グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

秋晴れ

2015年09月20日 | ツアー
今日は秋晴れの三原山を、レディースチームで歩いて来ました。

海は荒れていたけれど、三原山は絶好のウォーキング日和。

ゴツゴツ溶岩の上で…

「日本じゃないみたい」「こんな景色見たことない」という感想に、自分が褒められている気分になる私(笑)

みんなでハート型の溶岩を探し…


「あった~!」ということで…

ハート溶岩と一緒に記念撮影!

いよいよ本格的に花のシーズンが始まったイガアザミには…


イチモンジセセリが2~4匹とまって蜜を吸っていました。

この景色を見ると「秋が来たなぁ」と思います。

空に浮かぶ雲も、すっかり秋!

空を見上げて写真を撮り、後ろを振り返ったら…

お客様も、空の写真を撮っていました。


そして、ここでも…

「日本じゃないみたい」
(^▽^)

火口では、全員でヘルメットをかぶってポーズ!

カッコいい~!

ひたすら青い空。


アシタバの花も満開です。


表砂漠ルートでは、元気に成長中のクロマツに気づきました。

広い斜面を自由に降りると、時々『初確認』のものに出会うのが楽しいです。

『幻の湖』には、まだ水も溜まっていて…

裸足で水に入ったり、溶岩に腰掛けたり、寝転んだりしながら、思い思いに時を過ごしました。

ところで今日は、島の知人と何度か出会いました。

大島町で広報誌を担当しているIさんとお友達。


前々町長とお孫さん。

お客様と歩いている宿のご主人とも、すれ違いました。

山で知り合いに出会うと嬉しいのは『仲間感』を感じるから?

Iさんは、落枝の下のアリの巣も見つけて、見せてくれました。

感謝!

…ということで、爽やかな秋の1日でした~。

(カナ)


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シロバナハマシャジン

2015年09月19日 | 植物
そういえばツリガネニンジンの海岸型をハマシャジンというのですね。
今さらですが(汗)
私はちょっと前のブログではツリガネニンジンとしていましたがこれからはちゃんとハマシャジンとします。

で、タイトル通り白いタイプを見つけたのでご紹介します。
撮影は昨日です。



普通の青い花と一緒に咲いていました。







去年も咲いてたかなー?
目立つところにあるのでこれからも観察していきたいです。

                                  がんま
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伊豆大島ジオパークHPより

2015年09月18日 | 火山・ジオパーク
チリ地震による津波注意報の発令で本日のスノーケリングは午前も午後も中止となり、今日は丸1日、諸雑用で時が過ぎました。

それで今日は、伊豆大島ジオパークのHPにアップされた新着情報を2つ、紹介します。

1つめは、9月3日に行われた『第5回崩壊斜面モニタリング調査』の様子。
http://izuoshima-geopark.seesaa.net/article/425557004.html

2つの調査地点のうちの1つは、もう柵が見えないほど植物の背丈が伸びていたそうです。
(私は参加していませんが…)

最初は「住民みんなで変化を見守ろう」ということで始まった調査でしたが、足場の悪い斜面であること、このような調査に使える一般向けの保険がないことが課題となり、一般参加が一時ストップしております。

現在、調査をしながら、安全確保のための足場の階段整備や草刈りなどをしているそうです。
「住民みんなで見守れるようにしたい」という気持ちは変わらないのですが…。
(良い保険をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください)

2つめの報告は、9月15日に行われた「伊豆・小笠原諸島火山防災協議会の、第1回伊豆大島コアグループ会議」についてです。
http://izuoshima-geopark.seesaa.net/article/426167719.html

協議会にジオパーク推進委員会も参画することが決まり、数名の推進委員が参加したそうです。

協議会の目的は「火山災害に対する避難計画の策定であり、伊豆大島の場合は既存の“伊豆大島火山防災マニュアル”の見直しになる」とのことです。

議論の中で「成果品(避難計画)そのものではなく、それを作り上げる検討プロセスが重要であること、特に住民を交えたコミュニケーションの場が必要であることが共有されました」というところが嬉しかったです。

ところで、夕方店で片付けをしていたら、隣の家の方に「虹がキレイ」と教えてもらいました。

おお~!これはスゴイ!
三原山の方角に、見事な虹!

