にしようと頑張ったそうです。噴火の中で生き続けてきた椿の木を利用した建物を、再生しようと頑張った学生さんたちの活動も、まさに「ジオパーク」なのですよね。
目の前の馴染みの風景がどうやってできたのかを考えてみると、大島ならではのオンリーワンの物語が見えてきます。
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そして実はそれは大島だけでなく、日本各地のジオパークで「オンリーワンの物語」を楽しむことができます。
100~150年周期の大地震で、海のから新しい大地が現れる室戸では…
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ガイドさんがわかりやすく、その仕組みを伝えて「地球」を感じさせてくれました。
大島より200~400倍以上古い火山が、南の海から動いて来た伊豆半島。
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地形を模したお菓子を通してジオの楽しさを伝えようとしているガイドさん達に会うことができました。
大島と同じ活火山のジオパークで、過去にキビシい火山災害を経験している島原半島では…
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「火山と共にどう生きようとしているか」をガイドさん達が語ってくれました。
今回は時間がなくてこれ以上紹介できませんでしたが、どのジオパークにもそれぞれの個性と物語があって、それを伝えようとする地元のガイドさん達がいることを、知ってもらいたいなぁと思いました。
私の話しのあと、食事が始まりました。
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アシタバ、くさや、赤イカ、貝等、島の食材をふんだんに使った、本格イタリアンがものすご~く美味しくて、感動しました!
例えばこれは、バジルの代わりにアシタバを使ったジャガイモ料理。
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食べるのに夢中で、ほとんど食べ終わってから「あ、写真!」と気がつきました。(残り物写真でスミマセン~)
そしてシェフから料理の説明。
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「アシタバもジオ、くさやもジオ、ということで地元の食材を使ってみました。」
ありがとうございます!(思いを代弁してもらったような気がして、嬉しかったです)
そしてある程度料理を食べ終わったところで、学生さんたちの椿亭再生についての説明が始まりました。
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みなさん熱心に聞きいっています。
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学生さん達の代表 阿部氏は「大島の歴史や自然、人情に触れて、建築を考えることは私たち建築学生にとっても非常に価値のある体験となりました。」とご自身の文章に綴っています。
そこに住む人の歴史や思い、自然に触れて建てられた建物…きっとそれは素敵な建物に違いありません。そしてその建物は、まさに「ジオな建物」なのだと思います。
ジオパークは、自然や人の暮らし、歴史や文化の中にあるジオとの関わりを楽しむもの。
学生さん達が目指したものと、同じですよね。
ところで手作りの棚には、こんな素敵なキャンドルが飾られていました。
椿のキャンドル!
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ロウソクをヤクルトのケースのような容器にいれ、赤いパラフィンと白い紙を巻き付けて作られていました。「お金がないから、みんなで考えて工夫したんです。」と学生さんが笑顔で語っていました。
とても素敵な時間と空間でした。
この場を準備されたみなさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。
(カナ)
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かつてはホテルの大宴会場としても機能していたといわれる椿亭。
老朽化して倉庫となっていた建物を、関東関西6大学の建築科の学生さんたちが再生したのが昨年の夏のことでした。(その時の様子は、以下のページをご覧ください)
http://www.oshima-navi.com/natsuzemi/
学生さん達の取り組みによって、生まれ変わった素敵な建物の中で、先週の土曜日に島の食材を使った交流イベントが行われました。
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題して「みんなの夕べ」http://www.oshima-navi.com/prism/prism_no8.html
私はこのイベントの中で30分間、ジオパークの話をする機会をいただきました。
集まったのは、椿亭の再生に関わった学生さん達と、島在住の30~40代の方々(たぶん・笑)
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椿の柱が梁を支える、まさに「椿亭」
なんだか良い雰囲気です。
今回の話しはこんな流れで進めました。
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自己紹介、私が「三原山はスゴイ!」と思う風景の数々、そして森にも海にも人の暮らしも全てがジオであること…
「どこにでもジオがある」ということで、クイズも出してみました。
先日、中学生の修学旅行用に作ったクイズです。
正解と思われるものに手を上げてもらいました。
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1と答えた人は少数でしたが2と3は、半々ぐらいでした。
どれも起きそうな出来事で、悩みますよね~。
そして、この日の料理の食材にもジオがあること、大島の椿もジオと関わりがあることをお話ししました。
さらに…
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学生さん達は、椿亭の梁を磨き、棚を作り、写真を飾って「記憶と記録」を残し、みんなが思い出を共有しながら交流できる場所にしようと頑張ったそうです。噴火の中で生き続けてきた椿の木を利用した建物を、再生しようと頑張った学生さんたちの活動も、まさに「ジオパーク」なのですよね。
目の前の馴染みの風景がどうやってできたのかを考えてみると、大島ならではのオンリーワンの物語が見えてきます。
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そして実はそれは大島だけでなく、日本各地のジオパークで「オンリーワンの物語」を楽しむことができます。
100~150年周期の大地震で、海のから新しい大地が現れる室戸では…
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ガイドさんがわかりやすく、その仕組みを伝えて「地球」を感じさせてくれました。
大島より200~400倍以上古い火山が、南の海から動いて来た伊豆半島。
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地形を模したお菓子を通してジオの楽しさを伝えようとしているガイドさん達に会うことができました。
大島と同じ活火山のジオパークで、過去にキビシい火山災害を経験している島原半島では…
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「火山と共にどう生きようとしているか」をガイドさん達が語ってくれました。
今回は時間がなくてこれ以上紹介できませんでしたが、どのジオパークにもそれぞれの個性と物語があって、それを伝えようとする地元のガイドさん達がいることを、知ってもらいたいなぁと思いました。
私の話しのあと、食事が始まりました。
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アシタバ、くさや、赤イカ、貝等、島の食材をふんだんに使った、本格イタリアンがものすご~く美味しくて、感動しました!
例えばこれは、バジルの代わりにアシタバを使ったジャガイモ料理。
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食べるのに夢中で、ほとんど食べ終わってから「あ、写真!」と気がつきました。(残り物写真でスミマセン~)
そしてシェフから料理の説明。
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「アシタバもジオ、くさやもジオ、ということで地元の食材を使ってみました。」
ありがとうございます!(思いを代弁してもらったような気がして、嬉しかったです)
そしてある程度料理を食べ終わったところで、学生さんたちの椿亭再生についての説明が始まりました。
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みなさん熱心に聞きいっています。
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学生さん達の代表 阿部氏は「大島の歴史や自然、人情に触れて、建築を考えることは私たち建築学生にとっても非常に価値のある体験となりました。」とご自身の文章に綴っています。
そこに住む人の歴史や思い、自然に触れて建てられた建物…きっとそれは素敵な建物に違いありません。そしてその建物は、まさに「ジオな建物」なのだと思います。
ジオパークは、自然や人の暮らし、歴史や文化の中にあるジオとの関わりを楽しむもの。
学生さん達が目指したものと、同じですよね。
ところで手作りの棚には、こんな素敵なキャンドルが飾られていました。
椿のキャンドル!
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ロウソクをヤクルトのケースのような容器にいれ、赤いパラフィンと白い紙を巻き付けて作られていました。「お金がないから、みんなで考えて工夫したんです。」と学生さんが笑顔で語っていました。
とても素敵な時間と空間でした。
この場を準備されたみなさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。
(カナ)