グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「うみ鳥っぷ」

2023年10月18日 | 
岡田港2階のジオステーションで、「千葉県立中央博物館×伊豆大島ジオパーク」による「うみ鳥っぷ」という展示が行われています、

企画・制作は、以前、下北半島ジオパークで専門員をされていたこともある、千葉県立中央博物館の平田和彦さん(海洋生態学・鳥類学)。海鳥を追いかけて、各地をトリップしている彼ならではのタイトルです。

14枚のパネルを順番に見ていくと…

島が海鳥にとって安心して暮らせる環境だったことや、

海鳥と人の暮らしの繋がりが、紹介されていました。

「私たちはできたての島には住めません。水や、作物の育つ土など、人が暮らすのに必要な条件が、全くそろっていないからです」という、わかりやすい文章が綴られていて、続きを読みたくなります。

小さな陸の鳥たちに比べ、海鳥が長生きなこと、そして長生きできる理由。

遠く北海道まで、餌を求めて飛んで行ける理由など、興味深い生態が紹介され

海鳥を身近に感じた後に…

島の明かりや野猫の問題など、人間の影響で海鳥が危機に陥っていることを紹介。


「では、私たちにできることは?」という提案で、展示は終わります。

小笠原でも行われていた“野猫の里親探し”の活動が、伊豆諸島では御蔵島で有志の方が活動を始めているそうです。

わかりやすくて、楽しくて、考えさせられる、素敵な展示でした。
展示は11月29日まで。

大島の皆さん、大島に来られる皆さん、ぜひ、ご覧ください〜。

(かな)
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