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ノーベル賞田中耕一氏の話を聞く

2018-10-27 10:59:24 | Weblog
10月17日デジタルヘルス2018で、「ヘルスケアに役立つ質量分析とは―アミロイド蓄積検出を1例として―」と題して田中耕一記念質量分析研究所長田中耕一氏の講演を聞いた。
質量分析の成果として、アルツハイマーの早期診断の例を説明した。その早期診断の方法は、
血液に抗体を加えてβタンパクを免疫沈降させ、そのあと質量分析で大きなものは無視して、微細な質量を検出して、そのなかからペプチドの長さを比較して、APP669-711というペプチドと比較してβタンパクの比が小さいと、βタンパクが脳に沈着していることになるので、アルツハイマーの早期診断が可能になるというものでる。
これは世界的に注目された成果だが、田中氏はこうした研究がノーベル賞受賞につながった日本の文化的背景も挙げて、科学で模式図を用いて説明することでわかりやすくなるが、これは日本の漫画文化が背景にあるといわれていた。
さらに産学協業というと、学は基礎研究を担い産は応用に生かすと思われているが、意外と産が基礎研究を行い学が応用をするという発言には共感した。介護保険ではまさにその感を強くする。現場での蓄積がある産―介護事業者は基礎研究に有利だ。その実績を応用するために学が協力するということを感じている。
さらに田中氏はこうした研究は1つの企業や業種でなしえることではなく、「幅広い異業種の参加が必要」と、ノーベル賞受賞者ですら多職種連携を思っている、いや、ノーベル賞受賞者故か。とにもかくにも、第一人者は多くの業種、職種の参画なくして認知症対策はできないと思っているのは間違いない。
さらにノーベル賞に価する研究をするには逆説的に「教科書に書かれていることを信じるな」「教科書を超えることの大切さ」を訴えていた。これも介護に関する教科書にも通じると思う話だった。

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