グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ブラタモリ「伊豆大島の火山」放送されました!

2020年10月10日 | 火山・ジオパーク
新型コロナや天候の影響で、ロケが5ヶ月も延期になったブラタモリ「伊豆大島の火山〜伊豆大島は世界に誇る火山愛ランド!?〜」
本日、無事に放送されました!

火砕流や噴石などで人的被害が出て、報道されることが多い日本の火山。
番組をご覧になった方の中には、噴火体験を語る伊豆大島の島民の方の話に、驚かれた方もいると思います。

もちろん伊豆大島火山は「安全な噴火」だけを、してきたわけではありません。

地層大切断面にその証拠が刻まれていたように、約1700年前には島の広範囲を、火山灰や石などが高速で流れ下る「火砕流」が覆い、多くの生きものが被害にあっただろうと言われています。

1957年には火口からの爆発で、死者1名、重軽傷者53名の被害がありました。
また、1986年には番組にもあったように、予期しなかった噴火で全島民が1ヶ月も島外に避難しました。

それでも、私の周囲で噴火体験をした方々に話を聞くと「噴火が怖い」というよりも、「赤い溶岩を吹き上げる火山に魅了された」という方が圧倒的に多いのです。

「まだ車もなかった4歳のころ、父に手を引かれて暗闇をほぼ藪漕ぎ状態で山に登り、毎日のように灰皿を作りに行った(1951年噴火)」という体験をされた方もいます。

なぜ、なのでしょう?
なぜ溶岩で遊んだり、毎日のように噴火を見に行ったりという、どちらかという平和な思い出を、語る方が多い島なのでしょう?

もちろん、ここ200年ほどは、たまたま大きな被害の出る噴火が起こっていないことや、私の知り合いの皆さんが好奇心に溢れるポジティブな方だから、ということもあるとは思います。

でも…、それには、たぶん、もっと別の『理由』があります。
そしてその『理由』は、来週の放送を見ていただければ、わかると思います。

ご興味のある方は、ぜひ来週もご覧いただき、1つとして同じものがない火山の中の「伊豆大島火山」の個性を、お楽しみいただければ幸いです。

ところで…、今日の放送日、伊豆大島には台風で避難指示が出て、三宅島、御蔵島には大雨特別警報が発令中です。
何度か伺ったことがある身近な島なので、とても心配しています。

大きな被害が出ないことを、心から祈っています。

(かな)
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