グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

森を歩くと

2023年06月01日 | 植物
先週の木曜日、久しぶりに温泉ホテルコース付近の樹海を歩いてきました〜。

温泉ホテルの駐車場脇に、早速に目立つ白いつぼみ!


この時期の見頃のウツギです。
花盛りの木も〜!


同じウツギと名がつきますが、こちらはコゴメウツギ
バラ科です!


ちなみにウツギはアジサイ科で
溶岩地帯に根をおろすニオイウツギはスイカズラ科です。

ウツギは「空木」と書き、中空の木という共通点はあるようですが、
科は違うので、親戚ではないんですね〜!


ヤマボウシの花(花びらのように白く見えるのは総苞片と呼ばれる花の付け根の葉だそうです)が
ニョキニョキと上へと伸びる姿が、なんだかかわいい♡
これからもっと大きくなりますね。



ここから森(樹海)へ入ります。


2019年の台風で倒れたイヌツゲの根っこ

根から枝へと成長中です。


オヤ、下の写真、何か変ではないですか?


どちらが上?

実は...

思いっきり横に伸びていた木があったので
写真を90度回転してみました😆
こちらが本来の方向です↓



溶岩の森の中で、わたしが一番好きな場所に着きました!


しましまがかっこよく、ここに何が起きたのか、物語を紡いでくれています✨


出会いました、トウゲシバ♡
原始のシダということで、名前だけ知っていても、
実際に出会わないと感動は生まれません!


これまた、オヤ?
イズホソバテンナンショウに花?


近づいて見ると
花が乗っているよう、
おそらくオオバエゴノギの花です


上を見上げてもどの木かわかりませんでした😅



森を抜けるとなんだか木になる低木が


よく見ると発見です!


キイチゴ🍓✨
枝にトゲがあったのでおそらく、モミジイチゴかな...

コバンソウも見つけました✨

なんて、覚えやすい名前!

そして、温泉ホテルの駐車場に戻り、ふと見上げると
ツバキの木に何かを発見


アオモリガエルの卵かなと思ったのですが、違う...

いくつもあります




帰って調べて見ると、モチ病というカビの一種によるものだそうです。
餅を焼いたように肉厚になり球状に膨れていくことから名付けられたそう。
これまた覚えやすい!

日照が少ない天候、日当たりが悪く多湿になりやすい場所で発生しやすく、
多発すると株全体の生育が不良になり、翌年の花つきも悪くなることから、
広まるのを防ぐには、発病した部分を切り取る必要があるようです。
(参照:趣味の園芸 見てわかる病気と害虫の話「もち病」)



森を歩くと、生きてるなーって感じがします。
ひとりで歩くと、さらにイマジネーションの世界が広がり、
たくさんのアイデアが湧き出るような気がします😌

これから梅雨に入り、雨が多くなる季節。
そんな季節でも歩ける溶岩の森、オススメです✨

(ユリカ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする