グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

初秋の花

2015年09月17日 | 植物
一昨日午後は、ジオパーク研究会の勉強会「海のジオ」でスノーケリングに行く予定でしたが、波があって中止。急遽希望者で三原山に行くことになったと聞き、コースの半分だけ参加しました。

合計9名で“表砂漠ルート”へ…。


「ハチジョウイタドリがキレイだ」と、皆で足を止めて観察。


ハチジョウイタドリは、花からタネに変身中でした。

まだ雌しべが残っているものから、しっかりタネの形になっているものまで様々でした。

水が干上がった“幻の湖(仲間内の通称)”では…

桜島から買ってきた“火山灰粘土”と地面に積もった灰の手触りを比較実験~。
(火山灰粘土についてはこちらhttp://haipj.blog.fc2.com/blog-entry-46.html

左が桜島の火山灰粘土、右が私たちの足元に積もっている細かい火山灰です。

まるで“きなこ餅”のような手触りの、不思議な“火山灰粘土”
嶋田が持ち帰って作品を作り、ブログにアップしてくれることになりました(乞うご期待!)

さて、私たちが粘土に夢中になっていたら、周囲を散策していたF氏が「シュスランがある!」と教えてくれました。

…え?…ここに?

シュスランは普通、風が当たらない木漏れ日の入るような森で生きる植物です。それが三原山周辺の荒涼とした溶岩地帯に適応し、花を咲かせているのを見つけて感動したのは6年前。

今年も風の当たらない溶岩の穴の中で、花を咲かせているのを確認していましたが…



でもこの、イタドリとススキがほとんどのような環境で、見た記憶はありません。

みんな大興奮で、交代で写真を撮りました。

よく見たら、シュスランの横にキノコが生えていました。


きっとここの環境は、森と似ていて住みやすいんですね。

「まだあるのでは?」と思って探しましたが、この場所でしか見つかりませんでした。
周囲のイタドリの小山と、何が違うのでしょうか?

貴重なシュスランを発見してくれたF氏に感謝。

素晴らしい~!(拍手)

そして、三原山周辺で見られる、イタドリ、シュスランに続く秋の始まりの花といえば…

アシタバです!
色は目立たないけれど、打ち上げ花火のような形が可愛くて大好きな花なのですが…

その花の下でムシャムシャ食事中のイモムシがいました。

ウヒャ~、キアゲハの幼虫!
なんてカワイイ模様なんでしょう~!

あれ?
足やお腹に、黄色い粉のようなものがついていますが、なんでしょうコレ?

花粉?
それともアシタバの茎から出る汁?

店のガイド仲間のMLで意見を聞いたら“汁”に軍配が上がりました。
皆さんはどう思われますか?

葉っぱや花を食べるイモムシが、実はチョッピリ花粉を運ぶ手伝いもしてる…なんて物語も、面白いなぁと思ったのですが…(笑)

(カナ)





コメント (2)
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