グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

5歳、スゴイ!

2014年08月28日 | ツアー
昨日、外国人誘致のための試み“通訳スタッフつきジオツアー”のガイドに行ってきました。

タイ、インドネシア、フィリピンで数年ずつ暮らした体験をもつオランダ人のご家族。
子ども達は5歳と6歳でした。

歩きはじめの天気は雨。
雨具を持参されていなかったので、レンタル用の雨具をお貸ししてツアーはスタートしました。

宿泊が外輪山の縁に建つ“大島温泉ホテル”だったので最後に山を歩く計画をたて、まずは「赤禿」で穴だらけの赤い石を観察。

細かい雨が風で吹き付けて来るので、早々に退散しました。

続いて「元町溶岩流」で「流れた溶岩」を体感。

この時も雨は続いていましたが、子ども達は元気にあちこち探険していました。

「砂の浜」に着いた時には、雨があがっていました。
落ちていた木を斧のようにつかって、流れてついた大きな流木をカンカン叩く子ども達。

(薪割りのつもり?)

さらに流木をつついてみたり、埋めてみたり…

いつまでも飽きずに遊びつつける子ども達を見て、お父さんは「ビーチは、いつでも楽しいね!」と語っていました。(同感です)

お昼は天丼と地魚握りの店へ。
「どの魚が一番高いの?」などなど会話が弾みます。

とても満足だったようで「連れてきてくれてありがとう。」とお礼を言われました。

そして昼食の後は、いよいよ山へ!
濃霧の山でしたが、子ども達の元気はますますパワーアップ!

カタツムリを真剣に観察し…


お父さんが撮影している写真をのぞき込み…


「1、2、3!」で、霧のトンネルを走りぬけました。


もう、メチャクチャ楽しそうでした!


お母さんがみつけ、教えてくれたキラキラ。

もちろん、皆で写真を撮りました。

さて、とっても驚いたのは樹海での5歳の男の子の行動でした。

なにも教えていないのに、道のない森の中をスイスイ…「ちょっと待って~!」と何度叫んだことでしょう(笑)。軽やかな身のこなしが、まるで森の妖精のようでした。

時々立ち止まって進む方向を考えるものの、ほぼ正しいコースを選んで歩いて行きます。
頭上のクモの巣も、下をくぐったり、木の枝で払ったりと冷静に対応。


蔓の行方も観察。


そして…ある場所で地面を見ながら、突然「mud(泥)…」とつぶやいたのです!

実は昨年の台風26号で樹海の中も何カ所も崖が崩れ、その場所の近くになると地面が泥っぽくなります。5歳の男の子は、その地面の変化に気づいたのです。

「5歳、スゴイ!」と何度も思ったツアーでした。

(カナ)


コメント
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