グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

秋の裏砂漠とシュスランの挑戦

2020年10月04日 | ツアー
今日は以前の職場の同僚Hさんが、裏砂漠半日ツアーに参加してくれました。(20数年ぶりの再会です)

歩き始めてすぐの所にあるオオモミジの実が、茶色くなっていました。

乾燥して、飛ぶ準備が整ったようです😊
(太陽に透けてきれいでした〜)

真っ赤なツチアケビの実も観察しました。

最初に気づいたのは1ヶ月以上前ですが、まだ鮮やかな赤色のままです。
いったい、いつまで真っ赤なのでしょうか?

ツヤツヤのハムシで足を止め…


イガアザミの蜜を吸うイチモンジセセリが可愛くて、正面顔を撮り…


ススキの花に、甘い蜜の匂いがするものと、そうでないものがあるのを嗅ぎ分けながら…

ゆっくりのんびり歩きました。

たまに見かける赤いススキが華やかでした!


そして裏砂漠は、アシタバが花盛りでした。

Tさんの左側の黄緑の小山は、全部アシタバの花です!

ノコンギクと、アシタバと、ススキのトリオも、ゴージャスでした😊


蕾が伸びてくる状態のアシタバが、『覆面をした忍者』みたいに見えて、面白くて撮影。

(笑)

イタドリは、花が終わり実になったものや…


種子を飛ばし終わり、冬の姿に変身したものなど様々でした。


カジイチゴの株が、かなり大きくなっていて驚きました。

昨年の台風15号のあと、何もなくなったところに、春〜秋の約半年でここまで育つとは…。
たくましいです!

折り返し地点の裏砂漠は、灰色の雲に覆われていましたが、ほんの一瞬、雨粒が体に当たっただけで、雨には降られませんでした。


森の中では、ヤブコウジの実が、赤く色づいているのをHさんが発見。


倒れかかった木から、再生する元気な緑の葉っぱを2人で褒め称え…


久しぶりに、青緑色の小さなキノコ(ロクショウグサレキン)を観察しました。


そして、本日の大発見!

Hさんが、ツル植物のように崖を這って花を咲かせているシュスランを見つけてくれたのです!!

かつて大島の森にたくさんあったシュスランの仲間たちは、キョンに食べられて数が激減し、キョンの背が届かない崖の隙間などで生き残っています。

でも茎がツル状になっているのは、初めて見た気がします。

上に向かってUターンして花を咲かせているのは、「少しでも種子を風に乗せて遠くに運ぼう」というシュスランの挑戦でしょうか??

生命は不思議だなぁ〜と、今日も思いました😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする