閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

クリアナアキゾウムシ

2017-06-15 | 昆虫

タイトルはクリアナアキゾウムシとしたが、ゾウムシだけでもかなりの種類がいるし、特にアナアキゾウムシの仲間には色や模様などが区別がつかないほどよく似たのが多くて、撮ってきた写真では同定できなかった。ゾウムシの中では比較的大きく、体長は1.5㎝くらいだったように思う。

クリアナアキゾウムシの幼虫は、クリだけでなくコナラやクヌギも餌にするというから、コナラが多く生えていた林にいたこのゾウムシは、クリアナアキゾウムシではないだろうかと思うが、このゾウムシを撮った場所が、標高がけっこう高い御岳山麓だったから、もしかしたら山地に多く見られるというナガアナアキゾウムシなのかもしれない。





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オジロアシナガゾウムシ

2017-06-14 | 昆虫

昨日載せたコフキゾウムシの近くにいたオジロアシナガゾウムシ。大きく見えるが体長は1㎝あるかないかくらい。これは♀なのか♂なのか分からないが、カメラを近づけても、クズの茎にしがみついたまま動かずジッとしていた。♀はクズの茎に傷をつけて中に卵を産み付けるというから、もしかしたら産卵中の♀だったのかもしれない。白と黒の体色は鳥の糞に似ぜて擬態しているらしい。葉を揺らしたり触ろうとすると危険を感じて、他の多くのゾウムシやオトシブミの仲間と同様に、落下して身を守る。








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コフキゾウムシ

2017-06-13 | 昆虫

ちょうど1年前にも載せたことがあるコフキゾウムシ。体表が淡緑色の鱗毛に覆われているから白っぽく見えるが、実際の地色は黒いそうだ。体長は5mm前後で♂の方が小さいから、交尾中のカップルを見ていると、♂が滑り落ちないように必死にしがみついている様子が何ともユーモラスだ。クズの葉が好物のようだ。葉を揺らしたり近づきすぎると、危険を感じてそのまま落下して死んだ振りをする。











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オトシブミ

2017-06-12 | 昆虫

手元の昆虫図鑑やネットで調べてみたが、ウスアカオトシブミなのかキイロヒゲナガオトシブミの♀なのか、両者の違いがよく分からず区別がつかなかった。どちらかといえば、たぶん前者ではないかと思うが、まったく自信はない。いずれにしろ体長5mmほどのオトシブミの仲間だ。オトシブミの♀は、葉を実に器用に丸めて揺籃を作り、中に産み付けられた卵が孵化したら、幼虫はその揺籃を餌にして育つという。蛹から羽化して成虫になるまで、揺籃が身を守る住居になるだけでなく幼虫の食料にもなるというから、オトシブミは合理的で賢い習性をもっている。













この黒いオトシブミはたぶんエゴツルクビオトシブミだと思う。首が長いから♂だろう。クローズアップして撮っているので大きく見えるが、これでも1㎝にも満たないほど小さい。名前のとおり、♀は主にエゴノキの葉に揺籃を作る。




別の場所のエゴノキの葉先に作られていた揺籃だが、こんな小さな虫が脚と口だけで葉を器用に折り曲げて丸めるという複雑な作業を上手に行う。最後は、葉脈を1本だけ残して吊り下げているから、昆虫の不思議な能力には驚く。種類によっては、揺籃を切り落とすものもいるが、それがオトシブミの名前の由来になっている。



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ウバタマムシ

2017-06-11 | 昆虫

林縁の道端を歩いていたら、突然、後ろで大きな羽音が聞こえ、虫らしきものが肩に止まった。 一瞬、もしかしたらオオスズメバチかと怯んだが、ちょっと様子が違うような気がしたので、そっと手で払い落としたらウバタマムシだった。ウバタマムシは漢字では「姥玉虫」で、ヤマトタマムシのように綺麗ではなく地味な色をしているから、そう名付けられたのだろう。ヤマトタマムシが主にエノキの葉を好んで食べるのに対して、ウバタマムシはマツの葉を餌にしているという。











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アマガエル (3)

2017-06-10 | その他の動物

ニホンアマガエルとよく似ているが、外来種のような名前のシュレーゲルアオガエル。ニホンアマガエルとは全く別の種類のアマガエルで、モリアオガエルの親戚らしい。古くから日本に棲んでいる固有種だが、ドイツ人の動物学者・ヘルマン・シュレーゲルが名付け親だから、洋風の洒落た名前になったようだ。栃木県や千葉県、兵庫県では準絶滅危惧種になっているという。目の上に蟻が来ていても知らん顔で熟睡中だった。





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アマガエル (2)

2017-06-09 | その他の動物

時にはユーモラスな格好に見えるアマガエル。指先の吸盤だけで躰を上手に保持できるものだと感心する。カエルにはどういう景色に映っているのか知らないが、時々こちらの様子やカメラのレンズに写る自分の姿を意識しているような動きをすることがある。














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アマガエル (1)

2017-06-08 | その他の動物

東海地方は昨日、梅雨入り宣言が出たから、これから暫く鬱陶しい日が続くのだろう。そんな梅雨入りを待っていた生き物のひとつがアマガエルだ。正式名はニホンアマガエル。生息場所は水辺ではなく、樹上で生活し小さな虫などの小動物を餌にしているようだ。刺激を与えると皮膚から有毒物質を出すというから、触ったら手をよく洗う必要があるそうだ。










皮膚の色は外敵に気付かれ難くするために保護色になっているが、その場の環境に合わせて体の色を変えることができるという。このアマガエルは地上から葉の上に登って来たところなのかもしれない。これから少しずつ緑色に変わっていくのだろう。


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ヤマボウシ

2017-06-07 | 樹木・花木

あちこちの公園でヤマボウシが花盛りになっている。花弁のように見える4枚の白い部分は総包片で、真ん中の丸い部分が小さな花の集合体だ。同じ仲間のハナミズキも同様だ。ヤマボウシは漢字では「山法師」とか「山帽子」と書くようだが、その花の姿が、坊主頭の僧侶が白い頭巾を纏っているのを連想して名付けられたとか。秋には甘味のある赤い実が生り、果実酒として利用されることもあるという。















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カキツバタ

2017-06-05 | 草花

豊田市の松平郷園地で先月末に撮ったカキツバタ。カキツバタは湿地に生えるアヤメ科の植物で、環境省の準絶滅危惧種に指定されている。愛知県の県花でもある。花の先端に留まっているのはヨツボシトンボではないだろうか。ヨツボシトンボは雌と雄の大きさや色が同じだというから、雌雄の区別は不明。











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