グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

教育旅行モニターツアーBコース2日目

2023年02月21日 | ツアー
教育旅行モニターツアーBコース2日目となった19日は、高速船が全て欠航になるという悪天候でした。(大型船のみ就航)
船の時間が1時間早まったことと、島の西側は強風と雨が予想されたため、「歩けるところだけ歩いて、無理そうな場所は室内プレゼンで紹介」という予定に変更しました。

バスの中で、伊豆大島の椿のことや暮らしのことなどを、お話ししながら移動し、最初の訪問先「カキハラ」へ。

ここでは地面を割って地上に上がってきたマグマの跡(岩脈や火道)、水とマグマが出会う爆発的な出来事でできた景色、海岸植物などを紹介することにしていました。

ちょうど方角的に風が当たらない場所だったし、雨もまだ降っていなかったこともあり、予定通りに観察するつもりで歩いていくと…

なんと筆島の周りで、海鳥たちが魚を狙う「鳥山」ができていて、鳥たちが何度も海に向かって飛び込むシーンや、サメかマグロが跳ねるシーンが目の前に展開してました!!
ダイビングショップを営むジオガイドのOさんが海から上がってきて、「イワシ10000匹!」なんてニコニコ笑顔で語っているし、全員で海の上の鳥たちの動きから目が離せなくなりました!(最近では、ザトウクジラの目撃情報もチラホラ聞かれます)

「あの〜、海岸植物を見たい方は声かけてくださいね。紹介しますから」と言っては見たものの、ほぼ9割以上の方は海を観察!(笑)

ですよね〜🤣
いや〜もうホント、悪天候を帳消しにするような、素敵な光景でした❣️

次は波浮港を展望台から。

木の影に入ると予想より風を防げて、普通に滞在できました。
でも、いつも静かな港の中の水面は、かなり波立っていました〜。

(上の写真は2枚とも菊地真一さん撮影です)

地層大切断面についたころには小雨が降り出し、風も吹き付けてきたけれど、端から端まで歩いて見学しました。

さすが、熱心な先生方❣️☺️

この他、予定していた場所は、可能な限り車窓から眺めてもらい…

(バスがゆっくり走ってくれたので、皆さん写真撮影されていました)

早めに意見交換会の会場に入って、パワーポイントで「何を見ていただきたかったのか」をお話ししました。


イマサキでは、600年ほど前に海岸から三原山近くまでの大きな割れ目噴火の様子を紹介するとともに

マグマのしぶきでできた「ジャリ山」が遊び場だったジオガイドさんの話も聞かせてもらいました(上の赤丸)

もっと昔の噴火の火口跡地は風が防がれるため、良い畑になっているそうです(下の赤丸)

そのほか、沢を流れた溶岩の風景とともに、それを活かして作られた港の話や


噴火で海のそばにできた真っ赤な丘などを紹介しました。


この後は、質問や感想を聞かせていただく時間でした。
参加された島外の先生は、皆さん「自分が生徒を連れてくるとしたら、どんな方法があるか? またどんな問題があるか?」などをしっかり考え、意見を述べてくれました。
「〇〇という島の宝をもっと活かした方が良い」とか、「そのための具体的な方法は」など、真摯に考えてくださっているのが嬉しかったです。

きっとアンケートでも、貴重な意見を聞かせていただけると思います。
それらを元に、伊豆大島は、また一歩前へ…ですね☺️

参加された皆様(企画側は特に)大変お疲れ様でした!
濃くて楽しい時間に感謝💖

(かな)
コメント
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