海の方角の空も赤くてとてもキレイそうだったので、急いで海岸に出ました。
そうしたら…

こんな夕景に出会えました~。


対岸の伊豆半島が、上も下も薄紫色の雲に挟まれていました。

伊豆半島の人達は、どんな風景を見ていたのでしょう?

そういえば明日は、世界ジオパーク認定審査の結果発表日。
明日が良い日になりますように!

(カナ)








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初秋の花

2015年09月17日 | 植物
一昨日午後は、ジオパーク研究会の勉強会「海のジオ」でスノーケリングに行く予定でしたが、波があって中止。急遽希望者で三原山に行くことになったと聞き、コースの半分だけ参加しました。

合計9名で“表砂漠ルート”へ…。


「ハチジョウイタドリがキレイだ」と、皆で足を止めて観察。


ハチジョウイタドリは、花からタネに変身中でした。

まだ雌しべが残っているものから、しっかりタネの形になっているものまで様々でした。

水が干上がった“幻の湖(仲間内の通称)”では…

桜島から買ってきた“火山灰粘土”と地面に積もった灰の手触りを比較実験~。
(火山灰粘土についてはこちらhttp://haipj.blog.fc2.com/blog-entry-46.html

左が桜島の火山灰粘土、右が私たちの足元に積もっている細かい火山灰です。

まるで“きなこ餅”のような手触りの、不思議な“火山灰粘土”
嶋田が持ち帰って作品を作り、ブログにアップしてくれることになりました(乞うご期待!)

さて、私たちが粘土に夢中になっていたら、周囲を散策していたF氏が「シュスランがある!」と教えてくれました。

…え?…ここに?

シュスランは普通、風が当たらない木漏れ日の入るような森で生きる植物です。それが三原山周辺の荒涼とした溶岩地帯に適応し、花を咲かせているのを見つけて感動したのは6年前。

今年も風の当たらない溶岩の穴の中で、花を咲かせているのを確認していましたが…



でもこの、イタドリとススキがほとんどのような環境で、見た記憶はありません。

みんな大興奮で、交代で写真を撮りました。

よく見たら、シュスランの横にキノコが生えていました。


きっとここの環境は、森と似ていて住みやすいんですね。

「まだあるのでは?」と思って探しましたが、この場所でしか見つかりませんでした。
周囲のイタドリの小山と、何が違うのでしょうか?

貴重なシュスランを発見してくれたF氏に感謝。

素晴らしい~!(拍手)

そして、三原山周辺で見られる、イタドリ、シュスランに続く秋の始まりの花といえば…

アシタバです!
色は目立たないけれど、打ち上げ花火のような形が可愛くて大好きな花なのですが…

その花の下でムシャムシャ食事中のイモムシがいました。

ウヒャ~、キアゲハの幼虫!
なんてカワイイ模様なんでしょう~!

あれ?
足やお腹に、黄色い粉のようなものがついていますが、なんでしょうコレ?

花粉?
それともアシタバの茎から出る汁?

店のガイド仲間のMLで意見を聞いたら“汁”に軍配が上がりました。
皆さんはどう思われますか?

