グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨の中の私的大発見!

2020年10月20日 | ツアー
雨の多い今年の秋。
4日前もシッカリ降っていました。

道にできた大きな水たまりに、絶え間なく雨粒が跳ね返るぐらいの降りっぷり!

この日は「雨でも歩きたい」とツアーに参加してくれた男性陣と裏砂漠へ。

長靴をお貸ししたので、せっかくなので「水たまりジャブジャブ歩き」で遊んでみました😊

生き物好きのお客様が、いろいろ見つけてくれました。

たとえば、雨で生き生きしているコケの中に生えてきた小さなキノコ。

黄色のまん丸がカワイかったですよ〜。

歩くうちに足元の石の様子が変化するのを観察して過去の出来事を想像しつつ…


思った以上に視界が良く、奥行きを楽しめる溶岩地帯を歩いて…


裏砂漠に到達!

黒と白とグレーの世界を楽しんでいたら、お客様から「寝転んでみたい」という言葉が!

そして、雨に打たれながらの「裏砂漠・寝心地体験」

上から降ってくる雨など、ものともせず…

この笑顔!!

って、マスクで見えないけれど(笑)楽しそうでした〜😊

帰り道では、お客様が「モミジが大きい!」と何度も言われていたので、モミジと一緒に記念写真!

じつは大島にあるモミジは「オオモミジ」という葉っぱの大きいモミジなのです。

森の中も発見がイッパイでした!

雨に日だけ現れる不思議な泡(樹液?)を見つけ…


「地上に出たばかりです!」という風情のキノコを見つけ…


「雨の森」を楽しみました。


そしてこの日の、私的大発見は、なんといってもこれ!

木の幹を伝う水です!

結構な勢いで幹を流れる水を手でストップすると、どんどん手の上に水がたまります。
これぞ「水はけが良い若い火山島で水を確保するために、昔の人が使っていた仕組みの原理」という話をした時のこと。

お客様から「水がいっぱい流れる木と、そうではない木があるのは何故ですか?」と質問があったのです。

う〜ん…そう言われてみると確かに、木の幹の水の流れ具合はそれぞれです。

「この違いは何なのだろう?」みんなで上を見上げながら考えていた時、お客様が「木の高さの差ではないですか?」と気づかれました。

確かに!
他の仲間よりも背の高い木が、集中して水を受け止めているようでした!

そうか〜!樹高が高くなれば、生きていくために必要な太陽の光だけではなく、雨も自分の葉っぱで受け止めて、水を根元にいっぱい集められるのですね!

だから樹海の木々たちは、上へ上へと競い合いながら伸びていくのですね!


溶岩の森に生きる木々たちの気持ちが少しわかったような気がして、ささやかですが、とても嬉しい発見でした😊

お客様の「なぜ?」の質問の答えを一緒に探すことで見えてくる、生きものたちの暮らしぶり。
これも「雨でも歩きたい!」とリクエストしてくれたお客様のおかげです😊

感謝❤️

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする