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救急現場から病院収容までの時間

2010-12-06 14:00:17 | 経営
119番通報を受けて現場到着時間と病院収容時間が報道された。消防庁の救急統計によると病院収容時間が東京都で51.8分で最も長く、最短の福岡より24.2分も遅い。
全国平均では36.1分でこれは前年より1.1分遅くなった。この遅くなった原因について「救急出動件数の増加」が影響しているという。
東京都の病院収容時間が50分もかかるのはどうしてだろうか。
いま、東京都の医療のインフラを調べている。東京都の保健医療計画平成20年3月改定版が直近の計画だがそれによると「本計画では、4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)及び5事業(救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療)について、それぞれの医療体制の方向性について明らか」にするという。たとえばがん治療では「全都的な地域連携クリティカルパスの整備を目指した検討を行い」「5年以内にはすべての二次保健医療圏で、地域著点病院が中心となり、5大がん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん)の地域連携クリティカルパスを整備していきます」という計画を立てている。
平成20年から5年をかけてこれらを作るという。東京都では介護支援専門員に対し医療との連携が進んでいないとして医療に関する研修を特別に実施しているようだが都の保健医療計画がこの段階にある以上、介護支援専門委員が医療との連携が築き上げることはできない。中核病院で急性期のがん治療が終了したあと投薬なり放射線治療などの継続は中核病院である必要はなく、在宅医療を担う診療所で受診が可能な状態にもかかわらずこれらの治療のために中核病院外来を受診いなければならないなら介護支援専門員が考える居宅介護支援の計画は制約を大きく受ける。これが地域の在宅医療を担う医療機関が分かればその診療所との連携によって近隣で治療が完結する。
現場に居合わせてた住民による救急救命の効果が予後の経過によい影響を及ぶすことはこの消防庁の報告でも指摘されており、東京都の救急搬送で病院収容が1時間もかかるのは1次治療の効果を削減することになる。
いま介護支援専門員に要求する以前に医療体制の整備こそが急務と言える。
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