浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

日常との乖離

2015-11-22 22:09:22 | 日記
 夕方畑に行った。今日は収穫のためだ。今収穫できるのは、ブロッコリー、白菜、カリフラワー、小松菜、ダイコン、にんじんである。

 ブロッコリーは種から育てる。小さなポットに種を一個ずつ蒔く。すると、芽が出る。ポットに植えたままにすると、野菜は大きくならない。畑に移植するとどんどん大きくなる。
 
 まだまだ小さいときに、移植する。すると、いつのまにか四方八方に広がった葉のなかに大きな実ができる。それを収穫する。するとその後に、次々と脇から芽が出てそれが実になる。中心の実を収穫した後は、それをとる。これからは長い間ブロッコリーには困らない。

 ブロッコリーなどコツを覚えた野菜は、ほぼ確実に生長し実をつける。日常の日々のなかで、それらは生長していく。

 しかし、日常と直結していないものは、砂浜に足ったとき押し寄せる波が足下の砂をさらっていくように、どんどん流れていく。

 ボクが人びとの前で話す。今週も木曜日夜、労働組合の人びとに話す。しかし話した内容のどれくらいが、聴講する人びとの足下に留まるのだろうか。

 この日常生活を維持していくためには、日常生活を根本から崩壊させようとするものの正体は何か、どういうように崩していこうとしているのか・・・・・などなどを考えなければならない。

 だがそれは、たいへんなことだ。ボクのように時間と、ある程度の余裕があるから、本を買い(借りて)、調べて、考えて、そして語ることができる。聴講する人びとは、おそらくボクのようなことはしないだろう。
 だが考えないと、日常生活は崩されていく。もちろん突然ではない。少しずつ、少しずつ、である。

 今日も『法と民主主義』11月号、『DAYS JAPAN』、福沢諭吉批判の本が二冊届いた。とにかく読む、考える。たとえ絶望的であっても・・。森まゆみが「絶望に絶望する」なんて語っていた。ボクもそうしたい。

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大阪は「維新」だって!

2015-11-22 20:16:32 | 政治
 橋下が大阪府、大阪市の首長になって、府民・市民生活に関わる数字がどんどん悪化しているというのに、大阪の人たちは「維新」に投票する。

 自分たちの生活と政治とが密接につながっているという認識を、ふつうの人びとはまったく持っていないのだ。そしてそれは大阪であろうと、どこでも同じ。

 それだけ政治意識が脆弱となっている。

 人びとはよほど差し迫らないと、自分で調べたりすることはしない。人びとは流れのなかに生きている。その流れを創り出した側が勝つ。そしてその流れは、決して理性的なものではない。デマでも嘘でも、何でもいい。流れをつくればよいのだ。その際、メスメディアは利用する価値が大いにある。だからこそ、安倍政権などは、マスメディアへの干渉をやめないのだ。

 つくられたその流れに人びとは身を委ねる。そのほうが楽だからだ。

 流れに棹さして生きていくのはなかなか大変なのだ。
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「シリア難民を隔離せよ」だって。

2015-11-22 17:47:43 | 国際
 アメリカの政治家は、平然と言い放つ。しかし、この混乱を招いたのは、アメリカなのだ。ボクは、ヨーロッパに流れ込んでいる難民に対して、もっとも手厚い保護を与えるべきはアメリカだと思う。

 http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/22/syrian-internment-camps_n_8620740.html?utm_hp_ref=japan

 第二次世界大戦下の日系人収容所を想起しよう。

http://8bitnews.org/?p=6932

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視るだけで、感動する動画

2015-11-22 17:39:06 | 国際
 個人と個人は、つながることができる。

 ボクらは、お互いを信じながら生きている。車に乗って左側を走るとき、対向して右側を走る車は来ないだろうと信じている。いやそういうことすら意識しない。町のなかを歩いているときも、だれもボクに危害を加えないということを前提にして歩く。

 ボクらが生きていくということは、人びとを信用しているから生きている。それに気付くことができる動画だ。ちょっと、ウルッとくるなあ。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/19/muslim-asks-parisians-to-hug_n_8607002.html?utm_hp_ref=japan
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誰がトクをするか

2015-11-22 14:57:09 | その他
 フランスのテロ事件が大きな波紋をつくりだしている。我が国でも、テレビメディアが、「フランスでは自由や人権が尊重されすぎているから」などという、何の見識も持たない言説が振りまかれているようだ。あるいは安倍政権は、共謀罪を設けなければいけない、憲法に「緊急事態条項」を入れよう、などと放言している。

 現在の主要国家は、新自由主義と親和的な支配層によって牛耳られている。ああいうテロ事件が起きると、治安対策が強化される。フランスでも、大統領の権限を強化する憲法改正がもくろまれている。

 テロ事件はいったい誰が起こしたのか、を考える時、いったいそれによって誰が得をしたのか、という視点が求められる。

 IS(イスラム国)がフランスでテロを起こした。それはイスラム過激派だという。だがイスラム過激派は、イスラム教徒の共通の敵、イスラエルに対しては何の行動も起こしていない。なぜなのか。
 
 なぜ彼らは、アメリカを中心とした諸国が毛嫌いするアサド政権に対してのみ、行動を起こしているのか。

 サウジ家のアラビアという、サウジアラビアという独裁国家では、なぜ民主主義を求める運動が起きないのだろうか。

 なぜか、民主主義を求める行動は、欧米が好まない国家で起きる。

 新自由主義を信奉する者やそれと親和的な権力者は、テロリストと、ひょっとしたら繋がっているのではないか。

 ISがフランスでテロ事件を起こして、何か利益を得られるのであろうか。

 疑問を、疑問として残したまま、テロ事件の推移を見ていきたい。

 過去の歴史を繙くと、庶民が殺されることは、権力者にとっては、何でもないこと、どうでもいいことであったことに気付く。

 考えなければならない。
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