グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

富士山で、惚れ惚れ💖

2023年07月14日 | 火山・ジオパーク
先日、所用で東京に出た時に、富士山の宝永火口を見に行ってきました。

対岸に見える富士山の山腹に見える宝永火口。(写真は今年の元旦に願法が撮影したもの。雪の時期はわかりやすいのです)

以前から「いつか行きたいな」と思っていましたが、例年この時期は忙しく、出かけられなかったのです。でも今年は、なぜか中旬までツアーが少なく…、「もしや、これは神様がくれた時間では?」と思い立って憧れの地へ!

ルートは「初心者向け」とされる、あまり標高差のないコース。(現地パンフレットより)

5合目駐車場からスタートして間もなくの眺めは、こんな感じ。

広大すぎて、人と人との距離が空いていましたが、外国人、日本人の山登り団体、ガイドツアー、一人旅などなど、様々な人が歩いていました。

しっかり山の装備をして歩いている人が多く、軽装の人は見かけませんでした。
これ、伊豆大島との大きな違いかも。

道中、斜面を流れ下った溶岩流(6mぐらいの厚み?)を見て、惚れ惚れ💖


未舗装の道を1時間ほど歩いて、宝永火口の淵に到着しました。(何か見るたびに立ち止まるので、普通の倍ぐらい時間がかかるのは伊豆大島と同じ・笑)

すり鉢状の火口の中には一本の線(道)が延び、米粒より小さく見える人影が移動しているのが見えました。写真中央に斜めに伸びている線が道なのですが、わかりにくいかも??

それにしても火口の中を歩くって…三原山では落石が怖くて考えられませんけれど、富士山は歩けるんですね!(驚)。これって火口の大きさや形状の違いでしょうか??

そして火口の上の縁には、

「岩脈」と呼ばれる、地上を目指した地下の溶岩たちの姿が!(黒い板が縦に連なっているように見えるのが岩脈です)

めちゃくちゃカッコ良くて、また惚れ惚れ💖💖
岩脈が連なる方向が、北西南東で、大島が少しずつ移動している方角でもあるのですよね。この日に島影までは見えなかったですが、大きな力を感じました。

この後、第一火口の底まで行ってみることにしました。
火口底に向かう道は、数cm〜数10cmの石がゴロゴロ転がる斜面でしたが、

人が歩く場所は石が細かくて、歩きやすくなっていました。
これって大勢の人が歩くから、細かくなったのでしょうか??

火口の底では何組かの人が休憩中だったので、私も石に座ってお昼にしたのですが…

そばには、こんな看板が!!

え? 落石多発、厳重注意??
やっぱり…😅

上空には雲が出てきて、風に流されていきました。

どんどん形が変化する雲が作る影絵に、またまた惚れ惚れ💖💖💖

近くには、とても立派な落石(噴石?)が転がっていて

伊豆大島の表砂漠にある石と似ているなぁ〜と思いました😊(下の写真は今年1月に伊豆大島で撮影)

ただ、大きさは4倍ぐらいありましたけど。

溶岩が空を飛んできた時の光景が、想像できるような火山弾も落ちていました!

流線型の素敵なカタチに、4回目の惚れ惚れ💖💖💖💖

いろいろな角度から写真を撮りました(笑)


火口の手前に生えているのは、伊豆大島に生えているハチジョウイタドリやシマタヌキランと似て非なる植物たち。

この「似ているけれど違う」植物たちを見るのも、今回の目的でした。

で、5回目の惚れ惚れは「風に揺れる富士山の植物たち」だったのですが、長くなりすぎるので、これは次回(明後日)報告します〜😊

(かな)
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