葉っぱや花を食べるイモムシが、実はチョッピリ花粉を運ぶ手伝いもしてる…なんて物語も、面白いなぁと思ったのですが…(笑)

(カナ)





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キイロスズメ

2015年09月16日 | 
うーん・・・今年はスズメガ類がさっぱりダメです。
単に私が出会うことがないってことでしょうか?
もう夏も終わった感がアチコチに見え始めています。淋しい限りです。
しかし今日は大物を見つけました。

タイトルの通り、キイロスズメの、

幼虫でーす。
得意の(?)お祈りポーズで固まっていました。


ムチムチ度がハンパないです(激萌)

このボリューム!!
うっとりしますねぇ。


こんなところにぶら下がっていたらカラスに見つかって食べられちゃいますよ。

私が見つけたからには避難させないと。


ハイ。

新しいヤマノイモの葉っぱにそっと乗せました。
もう終齢で食べないかな?
あとは土に潜って蛹になって。
無事に羽化して来年また出会いたいです。


それと、今日はレース鳩にも出会いました。

これから天候が悪化する予報ですががんばってうちに帰れますように。

                                    がんま
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あんこ猫と一緒に

2015年09月15日 | ツアー
「猫をつれて行きますので…」
「え?猫??」
「あんこ猫です」
…というような電話のやりとりで始まった、昨日の三原山ツアー。

お客様は「藤井工房で借してもらった」という“あんこ猫”の人形と一緒に、フルコースツアーに申し込んでくれました。(“あんこ猫”については藤井工房さんのHPをご覧ください。http://fujii-koubou.com/syope/ankoneko.html

猫の人形を様々な景色の中に置いて写真を撮るってなんだか楽しそう…
さらに昨日は「爽やかな秋晴れ」の予報だったので、張り切って山に向かいました。

が…
山に着いたら“濃霧”でした!(笑)

それで、先に樹海を歩くことにしました。


木の陰から、森を眺める“あんこ猫”


あんこ猫にとっては、黒くて高い壁に囲まれた通路?


ここにはぜひ、乗ってもらいたいと思っていました。

両側をキノコに囲まれた一本道!
あんこ猫のために用意された道なのでは?と思うほど、決まっていました。

1時間半ぐらい森を歩いてから山頂口へ移動。

山の頂上にはまだ霧がかかっていましたが、朝よりずっと視界が良くなりました。

滝のような溶岩を見下ろす…の図。


満開のハチジョウイタドリの花の下でも…


写真を撮りました。

なんだか誇らしげ?

「この猫、表情があるんです」とお客様。
確かに、そう言われて見ると…

星空のようなスナゴケをウットリ見上げ…


溶岩の隙間からジ~ッと、こちらをにらみ(?)


ランチタイムは優しい表情。


原始のシダ“ヒカゲノカズラ”を、頭に巻いておすまし。

なかなか華やかですね。

火口や…


モクモクの噴気を背景に写真を撮り…


最後は裏砂漠でタップリ撮影。

あんこ猫は、裏砂漠の広い景色が気に入ったでしょうか?

伊豆大島の様々な風景を、私たちと一緒に眺めた“あんこ猫”
お客様は「だんだん情が移って離れがたくなった」と語っていました。

その気持ちが、良くわかるような気がしました~。

(カナ)
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富士山に行って来ました そのつづき

2015年09月14日 | 火山・ジオパーク
朝ぁ~

午前2時に山小屋を出て 暗い山道を登り、空が明るくなった頃山頂に着いた

動かないので寒い 出そうで出ない中々じらしてくれる太陽でした

御来光 今日が始まる?夜中から歩いているのでもう十分1日を過ごしている気分

富士山火口 んん?なんか想像したより小さいような?向こう側には剣が峰も見えます

次は いよいよ下りです。ガスがかかって来てしまいました。1分前はきれいに晴れていたのに

大島です  嘘!

下り道 キャタピラーが荷物を積んで登って行きます

2台目もうすぐ山小屋も終了するのでその支度の木材なのでしょうか?


  
  6合目過ぎると坂道がやや緩やかに

  
  馬車が客待ちしています “のせて?”“やなこった!ふん”

 吉田口は人がいっぱい。予約していた2時のバスには時間が有ったので12時に変更して昼食と散歩 (ツアーの人たちを乗せたバス到着・この時雨)

  
  次はここだな!お中道 まだ時間は有るのですが 足が…

  
  良い感じでしょ?もひとつ良いのは登り下りが無いこと!


