グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

あれから7年

2020年10月16日 | 今日の大島
2013年の台風による土砂災害から、今日で7年が経ちました。
島では朝9時に黙祷の放送が流れ、午後からは追悼式が行われました。

私は午後から用事があったので、昼前に山と海を眺められる海岸(弘法浜)に行ってきました。


災害後、ずっと置かれている土嚢を横目で見つつ、海へ出ると…


7年前に大きく崩れた山の斜面は…


一部、木の生えていないところがあるものの、ほぼ緑にはなりました(冬に葉が落ちたら茶色くなるでしょうが)


7年前、流木に覆われていた海岸も、今日は静かな風景でした。


夏にはメインの海水浴場になる弘法浜ですが、潮が引くと溶岩が現れます。


600年以上前に、山の中腹の割れ目噴火口から流れて、元町地区を広く覆った溶岩。

こういう景色を見ると、私たちは火山が作った地面の上で生きているのだなぁと実感します。

7年前の土砂災害直後、ジオパーク関係の調査が行われた時、人の厚さぐらいの火山灰や土の層の下に黒くて硬い溶岩があったのが、強烈な印象で記憶に残っています。

これも弘法浜と同じ時代に、海まで流れた溶岩のはず。

液体として流れる溶岩流は、冷えると硬い岩になり、それ以上深く沢が削られにくくなります。土砂崩れの誘因にもなる一方で、人が暮らす土地の土台も作っています。


これからも、この地球で起こる噴火や地震、津波、台風などの自然現象の中で暮らしていく私たち。

学んだ経験を活かして、悲しい出来事を少しでも減らしたいなぁ…


そんなことを考えながら、美しい今日の海岸を歩きました。

(かな)
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