

わたし、この柿山に住んでいる沢田の柿の「さわちゃん」です。
先日、この柿山に多くの人たちが、私たち仲間を管理するために集まってくれました。
みんなで抽選をしながら自分達が管理する木を決めていました。
その時に私は家のお父さんに散髪してもらったの。
最初はね、お父さんが「ぱっちん」、「ぱっちん」と切っていってたの。
何も言わんでも、お父さんに任しとけばいつも気持ちよくしてくれるのよ。
そしたら周りの人が「どこをどう切ったらいいのか分からんのう~」
イケンメンのおじちゃんが代表で散髪を始めてくれました。
「ここを切ったら良いかな?」
「おお、そこ、そこ」
「今度はここでいいですか?」
「まえ、まえ」
「ここ?」
「まえ、まえ、まえじゃ!」
「これかな~?」
「こっちかな~?」
「そう、そう」
こうして、散髪をしてくれました。
あ~、気持ちよくなったわ。
すっきりした。
ちょっと、いつもより枝が多いかな?
でも、これでお正月が来ても大丈夫ね。
あっ、かゆい、かゆい。
あと体の虫を捕って~。
この、こぶの部分よ。
そう、そう。ゴシ、ゴシして削って中の虫さんを除けてね。
ほっておくと、来年になって病気になるの。
あ~、よかった。ありがとね。
みんな、来年のお彼岸までに仲間の散髪お願いね。
それとご褒美のご馳走(お礼肥と言うそうです)もね。