初めての富士山。大島から見て気になっていた宝永火口。登りは溶岩の流れ、下りはスコリヤの降り積もった所と実踏できて良かった また富士山行くぞ!(しま)
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火山島らしい風景

2015年09月13日 | ツアー
昨日の半日三原山ツアーと今日のスノーケリングに、同じお客様を案内しました。

昨日は歩き始めが遅かったので、火口一周コースに着いたのは16時近く。

長く伸びた草の陰が、太陽の傾きを教えてくれます。

逆光に浮かびあがる“影絵”のような溶岩。

そして海に浮かぶ、薄いブルーの伊豆半島。
私の大好きな風景です。

火口も、赤~く見えました!

男性の職業はカメラマンとのことで、様々な場所で写真を撮られていたので…

私も真似して、同じ角度から撮ってみました。

“額縁に納まった三原山火口”デス。

夕方の、優しい光の中で…


アシタバも、めいっぱい伸びて花を咲かせていました!


三原山の色も刻々と変わり、ソースたっぷりの卵のプリンから…


最後はイチゴのプリン(?)へと変化しました。

上空の雲のせいか三原山だけが赤く浮き上がって、息をのむような美しさでした。

「今回の旅行はついている」と言っていたお客様。
今日のスノーケリングは雨の予報も出ていましたが、ついに降られることもなく…


青い海を泳いで…


何度も“宙”を飛びました。


かつて海に流れた“溶岩”の高さを利用して…


ジャンプ!

火山島らしい風景だなぁ…と思いました。

お客様のおかげで、2日間、様々な美しい風景に出会うことができました。

ありがとうございました!

(カナ)

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セイタカシギ

2015年09月12日 | 
2年振りの出会いでした(以前は2013年9月4日、7日)
去年は会えなかったのでとてもうれしいです。
一昨日の朝の撮影です。


沢が海に流れ込むところに1羽でいました。
相変わらずシュッとしてお美しいです。





鳴き声が聴こえたのですが図鑑に書いてあるような『ピューイ、ピューイ』というものではなく、アヒルのよう『クワッ、クワッ』というような声でした。
1種類の鳥でも鳴き声はいろいろありますもんね。



水鏡。



イソシギが写っています。
お互い無関心でした。

昨日の朝も見に行きましたがもういませんでした。
元気に旅を続けていることでしょう。

                                 がんま
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人生初の泥パック

2015年09月11日 | ツアー
今日は午後から2組のお客様のスノーケリングの予定でしたが、海はどこも波が高く、安全に楽しめる状況ではなかったため、中止となりました。(写真は日の出浜)

しかし…空は青く三原山はクッキリ!スノーケリングに参加予定だったお客様に、山のツアーを提案したところ、一組のお客様が『幻の湖』を見に行くツアーをリクエストしてくれました。

…で、午後2時すぎに三原山へ。

青空にモコモコ雲の、夏のような風景でした。

キラキラの緑の草原に、黒い溶岩が点在する広~い景色。


この景色の中で、バッタが産卵していました!


しっかり産卵管を地面にさして、我々が近づいても微動だにしませんでした。


真っ赤なイタドリの花と青空。


真っ白なセンニンソウの花と青空。


あちこちで見かけた白いキノコ。

昨日の雨で出てきたようです。

そして「もしかしたら、既に消えているのでは?」と心配だった『幻の湖』は…


静かに水面に、青空を映していました。

期待したとおりの風景でした。

そして、ここで、facebook仲間からリクエストがあった「あること」を試してみました。


お客様も私も、人生初の泥パック!

本当に肌がすべすべになりました。

同じ泥で大変な思いをしている方がいることに思いをはせつつ、今こうやって楽しませてくれる火山の恵みに感謝しました。

歩き終わった後の風景です。

水面を照らす光が眩しく、神々しく感じました。

(カナ)
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