グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島の“ジオ”の本質を

2023年10月03日 | ツアー
一昨日、エコツーリズム の研究者の方が、日帰りで来島。
裏砂漠半日ツアーに参加してくれました。

歩き始めてすぐの「木漏れ日トンネル」では

オーストラリアのガイドの方が、「木漏れ日を掌に当てると、キラキラ輝いて見えることがある」と語っていたと教えてくれました。

で、さっそく実践。
楽し〜😍(手のひらの角度が、重要みたいです)

八丈島に仕事でよく行かれるというお客様たちは、イガアザミ を見て

「葉っぱが尖っていて痛い。ハチジョウアザミと全然違う!」と、触って観察。

夜中に降った大雨で、森の道には水がたっぷり溜まり、久しぶりに綺麗な水鏡写真が撮れて満足していたら

大きな水たまりの先に、小さな2つの水たまりができているのを見て、「天使の羽みたい」という感想が!

なんて素敵な表現なのでしょう!!(感動〜💖)
で…

天使になってもらいました❣️(「腰から羽が生えてる」という話も🤣)

続いての観察対象は、ズボンに止まったある生きもの。

この時期、この場所に多いホタルガですが、お客様からは「青い部分がある!」と、予想外の言葉が!

確かにじっくり見ると、翅の裏や腹部が青い色をしていました!!

ずっと「黒と白の蛾」だと思っていたので、この発見は衝撃的でした!

まだ小さく、色も薄い個体だったからなのか?
それとも全てのホタルガに、青い部分があるのか??

いずれにしても、これほどジックリ、ホタルガを観察したのは初めてでした。
良く観察すると、いろいろな発見がありますね〜。

ススキが風になびく、裏砂漠への道。

途中でお客様が、座って何かを観察されていたので、見に行ったところ…

ナンバンギセルの花が咲いていました。

カメラの向きを変えて、下から花を写されていたので、私も真似をしてみたのですが

向きが悪かったみたいで、空と私の帽子しか写っていませんでした🤣

裏砂漠は、遠くまで行かずに、一番近い黒い場所で折り返し。


帰り道では「ススキに赤いものがあるのは、なぜか?」ということが話題となり

近づいて観察。

赤い色の理由は相変わらず分かりませんでしたが、花穂の中に正体不明のイモムシが何匹もいて、驚きました!

いったい何者?(ジャノメチョウ幼虫が似ているけれど、違うような気も…)

…と、このように、小さな発見を楽しみながら、地域の資源についてや、インタープリテーションについても語り合いました。

実はお客様から、ご予約の際「ピークハントではなく、大島の“ジオ”の本質を知りたい」というリクエストをいただいていました。

秋を感じさせる風景の中で、色々な深〜いお話しができて、とても幸せな時間でした。

お訪ねいただき、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
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