山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

嬉しい連絡が!

2008年12月18日 | ロハス
最近は、映画も見に行く機会がずいぶん減ってしまいました。

昨年、ある映画を見る機会を得てから、その映画を作成した監督のファンになってしまいました。

想田和弘監督と言われます。

ドキュメンタリーの題材をたった一人で監督・製作・撮影・録音・編集をこなす。

しかもその中身はと言うと、「音声なし」、「字幕なし」、「解説なし」の画像と撮影したときの「音」のみです。

どんな映画か、また題材がその時期の話題(昨年の参議院選挙前)にぴったりのタイミングで見る機会に恵まれたのでした。

題名は「選挙」。

藤沢市、市議会議員の補欠選挙の始める段階から選挙結果の段階まで、選挙活動の舞台裏を描いたものでした。


失礼ながらどうなるものかと見始めました。

しかし、音声も、字幕も、解説もない画面にドンドン吸い込まれていきます。

「選挙活動の舞台裏を残酷にも生々しく滑稽に描き切った」とは、ジャーナリストとの田原宗一郎さんの評価。

監督曰く、「構成表や台本を一切作らず、事前のリサーチも、被写体とのミーティングもゼロ、先入観を捨てて現実を観察しそこから学ぶという、ドキュメンタリー作りの根本姿勢を貫きたい」と。

観客が自由に観察し、感じ、考え、解釈できる「観察映画」を実現されたのです。

ベルリン国際映画祭、シネマ・ド・レマル映画祭、SXSW映画祭、香港国際映画祭に出品され、高い評価を得られていました。

先日、想田監督から、「岡山の精神科診療所で撮った最新の観察ドキュメンタリー映画『精神』が、『選挙』に引き続きベルリン国際映画祭フォーラム部門(2月5日-10日)に正式招待されることになりました」と嬉しい連絡が届きました。

他にも、ドバイ国際映画祭(12月11日-18日)、ニューヨーク近代美術館のドキュメンタリー・フォートナイト(2月11日-28日)、ブエノスアイレス国際映画祭(3月25日ー4月5日)、香港国際映画祭(3月22日ー4月13日)、ヴィジョン・ド・レアル(4月23日-29日)にも招待されています。今年10月に開 かれた釜山国際映画祭で世界初公開され、最優秀ドキュメンタリー賞にあたるPIFF Mecenat賞を受賞しました。

日本では2009年6月に劇場公開の予定だそうです。
これからも応援していきたいと思っています。

是非一度ご覧下さい。


『精神』公式サイト:http://www.laboratoryx.us/mentaljp/
ブログ: http://documentary-campaign.blogspot.com/
『選挙』公式サイト : http://www.laboratoryx.us/campaignjp/