今野敏著「朱夏」より「家族は、私のことを嫌っていますよ。妻も娘も、仕事のことしか頭にないと私を批判します。家に私の居場所などありません。それでもいいのですよ。妻や娘は、私がささやかながら家を建て、一家を支えてきたことを忘れています。しかし、その事実は残ります。居場所などなくても、私は私の家族を養ったという自信があります。私は誇りを持って戦い、死んでいくつもりです」多くの男の気持ちだろう。こうした生活歴の高齢者に係るときは敬意をもって最大限に賛辞を送る気持ちでいたい。
日本政策投資銀行の職員の話によると病院の建て替え資金を調達する方法は借り入れ、ファンドなど多様だが、基本的なキャッシュフローは変わらないので、いずれの方法でも成功例は少ない。そこで病院の機能や病床転換なども検討する必要があるという。
彼女の作品に関心があったが読む機会がなかった。恋愛ホラーの短編集に収めている彼女の作品「よく迷う道」を読んだ。彼女らしいテーマで登場人物の語り口が現実感をもって描かれている。例えば「「ん〜とね。そんなこだわりはなかったけど、とりあえずは『区』 のつく地区に住んでる。『市』だとせっかく東京に来たのに、変わり映えのないただの隣町に来たようなきがするから。うちの田舎には『区』のつく地名はないもん」としゃべらさせて登場人物の独特の感触が伝わる。
昨年、資格を取得した経験なしの介護支援専門員が独立の事業所開設を強く希望して行政書士に相談したら、経費1千万円といわれたという。実費は数十何円だろうが断りたいためか、それとも親身になって事業所が軌道にのるまでの経費を考慮したか。たぶん断りたかったのだろう。真意を組めないケアマネジャーだと利用者のアセスメントも難しいだろう。
介護事業の経営者に関して、自分の思い通りにいかないのを制度・政策・報酬のせいにするのは思考停止している経営者で、これらを受けて行うのが実務、将来を読むのが経営者で先取りするのは先導者だという田中滋名誉教授の話を聞いた。激しく賛同。
生活習慣の改善、サプリメント、ホルモン服用など36の要素を組み合わせることで早期アルツハイマー症での記憶障害を回復させることに成功したという報告をCARENETが報じている。
http://www.carenet.com/news/general/hdn/38854?utm_source=m1&utm_medium=email&utm_campaign=2014102000
複雑なプログラムのようで、かえって治療の難しさが浮き彫りになる
http://www.carenet.com/news/general/hdn/38854?utm_source=m1&utm_medium=email&utm_campaign=2014102000
複雑なプログラムのようで、かえって治療の難しさが浮き彫りになる
福祉用具の利用決定で鍵となるのは価格以外に使用目的や使用場面であり、それらを総合的に判断して提案してくれる人が重要なのと同様に他のサービスでも目的実現の方法や手段を形にしてくれる介護職が重要だ。その思いに至るならば価格考慮の導入は居宅介護支援へと変化をもたらすだろう。
価格考慮はケアマネジメントを覆しかねないという意見に現実味を感じられない例が福祉用具の選定だ。福祉用具は価格が統一されていないが価格だけで利用は決まらない。機能や使用目的、使用場面そしてもっとも重要なのが選定にたずさわる人材の優劣だ。