グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

地球ってスゴイ~!

2014年08月17日 | ツアー
今日は久しぶりに、山の上にも青空が広がっていました。
しかし、昨日は…濃霧&強風!(毎日このパターンですが…笑)

で、ツアーでは最初に「山頂ジオパーク展」を訪ねました。
まずは「晴れている時の三原山(の写真)」の前で、記念撮影。

数字を手で隠したのだけれど、山の稜線の数字まで手が届かなかったです(笑)。

昨日のガイドは以前保育園の園長先生をされていたOさん。
1986年噴火当時の体験を話してくれました。

こうやって地元の人の噴火体験を聞ける場所があるということは、とても素敵なことだと思います。

山頂ジオパーク展の後は、濃霧ツアーに出発!

霧でいつもよりやや白っぽい縄模様の溶岩ですが「コールタールみたいですね。」とお客様。

コールタール…今まで考えたことなかったけれど、確かにかなり似ているかも…。

さらに足もとの地面のを見て「なんで粒の大きさが色々あるんですか?」とウレシイ質問。

地下でマグマがブクブク泡立っている時の情景を、熱く語っちゃいました。(実際には見たことないけど・笑)

27年前に三原山の山肌を流れ下ったゴツゴツ溶岩の上では…

ハチジョウイタドリが花を咲かせ始めました。

高倍率ルーペで順番に数ミリの花を観察しました。

どんな世界が、見えると思いますか?

ルーペ越しの世界は、こんなでした。

水滴キラキラ!
霧だからこそ、楽しめる世界です。

ビッグサイズのカタツムリも発見!


そして、たどり着いた火口展望所は、よろけるような強い風!
(でも大島にあっては割と普通かも…)

皆さん楽しそうです!…?

そして、またまた道のない表砂漠に下りました。


この非日常感がたまりません!

結局昨日は、ずっと白と黒の世界を歩きました。

さて、霧でも火山と生き物の物語は楽しめるし、霧ならではのアトラクション的楽しさはかなり好きなのですが、残念なのはお客様に「溶岩の流れ」を体感してもらえないこと。

で、山から下りて「元町溶岩流」に立ち寄りました。

27年前に沢を流れ下った溶岩の上で…

「流れに乗るポーズ」や

カラカラという溶岩の音を楽しんだ後…

「雲ができる場所」を皆で探しました。

山にかかる雲がこの辺りの上空でできることを、以前のツアーでお客様に、見つけてもらっていたからです。

「あ、きっとあの辺りだ!」
青い空から白い雲がうっすら浮き出て、三日月形になりました。


それはどんどんハッキリしてきて上空を山の方に流れ…


ますます太くなって頭上の太陽と重なりました!

さっきまで、こうやってできた雲の中を歩いてたのだと思うと、濃霧の世界がとてもスバラシイものに思えてきました。

非日常のアトラクション的な楽しさだけではなく、霧も風も、まさに地球の営みそのもののように感じられました。

帰り際、お客様の「残念~五輪がくずれちゃった。」という声で、空を見上げました。
そこには、こんな雲が浮かんでいました。

これ五輪…だったんだ…。

地球ってスゴイ~!

(カナ)
コメント
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